裏路地の茶処
いつも何気なく通り過ぎていた人気の無い細い路地が、今日に限って無性に気になる。乗り捨てられた自転車と、毛繕いする黒猫の奥に見える鮮やかな紅色に惹かれて行くと、大きな和傘の立てられた、小さな茶店に出逢います。「いらっしゃいませ、ごゆっくりどうぞ。」