午後より東京ビッグサイトへ。「JIMTF2012」へ大田区の中小製造業が中心となり産学官連携の結晶、「下町ボブスレー」の出来たてホヤホヤの試作を見に行きました。急遽、前日の夜に静岡大学大学院&事業構想大学院大学で教鞭を執る相原憲一先生をお誘いし、ブースでお待ち合わせすることに。

$ワークライフバランス 大田区の女性社長日記-看板


13:30頃ブースに到着し、すぐに開発秘話のPVを鑑賞。主要メンバーのマテリアルの細貝さん、ナイトペイジャーの横田さん、昭和製作所の舟久保さん、上島熱処理の坂田さんにお会いしました。そして拙著『「折れない」中小企業の作り方』を読みました、と自己紹介してくださった大野精機の大野さん、三信精機の斉藤さん、ワップフィルムの高橋監督、菊地さん、大田区議会議員の森さん、細貝夫人の恵美子さん、ギリシャ料理店スピローズの店長・サットンさんともお会い出来ました!

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ブースは大変な賑わいで活気に溢れていました。そして何はともあれ、現物のボブスレーを見て触ることができ、大感激です!

$ワークライフバランス 大田区の女性社長日記-下町ボブスレー


驚くべきことに、製作に要した期間はわずか1ヶ月。「ボブスレーで世界を掴もう!」という「下町ボブスレー」ネットワークプロジェクトの委員長である細貝さんの掛け声の元、約30社の大田区の町工場がボランティアで部品製作に携わり完成に至ったのです。そこには短納期・高精度をとことん要求されてきた大田区の町工場の技術と長年の横請けネットワークで培われた信頼関係がベースにあります。

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このプロジェクトでは、CFRP製カウルは、童夢カーボンマジックが設計。また、ソフトウェアクレイドルは、熱流体解析ツール「SCRYU/Tetra」を使って、ボブスレーソリの空力解析を行っています。そして、カウル内にあるフレームと東大の加藤教授が設計したランナーを、大田区の中小企業が金属加工技術を生かして製造したのです。
大田区の町工場の技術力は高いと言われながらも、生産財製作がほとんどのため、なかなかその技術力を目に見える形で表すことが難しかったと言えます。今回、このボブスレーを作り上げることによって、それを一般の方にもわかる形状で表現ができたと思います。

また、ボブスレー製作のための低摩擦化技術が必要になる風力発電や、CFRPと金属部品を融合させる技術は、航空機や宇宙産業への応用が効きます。このプロジェクトが成功すれば、中小企業にとって参入障壁が高いとされてきたそれらの業界に対して、はじめの一歩を踏み出せる布石となるわけです。

さらには、プロジェクトを通じて日本企業が不得意とされてきた、コトづくりの基礎を築くこともできます。 コトづくりとは、ものの形だけではなくその「機能」およびその機能を「創造するプロセス」を体系化していくことです。
このプロジェクトを通じた「コトづくり」を、2014年の冬季五輪というゴールに向かってリアルタイムで見せていくことが、ものづくりの可能性を次世代に伝えていく牽引力になります。

ぜひともオールジャパンで応援してください!

私見ですが、私は真っ赤なハイヒールのようなセクシーなボディだったらいいなぁ、と思います(#^.^#)

ちなみにこの「下町ボブスレー」ネットワークプロジェクトは、拙著『「折れない」中小企業の作り方』でも紹介させていただいております。
「折れない」中小企業の作り方-しなやかに生き抜く20のヒント- (B&Tブックス)/日刊工業新聞社

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そうそう、帰りに駅の周辺で日刊工業新聞社の担当者・Yさんとバッタリ!本当にいろいろな方とお会いでき、楽しかったです!

#本日の5つの良いこと。
1.下町ボブスレーの現物を見ることができた。
2.冊子のデザインがほぼ終わった。
3.各種報告書をサクっと作ることができた。
4.相原先生からステキなお土産をいただいた!ありがとうございました。
5.「寿司の日」にちなんで握り寿司を食べた。