●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
~ 真志喜ワカナ ~
(ワカナ)
宜野湾市真志喜には、
昔から言い伝えがあった。
ワカナ海岸(旧真志喜海岸)で、
戦時中にワカナという若い女性が
亡くなった。
そのワカナが後に亡霊となって
現世に蘇り、次々と呪いを
掛け始める。
ワカナが憎いのは、自分達看護女学隊の仲間を
見捨てた7人の裏切り者達。
ワカナは、7人の裏切り者達を探し
復讐しようとしていた。
さらに、過去10年毎に起こる
謎の水難事故も
ワカナの呪いと関係していると
地元では言い伝えられている。
戦時中にいったい何があったのか。
♪doomsday〜終末〜♪沖縄電子少女彩(小説 opening)
●登場人物一覧●
https://ameblo.jp/month0908/entry-12963398967.html
(リンクをクリック)
●用語一覧●
https://ameblo.jp/month0908/entry-12963401993.html
(リンクをクリック)
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
(小説文)
管理部。
北条が管理部に戻って来た。
北条のディスクの近くに
後輩の細木実夢(みゆ)が立っていた。
「北条さん、ディスクが散らかっていますよ」
「ああ、ごめん」
「有村さんからも指摘がありましたよ。
北条さんのディスクが整理整頓されているのを
見た事が無いって」
「え?有村さんが言っていたの?
実夢ちゃん?」
「はい、だから早く整理整頓しないと
今度こそ有村さんに説教されると
思います」
「わかったよ・・・」
北条は、ディスクの上に置かれた
資料などを整理した。
引き出しを開けた時、
怪奇系の雑誌が入っていた。
「北条さんって怪奇系に興味
あるんですか?」
「まあね」
「幽霊が出やすい場所とかに
肝試しとかに行くんですか?」
「以前はよく行っていたよ」
「沖縄でも心霊スポットとかに
行くんですか?」
「時々行くよ、沖縄は心霊スポットとか
多いからね。
廃墟の建物とかに行くよ」
「怖くないんですか?」
「怖いスポットもあるよ。
沖縄は、戦争で沢山の人が亡くなって
いるからね。
それだけ、幽霊が出やすいと思うよ」
「幽霊探しするのはあまりお勧め
しませんね。
戦争で亡くなった人に失礼だと
思います」
「そうだね・・・」
(実夢ちゃん顔は可愛いけど
有村さんみたいに口調は
厳しいなぁ。
肉食系女子って感じだな・・・。
そう言えば、今日社員食堂に
真境名杏里が来ていたな。
コスモの社員でもないのに、
昼食を食べていた。
そして、意味不明な事を言っていたな。
1月28日にワカナ六恨のお札が
会社中に貼られるって・・・。
ワカナ六恨っていったい何の事だ?
本当に真境名杏里は謎だよなぁ。
いつも、赤い服ばかり着ているし・・・、
あ、そうだ、今度の休みに
我如古(がねこ)市民図書館に
行ってみよう。
図書館には、古い新聞記事も
保管されているはずだから、
ワカナ海岸で起きた過去の
水難事故の記事もあるかも
知れないな。
5の年に起きる水難事故・・・。
10年前の2005年にも起きたな。
6月15日だった・・・。
当時あったかりゆしカスタマーの
スタッフも水難事故で亡くなっている。
今年は2015年・・・。
6月15日にまた水難事故が起きる
かも知れない・・・)

翌日の昼食時間。
コールセンター部の神谷香純と、
幸地鈴子、上江洲小夏3人が
一緒に昼食を食べていた。
「上江洲さんって本当に料理が上手だね。
とても美味しいわ」
「ありがとう、神谷さん」
「上江洲さんと結婚する男性って
幸せ者だね、奥さんが料理上手だと」
「やだ、私まだ結婚してないわ。
でも、やっぱり旦那さんには
美味しい物を食べさせてあげたいわ」
その時、食堂に赤い服の女性が
入って来た。
「ねえ?あの女性また来ているわ」
神谷が赤い服の女性に気付いた。
「本当ね、コスモの社員でもないのに
どうしてコスモの食堂に来るのかな?」
「本当に不思議な子だよね」
「名前は真境名杏里と言うらしいわ」
杏里は、メニューを注文して
席に座った。
「それにしても、毎日の様に
赤い服しか着ないわね」
「本当だね・・・」
神谷達だけではなく、
周りの社員達が杏里に注目していた。
しばらくして、杏里が神谷達の
ところを向いた。
「やだ、あの子私達を見ているわ。
なんか不気味だよね・・・」
杏里は席を立ち、神谷達のところに
やって来た。
杏里は、上江洲小夏の前に立った。
「上江洲さんですか?」
「ええ、そうですけど?」
(っていうか、なんでこの子
私の名前知っているの!?)
上江洲は、杏里にかなり警戒していた。
「上江洲さんって料理が上手なんですね。
私も少し食べてもいいですか?」
「ええ・・・」
杏里は、上江洲が作った物を食べた。
「本当に美味しいですね、ありがとう
ございます」
「いえ・・・」
「上江洲さんは毎日弁当を作って
来るんですか?」
「はい・・・」
「という事は、毎日給湯室の冷蔵庫の中には
上江洲さんの手作りの弁当がありますね?」
「そうですけど?」
杏里は、上江洲に微笑んだ。
(いったいこの子なんなのよ!?
超不気味なんだけど!?)
「誰にも弁当を取られない様に
気を付けて下さい」
「あのう?どういう事ですか?」
上江洲は、少し怒った口調で言った。
「今にわかりますよ・・・、上江洲小夏さん・・・」
杏里は、社員食堂から出た。
「いったい何が言いたいのよ!あの子は!?」

「リン!リン!リン!リン!リン!」
「ヘイヨ~~、ヘイヨ~~」
「何よ!この音と歌声は!?」
「あの子だわ、あの子が鳴らしている・・・」
「あれ?床に何か落ちているわ」
幸地が何かを拾った。
「これって白い真珠?
何でこんなところに落ちているの?」
「あの子が立っていた場所でしょ?」

日曜日。
管理部の北条は、我如古(がねこ)市民図書館に
来ていた。
「あのう?沖縄の古い地元紙が
保管されているところは何処ですか?」
「案内します」
北条は、地下施設に案内された。
「こちらには、過去に発行された
地元紙が保管されています」
「ありがとうございます」
(今から10年前の2005年に起きた
水難事故の記事は何処にあるのかな?)
その時、図書館1階に風鈴を鳴らす
老婆が歩いていた。
「リン!リン!リン!リン!リン!」
図書館のスタッフがやって来た。
「あのう?すみません、館内は
お静かにお願いします。
風鈴を鳴らされますと、
他の利用者のご迷惑になりますので」
老婆は、スタッフを無視して
そのまま歩いていた。
「また、あのお婆さんなの?」
「ええ、いつも風鈴を鳴らしながら
館内を歩くから困るわ。
注意しても無視するし、
あるいは耳が遠くて聞こえてないのか?」
「地元の人かな?」
「恐らく地元の人だと思うけど・・・」
一方、北条は地下施設で
古い新聞を探していた。
(2005年6月15日の水難事故の記事
無いかな?)
北条は、新聞をめくった。
(あ!あった!南海新報2005年
6月15日の新聞記事が見つかった)
北条は、新聞をテーブルに置いて
熱心に読んだ。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
南海新報(2005年 6月16日)
●海水浴客による水難事故●(6月15日)
先日、宜野湾市ワカナ海岸のトロピカルビーチで
突然大津波が発生しました。
当日は、天気晴天で風も無く、波も穏やかでした。
その為、ビーチ内には多くの海水浴客が訪れていた
との事でした。
しかし、午後3時頃に突然天気が悪化し風も強くなり、
大波が発生しました。突然大波で多くの海水浴客が
呑まれ死亡したとの事です。
その後、波は穏やかになり天気も晴天になったとの事
でした。
事故後、警察は海岸で行方不明者の捜査を開始しました。
その為、トロピカルビーチは封鎖されたとの事です。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
(この水難事故で、当時コスモの子会社だった
かりゆしカスタマーのメンバーも
亡くなったんだよなぁ)
北条は、新聞記事をコピーした。
そして、北条は地下施設から出て来た。
「リン!リン!リン!リン!リン!」
北条の前を、老婆が風鈴を鳴らしながら
ゆっくりと歩いていた。
(風鈴を鳴らしているのは、あのお婆さんか?
なんか奇妙なお婆さんだな・・・)
北条は、図書館から出た。
(今日は、南海新報の2005年しか
見つからなかった。
他の記事は、別の日に探そう・・・)
その時、図書館の玄関付近で
弁当を売る男性がいた。
(お腹空いたから弁当でも買うか)
「すみません、弁当下さい」
「450円です、ありがとうございます」
北条は、近くのベンチに座って
弁当を食べた。
(今時、リヤカーに弁当を乗せて
売る人なんて珍しいなぁ・・・。
年齢もそれ程中年って訳でもないし・・・。
でも、あの弁当屋さんの男性
少し違和感を感じるなぁ。
喋り方が女性っぽいっていうか・・・。
オカマなのかな?)

女性客が弁当屋の男性に声を掛けた。
「玉城さん、今日もお弁当が
美味しそうですね」
「ありがとうございます」
「この弁当って毎日玉城さんが
作っているの?」
「はい、朝早くから起きて
弁当を作っています」
「そう、玉城さんの弁当は
近所でも評判よ」
「ありがとうございます」
女性客は、弁当を買って去った。
北条は、弁当屋の男性と
視線が合った。
弁当屋の男性は、北条を見て微笑んだ。
(あそこで弁当を食べている男性、
以前何処かで会った事がある様なぁ・・・。
確か、10年前に私が働いていた
コールセンターの会社で
見た事がある様なぁ・・・。
気のせいかな?)
翌朝。
順平が会社に出勤した時、
玄関付近に赤い服の女性が
立っていた。

(あ、あの子また来ている・・・、
真境名杏里さんだったかな・・・)
順平は、杏里と視線が合った。
杏里は、順平を見て微笑んだ。
順平は声を掛けずに
そのまま会社に入った。
(あの子、まさかまたコスモの
面接を受けに来たのかな?)
continues・・・
♪アシバナ♪沖縄電子少女彩(小説 ending)
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●月夜のfantasy的な小説●
♪La Venus♪X JAPAN(blog theme)


