遅ればせながら、『生協の白石さん』を昨日、読みました。
最初に白石さんの存在を知ったのは、確か朝日新聞の記事でした。その後、ネットで検索したら、「あらっ? こんなにブレイクしているのね」といささか驚いたりもしていました。
白石さんは生協の職員で、生協と東京農工大を結ぶ「ひとことカードBOX」に寄せられた声への回答を書いているわけですですが、それがまたすごく生真面目。
だって、中には「豆?」なんていうものも……。
普通の人なら、「こんなもん、相手にしてられっかよー!!!」という質問に対しても、きちんとレスポンスをする。全ての投書に対して、自分なりに受け止め、打ち返してくれるのですね。テニスの巧妙なラリーを見ているようです。
私が思うに、白石さんは、カウンセラーに向いている性格のように思えます。
カウンセラーとは、まず相手の話を傾聴し、受容することが原点。そして、決して自分が回答を用意するのではなく、相手の「気づき」を促す、という役割を持つ意味で。
白石さんはひとつひとつの投書に対して、時にはユーモアを交えて、時にはウイットに富んだ表現で、見事にキャッチして、打ち返してくれています。それを「天然」でやっているのだとしたら、本当にスゴイ!
ちょっと心が疲れたとき、ぱらぱらっと学生と白石さんのやりとりを読むと、癒されること請け合いです。
