一体自分の脳に何が起きたのか―――――

 

のシリーズ第三弾。

 

こちらのブログの続きになる。

 

今日のブログを書くに当たって、

兎に角気が重かった。

 

だから何日もブログを書く気に

なれなかった。

 

しかしここを通らないと先に

進めない、私は勇気を振り絞る。

 

人格崩壊とは一体どういうことなのか、

その解説である。

 

参考にしたいのは、馬場禮子氏の

「精神分析的人格理論の基礎」。

 

(ベンゾで「人格が変わった」と感じている

方には、この本を特にお薦めします。

ビフォアーアフターを考察するヒントが

盛り沢山です)

 

こちらから図解を引用させて頂きたい。

 

まず、正常人格とは一体どういう構造

なのかと言うと、

 

 

この構造をしていることである。

 

超自我ー自我ーエスがしっかりと

三層構造に「分化」している。

 

エス(本能・大脳辺縁系)から上がって

来る感情も、普段は被抑圧的にして、

「完全封鎖」はしていない。

 

上手く適度に「ガス抜き」をしている。

 

だからエネルギーバランスが取れて(均衡)

自我が崩壊したりはしない。

 

何度も書いているが、模擬試験を

受けるために、ベンゾ一気断薬の激しい

離脱症状を「意図的」に1時間20分も完全封鎖。

 

これをやった人は、恐らくは世界で

私一人かもしれない。

 

その結果、

 

 

①「抑圧」の防衛機能は壊れ、

②更に意識(前頭前野)まで「一本の筋」で

高度にまとめ上げられていた神経は断裂、

この防衛機能の神経も損傷した。

 

その衝撃があの脳内爆発の正体だった・・・。

 

この二つの防衛機能が崩れたら、

人格構造はどうなるか・・・?

 

そう、「崩壊」である。

 

エス(本能・大脳辺縁系)は

「分化」していた自我を飲み込み、

「意識」は一変する。

 

自我はエスに包囲され、指揮官の座を

奪われもはや指揮権発動出来ない。

 

サバイバル脳――――

 

生きるか死ぬか、とてつもない状況に

なった時に、脳が選択して来た生き残り手段は、

本能を押さえ付ける理性をぶち壊し、

生命維持に必要な装置(本能)を生かすことだった。

 

正常者が持つ防衛機能からシステムダウン、

まるでOSが変わったようになる。

 

 

三層構造から分裂構造へ、

抑圧から分裂へ、

防衛機制は原始的に、

高い適応水準から適応不可に。

 

高水準から低水準に。

 

精神疾患を発症すると

「脳のOSが変わる」と表現する人もいる。

 

そう、PCで言えば、

非常事態(過剰なストレス)に

「適応」するため、セーフティーモードに

「変容」するのだ。

 

これがBPO(境界性人格構造)の本質である。

 

正常人格構造→境界性人格構造へ。

 

私に起こったこと。

 

脳のOSがBPOになるとDSMで言うところの、

 

境界性人格(パーソナリティ)障害

双極性障害(Ⅰ型Ⅱ型両方)

解離性障害(人格が一つにまとまらない)

 

大きいところでは、これらの症状を発する。

 

(更にパニック障害など細かい症状は山の

ようにある)

 

ベンゾ離脱症候群の三大誤診はこの三つ。

 

(若ければ、ADHDも加わるだろう)

 

一気断薬の激しい離脱症状を我慢(抑圧)

すると、防衛機能を損傷してしまい、

自我は潰れエスに飲み込まれ、

そして様々な症状を発症する、

これは至って自然なことなのだ。

 

自然発症する人も同じメカニズム。

 

ただその要因が違うだけ。

 

自然発症か薬害かの違い。

 

だから「それは元から」と、

医療現場では論点ずらしが横行。

 

BPOは、自我の獲得に失敗し、

未熟であり、エスと自我の

区画化が正常者と違う(未分化)

 

大胆な区画変更がなされた。

(OSのバージョンダウン)

 

三歳くらいで三層構造の雛形が

出来ると言われているので、

それ以下(未分化時代)になったと言える。

 

先祖返り。

 

急に、

 

信念がなくなった

自分が何者か分からなくなった

アイデンティティ喪失

抑圧が出来なくなった

感情がコロコロ変わり一本の筋がない

気分がアップダウンする

湧いて来る異常な欲望を止められない

赤ん坊になったect・・・

 

のは、全て自我機能の損傷に寄る。

 

「急に」である。

 

せっかくヴァージョンアップした大人の脳、

正常者の脳だったと言うのに・・・。

 

よく「機能」か「構造」かという

議論があるが、両方ともだ。

 

自我機能=働き(function)

人格構造=区画(construction)

 

そして前頭前野まで連なっていた

神経の配線(ルート)が、

「神経断裂」のためダイナミックに変わる。

 

それが今から23年前、

2001.9.7 

あの瞬間に起きたXの正体。

 

得体の知れないとんでもない

怖ろしいものをXと呼んだりする。

 

ベンゾ薬害と認識して4年目。

 

私は今年もこのXの解明と、

それを生んだ背景を追っていく――――――