保守って何なのか、考えてみた。3~秩序とは何か | 門前小僧、習わぬ今日を読む

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反グローバリズム、反新自由主義、反緊縮財政。
アイコン,ロゴ画面はイラストレーターtakaさんより。
takaさんの詳細情報はブログ画面にて。

伝統や習慣、制度、すなわち暗黙のものも含む様々なルール、規制は、人間社会の秩序を維持するものであり、秩序は国家や社会の構成因子そのものです。
当然これは、国や地域によって千差万別、その違いは歴史に依存します。
伝統や習慣、文化や歴史に起源を置く秩序は、必然的にその最大範囲が国家という範囲に限定されます。

なぜなら、伝統や習慣、文化や歴史を共有可能な最大単位が国家だからです。

その限界を決める主因と言ってよいのが言語です。

共通の言語によって社会全体で意思疎通が可能となることで文化が共有され、伝統や習慣も類似していくことから、必然的に秩序の共有もしやすくなります。
 

それゆえに、社会の単位として、国家というものが成立した、と言えます。

言語が異なると、そもそもの意思疎通、コミュニケーションに支障が生じるために、そのハードルが格段に上昇しますから、その別言語の有効範囲には、また別の秩序が生まれることになります。

そして人間は、社会で生活を営むために、必ずどこかしらの、何かしらの秩序に従って生きています。

その人がどの秩序に従うのかは、住んでいる地域あるいは領域によって異なります。

日本には日本の秩序が法律として明文化されたり、文化の中に埋め込まれていたりしますし、アメリカにはアメリカの、中国には中国の秩序があります。

当然、グローバリスト、すなわちグローバル企業やグローバル投資家にも、彼らの従う秩序というものが存在します。