●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

 

  ~ 真志喜ワカナ ~

                        (ワカナ)

 

 

宜野湾市真志喜には、
 昔から言い伝えがあった。
  ワカナ海岸(旧真志喜海岸)で、
   戦時中にワカナという若い女性が
    亡くなった。
そのワカナが後に亡霊となって
 現世に蘇り、次々と呪いを
  掛け始める。

ワカナが憎いのは、自分達看護女学隊の仲間を
 見捨てた7人の裏切り者達。
  ワカナは、7人の裏切り者達を探し
   復讐しようとしていた。
    さらに、過去10年毎に起こる
     謎の水難事故も
       ワカナの呪いと関係していると
        地元では言い伝えられている。
         戦時中にいったい何があったのか。

 

 

 

♪doomsday〜終末〜♪沖縄電子少女彩(小説 opening)

 

 

 

 

●登場人物一覧●

https://ameblo.jp/month0908/entry-12963398967.html

(リンクをクリック)

 

●用語一覧●

https://ameblo.jp/month0908/entry-12963401993.html

(リンクをクリック)

 

 

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

     (小説文)

 

 

 





杏里は、仕事覚えが早く

早い段階で既に電話対応を

していた。

杏里の側に座っていた神谷は

驚きを隠せなかった。

(この子、覚えが早いわ。

コールセンター初めてなんて

信じられない・・・。

経験者みたいに上手だわ・・・。

先程は、お客様に褒められていたし・・・)

杏里は電話を切った。

「神谷さん?どうでしたか?」

「真境名さん本当にコールセンター

初めてなんですか?」

「はい、初めてです」

「とてもそうは思えないくらい

とても自然だったから・・・」

「それは、神谷さんの教え方が

上手いからだと思いますよ」

「そうかな・・・」

(普段は暗い顔しているのに、

業務中はとても爽やかな笑顔を

見せるんだ・・・。

同一人物とは思えないわ・・・)



順平も、杏里を見ていた。

(真境名杏里凄いなぁ・・・。

俺が新人の頃よりもずっと

上手じゃないか。

このままだと俺、真境名杏里に

抜かれそうだな。

頑張らないと・・・)







昼食時間、順平は北条と荻原と一緒に

昼食を食べていた。

「高良さん、真境名杏里はどんな

様子ですか?

神谷さんの指導は上手くいっていますか?」

「北条さん、真境名杏里はとても

電話対応が上手いですよ」

「本当ですか?」

「ええ、俺も信じられないくらい

とても明るいんです。

いつもは暗いのに・・・。

常に笑顔なんです。

喋り方もハキハキしています」

「そうなんですか・・・。

あの暗い顔から想像できないですね」

「北条さんの判断は正しかったと

思いますよ」

「どういう事ですか?高良さん」

「だって高良さんが無理にお願いして

真境名杏里を採用にしたんですよね?

何度不採用になっても、

それでも諦めずに、コスモの面接を

受けていた。

なかなか居ないと思います。

それだけコスモに熱意があったのでしょう。

それで、北条さんは真境名さんを

採用して欲しいと頼んだんですよね?」

「まあ、そうだけど・・・」




「それにしても今日は真境名杏里が

食堂に来てないなぁ」

「そうですね、荻原さん」



真境名杏里は、既に食堂に来ていた。

順平達の見えない席に座っていた。

近くには、管理部の細木実夢が

座っていた。


(あの子が後ろに居るわ・・・。

真境名杏里・・・)


細木は後ろを振り向いた。

杏里は細木の顔を見て

微笑んでいた。

(何よあの子、本当に不気味だわ・・・。

最近、私の近くにいる事が

多いのは気のせいかしら?)




(7人の裏切り者の1人・・・、

遠藤凛子の孫、細木実夢・・・。

いずれワカナの呪いで殺してやる・・・)



一瞬、杏里の姿が変わった。


着物を着た女性になった。




 

 

 

(遠藤凛子・・・、7人の裏切り者の1人、

貴女は既に病死しているから、

代わりに貴女の孫の細木実夢を

呪い殺すわよ・・・)







休日、北条は再び我如古市民図書館に

来ていた。

北条は、地下施設で古い南海新報の

新聞記事を探していた。

(今日で、残り1985年、1975年、1965年

1955年の新聞時事を見つけたいけど・・・。

難しいかな・・・)


その時、外から風鈴の音が聞こえた。


「リン!リン!リン!リン!リン!」


(あ!また風鈴の音が聞こえた!

あの老婆が来たのか?)

北条は中から外を覗いた。

老婆は北条のすぐ側まで来ていた。

(うわぁ!すぐ側に居た!)


北条は隠れた。


老婆は、ゆっくりドアを開けた。

そして、何か資料を探し始めた。

北条は隠れながら見ていた。

(あの婆さん何しに来たんだ?

普通老人がこんなところに来るか?)


約20分くらいした後、老婆は地下施設

から出た。

(はぁ、やっと出て行った・・・。

いったい何を探していたんだ?)

北条は再び古い新聞記事を探した。



「あった!1975年と1965年の記事が

見つかったぞ」

北条は、新聞記事を机に置いて

熱心に読み始めた。





●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
南海新報(1975年 6月16日)

●地元高校野球部による水難事故●(6月15日)
先日、宜野湾市ワカナ海岸で地元高校生による水難事故が
発生しました。地元高校生は、ヨット部で練習の為、
海岸にやって来たとの事でした。
当日は、天気晴天で風も無く波も穏やかでした。
ヨット部の高校生は、海岸でヨットの練習をしていた
との事でした。
しかし、午後3時頃に突然天気が悪化し風も強くなり、
大波が発生しました。ヨット部の部員達は、
突然大波の呑まれ死亡したとの事でした。
その後、波は穏やかになり天気も晴天になったとの事
でした。

事故後、警察は海岸で行方不明者の捜査を開始しました。
その為、海岸は封鎖されたとの事です。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●





●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
南海新報(1965年 6月16日)

●地元中学校生徒による水難事故●(6月15日)
先日、宜野湾市ワカナ海岸で地元中学生による水難事故が
発生しました。地元中学生は、体育の授業で海岸に
やって来たとの事でした。
当日は、天気晴天で風も無く波も穏やかでした。
中学生30人が海水浴を楽しんでいたとの事です。
しかし、午後3時頃に突然天気が悪化し風も強くなり、
大波が発生しました。中学生は、突然大波に呑まれ
死亡したとの事です。
その後、波は穏やかになり天気も晴天になったとの事
でした。

事故後、警察は海岸で行方不明者の捜査を開始しました。
その為、海岸は封鎖されたとの事です。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●



(1975年は地元の高校生が水難事故に遭い、

1965年は、地元の中学生が同じく水難事故に

遭っているのか・・・。

当時の天候状況も同じだなぁ。

これも真境名さんが言っていた

ワカナの呪いというものなのか・・・。

ワカナ海岸でワカナは亡くなった

みたいだからなぁ・・・。

6月15日・・・。

ワカナが死んだ日なのか・・・。




それにしても、1985年の記事が

見つからなかったなぁ・・・)






北条が図書館から出た。

玄関付近にリヤカーを引いた

男性が弁当を売っていた。

北条は弁当を買い、ベンチに座って

弁当を食べていた。


弁当屋の男性が北条の所にやって来た。

「貴方、やはり北条さんですね?」

「え!?どうして僕の名前を!?」

「かなり昔に同じ会社で働いた事が

ありますよ。

真志喜にあったコールセンターの会社、

かりゆしカスタマーで一緒に

働きました。

その時も管理部でしたね」

「・・・・・」

北条は唖然としていた。


「私、いや僕は玉城敬吾ですよ。

当時オペレータとして

働いていました」

「そうですか・・・」

北条は、あまり覚えてなかった。

「北条さんは今、コスモコミュニケーションで

働いているんですか?」

「はい、そうですけど・・・」

「もしかして、荻原幸助っていう人

いませんか?」

「え!?荻原さん!?」

「それと、神谷香純さん知っていますか?

神谷さんを指導したのは僕ですから」

(この人、何故神谷さんと荻原さんの事を!?)



その時、男性の顔が急に険しくなった。


(返せ・・・、返せ・・・、

俺の身体を返せ・・・、小泉彩芽・・・)


男性は急にリヤカーを引いて

居なくなった。

(あれ?急にどうしたんだ?)







「それじゃ細木さん、俺は先に帰るよ。

お疲れ様」

「お疲れ様です、北条さん」

細木実夢は、一人だけ管理部に残っていた。

細木は、北条のディスクを見て

ため息を付いた。

(もう!北条さんったら

帰る時はディスクくらい

掃除すればいいのに!

なんかいつも私が掃除している

気がするけど・・・)


北条のディスクの上に

古い新聞記事が置かれていた。

(なにこれ?随分古い新聞記事だけど?

南海新報の1965年と1975年の記事?

何でこんなに古い新聞記事を

北条さんが持っているの?

あれ?水難事故の事が書かれている。

どれも、同じ日の6月15日に起きている?

確か、過去のワカナ海岸で水難事故が

起きているのはわかっていたけど・・・。

本当に起こっていたんだ・・・)


「本当よ、水難事故は過去に

何度か起きているわ」

「え!?誰!?」

「私ですよ、コールセンター部の

真境名杏里です」

杏里が管理部の入口付近に立っていた。





「何か御用ですか?」

杏里が管理部に入って来た。

「すみません、今仕事中なので

勝手に入らないで下さい」

杏里は、細木の手を握った。

「ちょっと!放してよ!

貴女いったいなんのつもりなの!?」


「まえにも話しましたね?

貴女は7人の裏切り者の1人、

遠藤凛子の孫だと・・・。

既に遠藤凛子は死んでいるから

代わりに孫の貴女、細木実夢を

ワカナの呪いで殺すわ・・・」

「いい加減にしてよ!

貴女頭おかしいじゃないの!?」

杏里は細木の手を強く握りしめた。

「放してよ!」


「ワカナの呪い・・・」


「キャ~~~!」


社内に細木の悲鳴が響いた。




(え?今の悲鳴は女性?

管理部から?)



コールセンター部の神谷が

管理部にやって来た。

管理部は真っ暗だった。

(誰も居ないのかな?

確か細木さんが残業していると

聞いたけど・・・)


神谷は、足が何かと引っかかり

転んだ。

「遺い!何が倒れているの?

暗くて見えないわ」

神谷はスマホのライトを照らした。


「キャ~~~!」

神谷が思わず悲鳴を上げ管理部から出た。

(人が倒れていた!あれはもしかして

細木さん!?死んでいるの!?

どうして!?)


「リン!リン!リン!リン!リン!」

「ヘイヨ~~~、ヘイヨ~~~」


(え!?風鈴の音と歌声!?

誰か居るの!?)

神谷は周りを見渡した。


遠くに赤い服を着た女性が

歩いていた。

(あの子!もしかして真境名杏里さん!?)


女性は、しばらくして消えた。

 

 

 

continues・・・

 

 

 

 

♪アシバナ♪沖縄電子少女彩(小説 ending)

 

 

 

 

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

 

●月夜のfantasy的な小説●

 

 

La Venus♪X JAPAN(blog  theme)