7月5日

18年間使い続けたブラウン管テレビ君が、ある日
ブチンッ!
っつって点かなく為りやがりまして・・・
町の素敵な電気屋さんに「どうかこの子を治してやっておくんなまし」と
預けたものの、
「ごみん、古すぎて修理用の部品が日本列島何処探してもにゃいだす」
言われて、
しょうがなく新しい世界の亀山スーパーモデルさんに家においで頂く算段になっていた午後。
樹深紅は熱と腹痛と眩暈で引力に逆らえ無くなり、
仕方なく蒲団と仲良くする事になる。
基本病気知らずな樹深紅はこんな時、大概数時間も死んだように眠れば
阿呆の如く回復するのが常であり、
今回もそんなもんだろうと高を括ったのだが、その予想は大いに裏切られた。。。
時間が経てば経つほど熱と腹痛は勢力を増し、
肝心の眠りに就けないばかりか、
遂には、気軽に寝返りもうたせてくれない鬼畜っぷり。
締め切った部屋の温度は天上知らずの右肩上がり、
三歩先の棚の上に置かれたクーラーのリモコンが高嶺の花と為った今、
朝からコーヒー一杯の水分補給しかしていなかった樹深紅の身体は
干からびるまでのカウントダウンに差し掛かっておりました。
さすがに生命の危機を感じて枕元に転がる携帯を何とか手繰り寄せ、
家の中からお家に電話。
「み・・水、水持ってきてぇ。」
かくして、この電話で初めて我が子の異変を知った母親から冷たい水と解熱剤やら胃薬やらを与えられ、
ようやっと悪夢を見る程度の眠りに就くことが出来たのでした。



7月6日

心地良い悪夢から目覚め、ちょっとだけ回復した気力を振り絞り
メールの着信を知らせてこれでもかっと点滅を繰り返す携帯を開くと、時はピッタリ午前零時。
受信欄には、前日の内に送られた本日の予定をウキウキで知らせる友人K瀬のメールがあり、
悩ましい頭と心苦しい胸とやっぱり痛む腹を手が三本あれば同時に押さえたい心地で、
メールを打ち返す・・・あ、やっぱ四本いるや。
この日、誕生日を迎えるK瀬のお祝いに二人っきりでラブラブデートしようぜぃって約束してたのに、
どうにも朝までに立ち上がれる気配がしない。
仕方がないからメールにておめでとうを伝え、最後にゴメンネと愛を添えて送信し、
気力を使い果たした樹深紅は、バッタリと携帯を取り落として果てた。

目覚めた時には、もう昼近くだった。

起き上がることも寝返りをうつ事すらも困難ながら、

30度を超える気温と38度に達し損ねた熱でコレでもかっ!と滲み出た汗のべったり感に堪えられなくなっていた。

きっと思考回路も壊滅状態だったんだね、、、

うっかり、実にうっかり「シャワーを浴びちゃおう大作戦」を決行に移したのでした。

ナメクジにも「キモッ」って言われそうな床這いずりっぷりで息も絶え絶えに風呂場へ移動。

床にへばり付いたまま10分位かけて服を脱ぎ捨て、TVから出てきた貞子風に浴室に転がり出て、

グラングラン揺れながらシャワーを浴びた。

そこで一旦体力が切れたらしく、浴室を出てタオルを体に巻きつけたところで落ちた。

どんな体勢って言えば分かり易いかなぁ。。。だるま浮き?

裸にタオル一枚で陸上だるま浮き。それで、15分位キープです。

ギネス申請できるかな?(苦笑)さすがに足が痺れましたよ。

途中で脱衣所に入ってきた父親に「うわ。。。」って言われたのは覚えてます。

でも特に助けてはくれなかったです。

・・・まぁ、コチラとしてもせめてパンツの一丁くらいは身に着けてから助けられたいですが(笑)
なので、またプチ復活してから10分位かけてパジャマを着て、ナメクジナメクジして蒲団に帰っていきました。

さっぱりして満足した樹深紅は、また眠りに就きます。

変な夢を3本立てで見たり、気合入れて寝返りうったり、枕もとのぬるいオアシス(水)をウマウマしたりしてるうちにまた1日が暮れて行ったのでした。




7月7日


目覚めてみると、ちょっとだけ回復していた。

相変わらず腹は痛いし、起きるとクラクラはするのだけれど、短時間だけ立ち上がれるようになっていた。

そんだけ?と思うかも知れないけど、前日ナメクジだったのだから大層な人類の進歩が見られた訳です。

とりあえず起きてお茶漬けを一杯さらさらしてみた。

お腹痛いままご飯を食べるのもどうかと思ったし、別に空いていた訳でも無いのだけれど、

さすがに丸2日何も食べていなかったので、とりあえずの栄養補給。

そしてこの日初めて、新しく我が家にお出でなすっていた世界の亀山スーパートップモデルさんと御対面した。

それはそれは、とんだ迫力ど美人さんでした。

一目惚れってこんなでショウカ?

その後は日がな1日ウットリと亀さんを眺めながら過ごしました。

パソコンにも向かいたかったけど、寝ながらは難しいのです。

だから、脳内で七夕に書くブログってどんなかなってシュミレーションしてました。

気が向いたら日付改竄して載せるかも、載せないかも、下らないかも。

う~ん、載せないな。

でも、七夕に体力回復の効果があるかは分からないけど、夜までには随分元気になってました。

よかった、よかった。

曇ってて星見えなかったけどね。




これからの時季、猛暑とか猛暑とか猛暑とか・・・

やっぱり猛暑とかが容赦なく襲い掛かって来るものと思いますが。

皆様、体調管理にはお気をつけられて、

少しでも、「あ・・・このまま暫らく起きれないかも。」って予感が

過ぎられた折にはですね、

枕元へのコップ一杯のオアシスと携帯の確保くらいはなさってから、

蒲団へダイブッ!!!してくださいね。


ではでは。