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あひるの空(1)

あひるの空(1) 日向武史

あひるの空 (1) (講談社コミックス―SHONEN MAGAZINE COMICS (3374巻))/日向 武史
¥420
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[内容]

主人公の車谷空(くるまたに・そら)は身長149cmの高校生。九頭龍高校(通称クズ高)に入学し、バスケが思いっきりできると喜ぶ空だが、クズ高のバスケ部は不良たちの吹き溜り。真面目にバスケをしようなんてメンバーは全くいない。「この学校でバスケをやるのはあきらめろ」と付きつけられる空だが、バスケ部の入部をかけて”1対5”の勝負を挑む。


[感想]

スラムダンクを超えるバスケマンガの最高傑作、・・・と言うとみんな怒るのかなぁ。でも個人的には、それくらい好きな作品です。


このブログ、実はマンガの記事については、連載終了(完結)したものだけを記事にするという縛りを付けていました。(先日書いた「ももんち」は、続刊がないかもしれなかったのでOKとした。)

理由は、マンガの場合、1巻毎だとストーリー的に区切りが悪いのと、最後まで読まないと作品全体の感想にならないのでは? と思っていたからです。

もうひとつ言うと、「まだまだ紹介してない作品いっぱいあるからいいんじゃね。」という思いもありました。(笑)


しかし今が旬の作品を紹介していかないのは、もったいなくないか? と思うに至り、その縛りを破ることにしました。(紹介の仕方は追々考えます。)


そこで最初の作品として、「あひるの空」を紹介させて頂くことにします。この作品があるからこそ、毎週マガジンが待ち遠しいといっても過言ではない。休載してると、めっちゃショックです。それぐらい好き。



最初は不良だらけのバスケ部に入部する主人公という、どこかで見たような展開(笑)。入部を賭けたその勝負で空はスリーポイントシュートという輝きをみせる。「これが――僕の”翼”です。」

その姿に触発されたのは、バスケ経験者の花園百春(はなぞの・ももはる)。百春は、自分にはシュートの才能がないということで中学で挫折していた。空がスリーポイントを決める姿にも、自分との”才能”の違いだと諦める。だが、そんな中、百春は空が1000本を超えるシュート練習をしている姿を目の当たりにする。


「バカじゃねーのか。何をそこまで頑張る必要が―――」


「あの子には――― バスケに最も必要な身長って”才能”がないからよ」


そして百春は、再びバスケへの情熱を取り戻しはじめる。



私的には1巻の見どころはこのシーンです。その他にもところどころに感動するセリフが、ちりばめられている。

不良だらけの部に入部という設定は、ありがちだが、それでも陳腐さは欠片もない。それは見せ場となるシーンでのセリフの一つ一つが、読者の心を打つからだろう。


また「あひるの空」のもう一つの魅力であるギャグシーンも面白い。本当にバカみたいな描写を差し込んでくる。シリアスな話の合間に一息つかせると共に、シリアスなシーンを引き立てる。この当たりのバランスが最高。


1巻はまだまだ導入。ストーリー的にも序盤の山場はまだ少し先の巻になりますが、まずは一冊手にとってみてはいかがでしょうか。