洗剤入れ忘れて洗濯機回してたわ。コインランドリーにて。

はい、moogueのリーダー、遠藤です❗️

実は私の仕事は、若い頃には木型を作っておりました。今ではすっかりCADCAMに切り替わり、人の手作り作業は完全に消えました。

木型製作をマスターしたのは僕が最後の世代でしょうね。

世の中からこのような仕事が消えたために、もう若手に指導することも伝授することもありません。つまり、僕の持っているスキルはもはや全て過去の遺物なのです。

今ではデータを作って機械に削らせる、あるいはプリントさせる、ということで、素材も当然、木から樹脂に変わりました。もう木目を気にして加工する苦労もありません。

バイクや車のアルミホイールやマフラーのモデルも、手作業で作っていたのですよ。何ならエンジンも作りました。冷却フィンまで精細に再現しなければいけませんでした。

そんなこんなで、これからの自分の人生を考えた時、このスキルを活かせる、あるいは今だから求めてくれる分野ってないんだろうか?

と考えていたら、自分が大好きなギター🎸作りに役に立つのかな?とふと思いました。

じゃあ、ギター工房でも、と、思われがちですが、それはありえません。

なぜなら、僕は木材加工のスペシャリストであって、ギター製作のノウハウはないからです。

むしろ、加工よりも知識が大事な分野ですので、PUの配線など電気なものにはまるで疎いようではダメなんです。

じゃあ今から勉強しようとしたら、それこそ若い頃からやってないと効率悪いです。

でも逆に、歳をとってから木工加工技術を習得するのも大変なことです。

18歳で木型の世界に入った僕は、最初の1ヶ月は、ただひすらカンナやノミで削りまくることしかさせて貰えませんでした。

ちょうど、野球で言えばひたすらキャッチボールや素振り、サッカーならリフティングと走り込みだけ、みたいな。

徹底的に身体に染み込ませることをやったんです。朝、起きたら、手がカンナを持つ形に固まっていて驚愕しました。

また、僕はデザイン木型だったので、モデルの曲面やハイライトまで気にして造形する必要がありました。当然、指示寸法と寸分の狂いなく収めなければなりません。

こういった部分は、絶妙なボディラインやカーブに繊細な意匠表現を必要とするギター製作にはうってつけのスキルだと思うのですが、前述のとおり、ギターという楽器そのものを作ることはできそうもありません。

ボディデザインだけ、っていう下請けでも始めればどうなのかな⁉️🤣

甘いわ💢‼️

って、その筋の人達に怒られそう😂