前に書きましたが、長男が大学を辞めて就職しました。
接骨院です。 このご時勢ですので縁故なんですが、
縁故就職だからこそ、絶対にだらしないことができずになんとか1ヶ月が過ぎました。

今は長男はプライベートは彼女とべったりなので私と話すことはほとんどないんだけど
最近では晩御飯をだいたい一緒に食べるようになって(以前はバイトが夜だったので一緒に食べることはなかった)
いっちょまえに仕事場の愚痴とか言うねんね。

原因が長男の常識知らずの場合もあるので、そういう時には丁寧に説明します。


就職先の接骨院は3院ある中で、二人の院長は兄弟で、全体のオーナーである会長(院長たちの父親)と、
会長の弟である本部長がいて、各院巡回して経営状態や接客を常に見て回っています。
受付は本部長や院長の奥さんがいるので、経理的にも身内で固めています。

すごく、結束力があり、経営方針もぶれず、顧客志向マーケティングもできているので繁盛しています。
会長がカリスマ性があり、それを息子二人もそれぞれの個性で継承しているので、若い院長ですが
もう「ゴッドハンド」として読売新聞に掲載されたこともありました。

私はいろんな会社を営業で回りますので、今、接骨院乱立時代にずっと繁盛しているこの接骨院のすごさを感じて、息子の入社をお願いしたわけですが
息子は『院長(息子)たちはどうしてあんなに父親のいうことを聞くのだろう、どうしてあんなに尊敬できるのか』と
不思議がっていました。また親身になってもらうことに対しては「ウザイ」と感じていました。

うちには父親がいません、長男が小学校4年からいなくなったし
その前から数年は週末も家にいない父親だったので、父親の威厳を感じることもなかったし、
父親に対する畏敬の念を感じたこともありません。父親をウザイと思う経験もない代わりに、父の背中も知らないのです。

長男の感想を聞いて、なるほどなーと思いました。
しかし、今「ウザイ」と感じる接骨院の人たちのかかわりが、実は温かくて有難い「人情」であることを
心を開いて、前向きに受け止めて欲しいことを伝えました。

すぐにはわからないだろうけれど、すごくいい環境であることを徐々にかみ締めることができたらいいなあと思っています。