<アメリカ株市場アップデート>

 

昨晩のNY市場は、強い景気指標で景気後退懸念の後退し、金利が上昇。株式市場はミックスな展開でした。

 

2019/2/13         Week Performance
NYダウ 27,219.52 37.07 0.14%   422.06 1.58%
S&P500 3,007.39 -2.18 -0.07%   28.68 0.96%
NASDAQ 8,176.72 -17.75 -0.22%   73.65 0.91%
Russell2000 1,578.14 3.07 0.19%   72.97 4.85%

どの指数も週間では上昇しており、比較的良い週でした。特に注目すべきは小型株でしょう。小型株の代表的指数であるRussell2000は1週間で5%近く上昇。これは、2016年12月以来のことらしいです。

 

 

個別株に投資している人の中には、あまり良い週とは思えなかった人もいるかと思います。それは、インデックスの数字には見られないですが、その中では、大きな物色の転換(Sector Rotation)が起きています。そして、成長株投資が振るわず、割安株投資がようやく息を吹き返しています。

 

 

下でも紹介しますが、私がMotley Foolで「割安投資は死んだか?」という記事を書いたその週に、割安株投資が頑張っています。

 

 

その記事の中で、割安株投資は死んではいないが、それでも厳しい状況は続くだろう、と結論づけたので、とても皮肉な感じです。もともとが割安株投資をやっていた私が、割安に見切りをつけるようなことを書いたので、これが陰の極ともいえるのかもしれません。

 

 

ただ、この割安株投資優位がどれだけ続くかは何とも言えません。まだ僅か1週間の話ですから。

 

 

昨日の市場は、景気減速懸念の後退で、景気循環や出遅れ株に資金がシフトしたのが鮮明であったようです。

 

 

金属製品加工、食肉加工(Tyson Foodなど)、葬儀サービス、建設、鉱業掘削機械、石油・ガスパイプラインなどです。これまでのFANGなどの流れからすれば、あまりパッとしない(失礼!)業種です。

  

 

来週は、FOMCがあり、市場の期待通りに25bps(=0.25%)の利下げがあるかどうかが注目です。景気は比較的強いので、前回の利下げの効果を見極めつつ、より慎重なかじ取りが想定されるので、今回はスキップということも十分あり得ると考えています。

 

 

景気の強さが確認され、金利が上昇していることで、景気循環へ資金が戻りつつあること、金融セクターに資金が流れていることなどから、当面は(1~数か月)割安株投資が効果を持つかもしれません。

 

 

割安株投資は、成長株投資よりもより深いリサーチと、より精神的な成熟性を求められます。安易な割安株投資は、むしろ危険です。安いには安い理由があるのが大半であるからです。

 

 

マクロ指標

ミシガン大学消費者マインド指数は、大幅に低下した先月から持ち直し92(前月は89.8。予想は91前後)。

 

8月小売り売上は前月比+0.4%。予想が+0.2%でしたので、予想を上回る個人消費で、米国景気の底堅さを示すものでした。

 

上記の景気指標を受けて、景気後退懸念が後退。債券が売られ、10年の国債金利(財務省証券)は、1.90%まで上昇しています。9月頭に場中に1.43%まで低下していましたから、2週間で50bps近く上昇したことになります。かなり激しい動きです。

 

 

そもそも、本当に景気後退(リセッション)懸念がこの時点で必要なのか?と疑問に思っていたので、少し平常に戻った感じだと思っています。

 

 

株式市場の特性として、何か懸念が生じると、最悪の事態を一旦織り込みに行く、ということが起こりやすい。今回もその一つだと思います。調子が良い時には、その良い状態が永遠に続くと思って、リスクに対して非常に甘い状況を作り出します。

 

 

バブルが起きたり、それが暴落するのは、こうした市場の特性によるものです。これに反した行動を取れば、大儲けできます。これこそ口で言うのは簡単ですが、ほとんどの人が出来ないことです。少しでも早く慎重になることが出来るだけでも、資産保全をすることができます。

 

 

俯瞰的に物事を見るクセもつけておくと良いかと思います。