日刊工業新聞社より、12月20日に『下町ボブスレー 僕らのソリが五輪に挑む』が発刊されることになりました。
出版社のWEBサイトに掲示されましたので、ようやく正式にカミングアウトができます。

$ワークライフバランス 大田区の女性社長日記-下町ボブスレー表紙


http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00002666


約1年間の執筆期間をかけ、本書はプロジェクトが立ち上がった時から、ソチオリンピックを目指し奮闘を続けてきた800日を綴った記録です。残念ながらソチオリンピック出場には至らなかったのは、周知の事実です。

しかしプロジェクトの疾走感と人知れず繰り広げられてきたドラマの数々はまぎれもなく本物です。私はプロジェクトのメンバーに一番近い位置で、この1年間、ともに行動し見続けてきました。

「大田区を元気に、大田区から元気を」という掛け声のもと、プロジェクトのメンバーは実に活き活きと日々、下町ボブスレーの製造にかかわり、やがてそれは業種や地域を超えてスピルオーバーしていきました。

プロジェクトリーダーの株式会社マテリアルの細貝淳一さんは、「見たことも触ったこともない」ボブスレーの製作をまずは「できる」と信じて、プロジェクトを強力に牽引してきました。
この「できる」と信じる強い気持ちが、多くの人を惹きつけ、数々の奇跡をもたらしてきました。「志」は人を動かします。不可能を可能に変えていく原動力です。

しかし、このプロジェクトのメンバーは特別な人たちではありません。
日々、モノをつくり、実直に仕事をし、日本の産業の屋台骨を支えてきた市井の町工場の人たちです。

その普通の人たちが「志」をもち、共に喜びを分かち合い、互いを認め合い支え合いながら行動していきました。その結果、地域からイノベーションを起こしたと言っても過言ではないと思います。

氷上を疾走するボブスレーのように、全力疾走してこの期間を駆け抜けてきたプロジェクトのメンバーたち。
ソチオリンピックの切符は残念ながら手中に収めることがでませんでした。
しかし、次の平昌(ピョンチャン)オリンピックに向けて、早くも新たな歩みを始めています。その熱い「職人魂」の片鱗を少しでも本書を通して感じていただけたら幸いです。

尚、本書の出版印税の一部はプロジェクトへ寄付をさせていただき、今後の活動に役立てていただけたらと思っております。