終わりなき闘いだった冬の魚 | 注文の多い蕎麦店

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昨日も朝一で若狭小浜へ。

もう3月ですが真冬に戻ったかのような天候で

やはり水揚げは少ない。

 

辛うじてゲットしたのが

 

 

かながしら。

ほうぼうに似てますが胸鰭が短く赤いのが特徴。

味はほとんど変わらないと思います。

 

骨から上品な出汁が取れるので鍋や煮物が最適ですが

新鮮なものなら刺身がすこぶる美味しいです(特に冬)。

 

名前の通り非常に頭の固い魚で。

硬く細かい鱗に表体に滑りもあって顎や口先に小さい棘もあるので

下処理にかなり苦労します。

 

しかも群れで行動する習性があるので

揚がる時はまとまってドカっと上がります。

全部でこいつ52匹もいたはりました。

 

もちろん捌いても捌いても捌いても

一向に終わりが見えない・・・

結局全部3枚におろしてきっちり小骨抜くまで4時間も費やしました。

 

暇な時でよかった。

というか暇なときにしか買えない魚であるデレデレ