早いもので、『LUXE』開幕から1ヶ月が過ぎた。
来季のRDも発表されたけど、あいかわらず『LUXE』をリピっている。
「ナルシス」も「黒い鷲」も大好きなんだけど、
今までにない大ちゃんを魅せてくれたという意味では
「S2 Passion -情熱-」のマタドールの男が一番でないかと思う。
とにかく驚いた。
この「マタドール」は新しい高橋大輔を見せつけられた感じ。
アイスダンスに転向したからこそ演じられる、新しい表現。
今までこんなにも大ちゃんから「男」を感じたことはない。
シングル時代から、本人も男っぽいのを表現するのは苦手だと言っていた。
アイスダンスというカップル競技に挑戦することで、男性を意識した演技が自然と身についてきたのかもしれない。
...と、個人的には衝撃度が高かったマタドールだけど、メディアからの写真はあまり多くない。
あっても似たようなショットが多い。
しーちゃんと哉中ちゃんの写真が数枚。
アンサンブルの方との絡みの写真は見当たらない。
なんなら大ちゃん一人の写真もない。
ストーリーは女性フラメンコダンサーの新旧派閥の睨み合いからから始まり、
ついに争いが勃発というところで颯爽とマタドールの男が二人の間を割って登場。
登場のときに鳴るカスタネットがいい感じ。
「マタドール」も「黒い鷲」と同様にひとつに結っている。
「黒い鷲」が横分けでゆるく結っているのに対し、「マタドール」はオールバックでピシッと結っていて、この柔と剛な感じの対比もいい。
オールバックも後頭部の金髪3本線がいい仕事をしている。
マタドールの男は、次々とフラメンコダンサーたちと踊って(捌いて)いく。
しーちゃんと哉中ちゃんだけでなく、アンサンブルスケーターの4人とも絡むシーンがある。
アンサンブルスケーターであり、スポンサー企業のスカイコート社長である美和さんも、もちろんマタドールの男と絡む。
先日のスカイコートトークイベントで、美和さんからこのときの裏話が披露された。
当初の振付けでは1回転しながら、マタドールの胸に飛び込むことになっていたらしい。
哉中ちゃんから「2回転の方が綺麗じゃないかな」とアドバイスがあり、
大ちゃんからは
「僕、鍛えてるから大丈夫なので、思いっきりきてください!」
と言われ、千秋楽には3回転になっていたというエピソード。
実際、美和さんをしっかりと受けとめてたマタドール。
一瞬だけどバチッと決まってステキだった。
大ちゃん、いつからそんなに頼もしくなったかしら。
言動といい、表現といい。
とにかく、自信に満ち溢れていた。
シングル選手が組むと距離ができてしまうというのは、しーちゃんと哉中ちゃんを見比べるとよくわかる。
大ちゃん自身がアイスダンス転向時にパートナーと近すぎて怖いと言っていたくらいだから、短い練習期間では仕方がないところ。
新潟合宿の中盤で公開されのSPICEレポート には、
「ずっとシングルでやってきた方々は、経験したことがないのでそこに気づくのはなかなか難しいと思うんですけれど、実際に経験している僕なら、今回、対応力という部分で、サポートしながら動けるのではないかなと思っていて。シングル同士で組むのだと、アイスダンスとはまた別の見せ方があると思いますし、同じ組むにしても、同調性であったりとか、逆に反発性であったり、いろいろな表現ができるのではないかなと思っています。」
という頼もしい言葉もあった。
まさに頼れる男として存在していたマタドール。
ただ、しーちゃんの方が太ちゃんよりも身長が1cm高いから、クルッと回すのが身長的に難しそうだ。
カップルを組んでいる哉中ちゃんとはいい距離感。
安心感があり、当然ながらしっくりくる。
この1年半のふたりの歩みが演技にあらわれている。
この決めポーズはさすが哉中ちゃんである。
ただこの写真は開幕前日のゲネプロのものなので、残念ながら大ちゃんの髪は結っていない。
(これはこれでカッコイイんだけど。
)
本公演の髪をピシッと結っているバージョンの写真が見当たらない。
是非とも本公演のこのシーンの写真をこの角度(正面)で見せてほしいな。
超個人的には、トントントンと片足で刻んで進んでくるシーンがお気に入り。
大ちゃん、哉中ちゃん、しーちゃんの3人で滑ってるところも好き。
特に重心を落としてクルリと回るところ。
どちらも写真で伝えるのは難しいところばかり。
これから発売されるスケート誌に、これまでとは違う写真もでてこないかなと期待している。
この演目、最後に薔薇をくわえたのには驚いた。
こんなことさせたのは賢ニ先生の仕業かしら。
薔薇をくわると聞いたときの大ちゃんの反応も見てみたい。
『LUXE』公演に向けた新潟合宿中も、時間をとって哉中ちゃんとアイスダンスの練習していたという大ちゃん。
垣根をとっぱらった大ちゃんにとって、競技も100%、アイスショーも100%の全力だ。
6/14に公開された来季のRDの欠片をみても、レベルアップしているのは明らか。
競技の方も楽しみ。
RDの大ちゃんの髪型も、「マタドール」や「黒い鷲」のように結んだのがくるといいな〜。
ただ、RDよりも今はまだ『LUXE』に浸っていたい。
これから『LUXE』のレポートやフォトが掲載された雑誌の発売も続く。
今回の『LUXE』はアイスショーでありながら、大ちゃん自身の真剣勝負のようにもみえた。
座長としての自覚からなのか、
久々のアイスショーだからなのか、
競技ルールに縛られず自由に表現できるからなのか、
それともここが自分の生きていく場所だからなのか…。
このあたりもインタビューで語ってくれるといいなと思う。
Et maintenant :Gilbert Becaud







