最近、ちょっとパンチの重いエントリが続いたので(長いよね毎日)、今日は軽めの内容です。
そろそろ結果が出たり出なかったり、でしょうかね、今年のお受験。
今までいろいろと、お受験のことを書いてきたのですが、どこにも入れることのできない小咄がけっこうあります。
我が家、お受験真っ只中の時。
その日は、息子を連れて、小受統一模試を受けに向かってました。
そうです、ご存知の方はご存知ですが、小学校受験にも模試が存在するのです。その日受けたような統一模試で、複数の学校の合否判定を出すものもあれば、学校別、また、「難関ペーパー校」「ノンペーパー校」といった傾向別の模試も存在します。
いわゆる「統一模試」は、日曜日、都内数カ所の大学を借りて行われることが多いです。ご縁がなければ立ち入らない大学キャンパスに行くのも、なかなか楽しいことでした。
模試を受ける理由は、もちろん合否判定をもらう、というのもあるのですが、我が家などは、完全に「場慣れ」のために受けていました。息子が受験した学校は、いわゆる難関校ではないので、こういった模試に来るガチの子供よりもずっとユルいお受験になります。
しかし、当たり前ですが、受験生は、小さな子供です。メンタルの維持がとても難しいのです。
息子はここでさんざん書いているように、太い神経、強過ぎるハート、図々しすぎる心根の3拍子揃った、非常にメンタルの安定した子供です。
それでも、ちゃんとした服装、靴で、知らない場所で、たくさんの子供達が、緊張感を持ってペーパーに取り組む
この雰囲気にのまれてしまう子供も多いので、息子も何度か模試を受けさせ、
「試験の雰囲気、お受験服」に慣れさせる、ということをしました。
(が、正直これが必要だったかどうかは、今になってみるとわかりません。息子、本番はこんな具合の緊張感の無さでした)
私、主人、息子、ガチガチのお受験ルックで、電車で会場に向かっていました。
息子、空いた席に座らせてもらえました。そして、隣の若いお姉さんに、当たり前のように話しかけます。(ホントこの性格は治らないのだろうか)
ねえねえ、お姉さん、僕はね、幼稚園でキリンの役をやっててね…
お姉さん、興味ないだろそれ
私たちは「すみません、コラ、あんまりうるさくしないの、すみませんホント」
と、息子を諌めつつ、お姉さんに謝りつつ。
しかし、その方、とってもいい方だった。息子の話をふんふん、と聞いて、相手になって。(親でも途中で絶対に嫌になるのに)
そして私たち夫婦とも雑談をしていたのですが…
「今日は、結婚式かなにかですか??」
…そうか、受験、知らない人からは、そう見えなくもないのか。
結婚式にしては、お母さん地味過ぎるとは思いますが、確かにスーツのお父さん、お受験ルックの男の子、何となくフォーマルっぽさがあって、日常のTPOだと、結婚式になるかもしれない。
が、すでにお受験界に取り込まれていた私も主人も、けっこうビックリした。世間は私たちを見れば、お受験親子って、誰でもわかると、そう思っていた。
けど、これって今思い出すと私たちがズレてるよなあ。
「あ、いえ、実は模試なんです」
「…??」
「えーと、受験の」
「?????」
説明しようとするが、全然通じねえwww
順序立てて話さないと、何の知識もない人には、この状況はサッパリわからないのだ、と、ここでやっと気づく私。
「ええとですね、息子は小学校受験、いわゆるお受験を予定していまして」
「で、今日はお受験の統一模試があるんです」
「当日と同じ条件にするため、試験日と同じ格好をしていて、この服装です」
と、ここまでちゃんと説明して、お姉さん、やっと理解。
その後の反応が面白かった
「へええ〜受験!受験ですか!小さいのに!すごいですね!ドラマとかでは見たことあります!しかも、模試ですか!へえ〜」
と、心のへえボタンを連打しまくっているというか、「聞いたことあるけど初めて見るもの」としてなんか驚いていたというか。別に侮蔑のカンジ一切なくて、単に驚いたー!ってカンジで、とても可愛らしかったのですが、
でも、お姉さん、ちょっと、声、大きい。
車内で、「あ、あれがお受験親子…」
みたいな視線をあびまくり、だいぶ恥ずかしかったいやホラ、うち、なんちゃってだし
でも、知らない人は、とことん知らないのだな、と当たり前のことに気づかされるエピソードでした。
息子、上記のごとく、いろいろあって、入学した小学校。
うちの学校は、小動物の世話や野菜の手入れなど、子供達で手分けしてやっているのですが、保護者に要請がくることも多いです。
ある日、野菜の水やりをしていた時のこと。とある保護者が
「…この学校に願書を出しにきた時ね、庭にいっぱい、用務員さんがいて、みんなで野菜の手入れをしていたのよ。ああ、さすが私立だわ、人をいっぱい雇ってるのね、ってその時は思ったんだけど、
今、考えると、あれ、保護者だわ。そして今の私たちよwww」
ああ〜そういえば、さっきから紺スーツの人、ポツポツ見るなあ。あれ、願書かー。そんな季節かー。そして私たちは、長靴軍手。
よもや来年の自分の姿とは思うまい。
息子、お教室での、口頭試問。
「習いごとは、なにかやってますか」
「ピアノです」
「どんなことが楽しくて、どんなことが大変ですか」
「大変なのは、難しい曲をおぼえるのが大変です。楽しいのは、弾けなかった曲が弾けるようになった時です」
先生「…と、本人は言っていたのですが、
ピアノ、習ってないですよね?」
私「はい、習ってません」
先生「…本人が、なぜそんなことを言い出したのか、まったく謎ですが、答えとしては、整合性が取れているので、…ま、まあ良しとしましょう」
息子、なんでそんなこと言ったの??マジなんで??
息子の学校選び。
これも紆余曲折ありつつ、なんとか方針が固まりつつあった、ある日。
主人とパンフ見ながら、今まで見に行った説明会を思い出しつつ、晩酌しながら相談をしていました。
私「…でね、この学校は、なんと週に2回だけだけど、給食があるの。けっこうこだわりの給食みたいで、ホラ、見てこの写真。おいしそうだし、けっこう贅沢。」
主人「ホントだ。でも、これ高いんじゃないの?」
私「ここに年間の給食代が出てるね。ええと週に2回で…ここからこの時期に出るとして…ざっくり計算だけど、1食、だいたい、800円ってところかな。やっぱお高目だね」
主人「…オレ、社食で200円のラーメン食ってるのにな…」
この主人の発言が、お受験笑ったMVPです。
息子、口頭試問の練習。
私「お名前を教えてください!」
息子「とんちき、息子君です!」
私「今日の朝ご飯は、何を食べましたか?」
息子「トマトと、ヨーグルトと、目玉焼きと…あ、あと…
どらやきパンです!」
この日の朝食は、イングリッシュマフィン。
彼なりに語彙をかき集めて、なんとか説明しようとしたみたいです。カワイイ。が、お母さん爆笑。
とあるお受験ママ友の話。
その方が受験した学校は、まず子供が面接を受け、同じ部屋の後方の椅子に座って、両親の面接が終わるのを待つ、という形だったそうです。
息子さん、そつなく面接をクリア。あとは自分達が頑張る番です。
…と、面接を受けていると、後方から、音がします。
ガサガサ…カチャカチャ…トクトク…グビグビ…
…あいつ、水筒の、お茶飲んでやがる!!
え?え?この状況、このタイミングで??マジ??ちょっと、それどこじゃないでしょう!!
…と、お子さんの様子が気になって、もう何を話したか覚えてない。
結局合格をいただいたそうです。
お受験的常識、として、この「子供が親の面接を待つ」という状況はけっこうあり、その際は、立ち歩いたり、足をブラブラしたりなどせず、ちゃんと待ってられるか、が重要となってきます。
この息子さん、「待っててください」の指示を、守ってることは、守ってる。行儀もいい(ちゃんとコップに注いで飲んでるし)ので、減点対象にはならなかった、と推測されます。
が、親はキモを冷やしたでしょう。しかしハートが強い。
息子、考査当日は、バッチリ前のファスナー全開でしたし
(その話はここ)
まあ、いろいろあります。
でも、当日の些末なトラブルは後日、笑い話になったりもします。
すべてのお子さんに、よいご縁がありますように。
結局長くなっちゃったよ!!
何度でも書くよ!!絶対、絶対、全部使うし、入学後もヘビロテで、ムダにはならないから!まとめて買った方がいいって!!必要に応じて買い足すと、結局は高くつくよ!!お受験スリッパ エレガンテポポ
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