11月に入りましたね。
今年もあと二ヶ月。
8日夜には、
1年間蠍座に滞在した木星が、
次の射手座へと入室します。
木星は公転周期が12年ですから、
約1年ひとつのサイン(星座)に滞在し、
1年スパンのテーマや気運を創りだします。
2017年10月からの
木星蠍座期には、
人(会社や組織も)や物事に、
とことん深く関わり、
自分を見失い
飲み込まれるような、
体験をした人もいるでしょう。
また、自分や他者の
普段は観えない
隠れた部分を見て苦しみ、
自分を変えざるを得ない体験を
した方もいらっしゃることでしょう。
それは、とても良い体験でした。
無理かもしれない目の前のこと、
どうにもできないシガラミ、
それらから「逃げない」ことが、
蠍座木星の志向するところ。
上辺だけでない
深い理解や
結びつきを創るには、
すべてを引き受け
自分の中の何かを殺し、
新しいなにかに変容するしかない。
蠍座の木星は、それを応援していました。
わたしも、結構あったなあ。
・・・遠い目。
人には言えないことだけど、。
(それこそ蠍座の得意分野、まさに。)
射手座木星までに、
この「死と再生お遍路旅・笑」の
記録を終わらせたいところ。
2018お遍路の旅④、
しつこい備忘録(蠍座上等!)は、
まだまだ続きます。
お遍路にご興味ある方だけ、
おつきあいくださいね。
=======
到着から3日目、
お遍路2日目は日曜でした。
記録に残るような、台風24号直撃の日。
東京は夜の20時から、
電車が計画運休になりましたね。
JR四国・高松あたりは、
朝10時から計画運休と、
前夜のうちに
発表になっていました。
前夜泊ったのは、
弥谷温泉・ふれあいパークみのという、
善通寺市の瀬戸内海寄りの山の上でした。
本日宿泊は、そこから東に20キロほどの
坂出駅から、山に上がった白峯温泉。
元々、
善通寺駅から坂出駅までは
電車で移動するつもりでしたが、
計画運休の朝10時までに、
移動を完了する必要がある、
と思うと、焦ります。
前夜に、善通寺駅から
坂出へ行く電車時刻表を調べると、
10時前に出る電車は、
9:10発と9:50発の2本。
善通寺ー坂出間は、20分ちょっとです。
ならば、9:10発の電車に
乗らなければ!と思いました。
そして、それまでに、
1つでも2つでもお寺が観たい!!
↑なんだかよくわからない欲求ですが、
「ゲーム脳」ならぬ、
「お遍路脳」になってます。
お参りできるものなら、
できるだけたくさんの寺を!笑
ポケモン集めるのと、気持ちは同じです。
当初の予定では、
を回りたかったのですが、
お寺が開く7時に、
タクシー横づけにしたとしても、
そこから歩いて、
もうひとつお寺をまわり、
9:00に駅まで
というのは無理、と判断。
甲山寺をあきらめ、
「空海さん生誕の地」の
善通寺を優先しました。
朝は、早起きして、
山の上の宿にタクシーにきてもらい、
善通寺まで送ってもらいました。
善通寺から駅までは、
歩いて20分ちょっとと聞いたので、
お寺を出るのは、
8時半がリミットと、心にメモ。
ちょうど1時間くらいしかない。
広い広い敷地を大急ぎで見て回ります。
このお寺はとても大きくて、
敷地が東京ドームと同じくらい!なんだそう。
東院は、唐から帰った空海さんが
807年に建立した、元の「善通寺」。
西院は、生まれ育った邸宅があった場所。
その2つの院の周りに寺町ができて、
今の「善通寺市」となりました。
「善く通る」ということで、
受験生にも人気のお寺なのだとか。
私たちも、
人生関門を善く通れますように!!笑
立派な五重の塔もありましたが、
なんせ、東京ドーム大。
見切れなかった。
西院と東院の間の道を
渡るときに、こんな看板を見つけて。
いかにも古そうなパン屋さん。
時間がぜんぜんないのに
こういうところには絶対寄る夫!
携帯を大雨に濡らしながら、
それでも写真を撮る私!
いいコンビです。
パン屋というわりには、
おせんべいみたいなものが、
ショーケースに。
角パンと小石パンを買いました。
帰ってきて調べたら、有名なお店でした。
「史上最強に堅いお菓子」らしい。
創業は明治29年(1896年)の
歩き遍路中、
ゆっくりごはんを食べていられない時に、
食べたものなのかな?と思いました。
真相は、わからないけれど。
次の日その遠りに、大活躍します。
このお寺は、町の中心にあって、
京都の有名なお寺さんみたいでした。
今まで見てきたお寺が、
山の上だったり、
小さかったりしたので、
ここではじめて「観光地」にきた気分。
豊かというんでしょうか、
のびのびゆったり。
でも、のんびりしてられない!のでした。
9:10発の電車を
逃すわけにはいかないのです。
御朱印をしっかりいただいて、
8:30を目安に見学を切り上げ、
駅を目指すことにしました。
生活感のある
古い小さな町の通りを歩くのは、
大好きなのですが、
駅までの道はGoogleさん頼りで、
実際にどれくらいかかるかわからず、
気持ちも時間も余裕なく、速足です。
20分と聞いたけど、
なかなか着きません。
不動産屋さんの表示並みに、遠い。
Googleさんは基本的に
味方になってくれるのですが、
このお遍路では、
何度か苦い思いをしました。
まあ、仕方ないね。
電車発車の10分くらい前に到着。
計画運休の前だからか、
小さな駅にしては
結構混んでいました。
まもなく
「高松・坂出へ行く
最終の列車が到着します」
とアナウンスが聞こえて、ホッと一息。
夫がニコニコして
「よかったね~さすが~!
俺だったら、
9:50発でも大丈夫だろって、
乗り逃すとこだよ」と、一言。
ええ、知ってますとも。
坂出駅に出ます。
=====
坂出駅は、もうかなり荒れ模様でした。
山の上にある白峯寺に行きたくて、
近くの白峯温泉に宿を取ったのですが、
歩いていけるような天気ではなく。
ホテルに行く前に、
駅前のスーパーで、
お酒やおやつを購入。
台風でどこもいけないから、
おこもりして、酒盛り?笑
あとは、膝サポーターを。
精油オイルと弥谷温泉のおかげで
昨日の痛みはほとんど引いていましたが、
明日以降も歩くので、保護用です。
強くなってきた雨風の中、
タクシーの運転手さんに
気の毒がられながら、早々にホテル到着。
ここは(と言っては他に悪いけど)
泊るのを楽しみにしていた、山の上のホテル。
台風での予定変更を気遣って
何度か電話をくださり、
通常チェックインよりかなり早い時間に、
お部屋を用意しておいてくださったのです。
ありがとうございました。
ただ、
「夕飯は、5時からとなります。
従業員を早く返してあげたいので」と。
早い夕食ですが、
寝ちゃいましょ明日のため。
部屋に入ると、どのテレビも台風情報。
JRも私鉄も、全滅。
なにもすることがないので、
ホテルのレストランで、
軽めに昼を食べてから、
お風呂に入りにいきました。
台風の影響でキャンセルが多く、
「今日お泊りは2組です」とのことで、
ひろいお風呂も、ひとり占め。
お風呂の窓からは、叩きつける雨と
木々が大きく揺れる様子が見えます。
眼下には、雨に曇った坂出の街が見えます。
雨風に裸でいると、
野生の本能が刺激されるのか、
もっと降れ、もっと吹け、もっと荒れろ!
という気になってくる。笑
そして、雨風が吹きすさぶ露天風呂へ。
顔と頭に、強くたたきつける雨を心地よく感じて
肩までお湯につかってボーっとしたり、
お湯の中で立ち上がって、気功をしたり。
そのうちに、
この台風のエネルギーが
自分と響き合って一体化する
高揚感と歓びが沸いてきて、
わけのわからない舞いをしてました。
ひとりでよかった。
誰かいたら
あんなに楽しい
祝祭はできなかったです。
素晴らしい時間でした。
空海さん、ありがとう♡
部屋に戻ってからは、
明日以降の予定を決めようと
夫と話し始めたのですが。
台風の気圧のせいでしょうか。
昨日の無茶な歩きのせいでしょうか。
ビールをコップに一杯飲んだだけで
異常なだるさと、眠気に襲われて、
ベッドの上で、意識を失ってました。
途中で、たまに意識が戻るのだけど、
テレビの音と夢がまじりあい、
夢とも現ともつかない、
面白い脳内劇場が大展開。
あの時間はとても不思議で、
目には見えない、
いろんなレベルのエネルギーの
攻防戦が起きていたんでしょうと
今になって思う。
あの時間、あの気圧の中で、
様々なものが台風にからめとられ、
大きく引きはがされて、
浄化されていったんだなあと、感じました。
そして、それは
東京に帰りだいぶたってから、
確信に変わってきています。
お夕飯は、とてもおいしかったです。
見た目も美しくて、器もかわいくて。
おなかいっぱい。
お遍路の旅にしては、
ちょっと贅沢でしたけど、
この日、ここに泊まってよかった。
台風の中のひとり露天風呂、
忘れられない、思い出です。
夕飯後には、もう一回、
こんどは真っ暗な中での
露天風呂祝祭。
エネルギーワークしながら、
台風を見送りました。
夜は明日以降の予定を相談して、
早々に寝ました。
お遍路の旅⑤へ続きます。
==========
〇お遍路旅のはじめに
==========