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焼酎に梅酒の梅を入れて飲んでいる。
もう一度風呂に入って本を読もうと思っていたのだが、もう無理だね。
今日の風呂は三回か。
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『存在の耐えられない軽さ』のサビナ。
サビナは墓地を歩き回るのを好む。
僕と一緒。
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この作品は当然ながらテレザとトマーシュが主人公と言えるわけだが、サビナの役割について自分なりの、自分のための説明ができるようになりたい。
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テレザとトマーシュの死の知らせを聞いたとき、サビナは思う。
トマーシュはドン・ファンとしてではなくトリスタンとして死んだ、と。
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飲みながらつらつら思う。
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遊び人としてではなく純愛に死んだと?
ドン・ファンとして生き、トリスタンとして死ぬということ?
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つらつら思う。
つらつらね。
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トマーシュの生き方と自分の生き方を重ねて考えたりもできるのだけれど、それはおいておいて、サビナのことを思う。
サビナはなんとして死んでいくのか?
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サビナの生き方死に方。
サビナにこそ重さではなく存在の耐えられない軽さが降りかかってきたのではないか。
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『存在の耐えられない軽さ』、サビナのことについてもっと考えなきゃね。
