若い頃、大好きなアメリカのロックバンドがいました。
何度か来日LIVEも見に行きました。
激しい曲も静かな曲も幅広くて、
でも一貫してるのは、メロディが美しくて、繊細でどこか影がある。
そういうところが好きでした。
明るいだけなのは性に合わず、ネガティブさを持っているものに惹かれます。
もう何年もそのバンドの曲は聴いてなかったのですが、
先週彼と会う時に、ふと思い出して車の中で聴いていました。
そして、彼と別れて帰り道、
エンジンをかけたら曲の続きが流れて、
その時の気持ちと相まって、胸がいっぱいになり、涙があふれてきた
その曲は、「Real Love」という曲。
昔はただのお気に入りだったけど、
「Real Love」=本当の愛
今の私には痛いほど心にしみました。
その曲全体のエネルギーというか
音も声も全部私とシンクロして
曲と一体になった気がしました。
バンドのヴォーカリストも
最後には愛の歌をたくさん唄っていたなあ。
人は成熟して
愛を知っていくんだなあ。
ぼんやりとそんなことを考えました。
それをきっかけに、ずっと彼らの曲を聴いています。
当時の感動は全く色褪せていない。
思えば、小学生の頃から
好きな男の子のタイプや
好きな音楽は
変わっていないかも。
人は歳を重ねるにつれて成長し
変わっていくものだと思っていたけれど、
感性や嗜好、本質的なものは
ずっと変わらないんだな。
そう気付かされました。