NPO法人おおた市民活動推進機構 が発行するタウン誌・『やるじゃん! おおた』に2ページにわたって拙著『大田区スタイル』の記事が掲載されました。


yarujyan


 今回のタウン誌の掲載記事で、興味深かったのが、大田区が誇る「メリーチョコレートカムパニー」の保存食チョコレート開発秘話。今から12年前にメリーチョコレートカムパニー本社に、阪神淡路大震災を経験した女性からこんな一通の手紙が届いたといいます。



ちょっと早めに、主人のためにバレンタインチョコレートを買いました。

ところが1月17日の大地震。混乱の中でチョコを探し出し、「愛をこめて」と言って主人に手渡したチョコレートは、そのままその日の非常食になりました。



この手紙がきっかけとなり、チョコレートの社会的使命として、保存食チョコレートの開発に至ったと言います。一粒ずつアルミ包装をして遮光率をアップさせ、蒸着袋という特殊加工された外袋に入れたそうです。2004年10月に発生した新潟県中越地震の被災地にも、緊急支援物資として同社がこの商品を恵贈したそうです。


CSRが問われる現在、いままでとりこぼされてきたお金で買えない企業価値が、今後、益々注目されてくるのかもしれませんね。