チャラ男のティップネス発体験 | 快児オフィシャルブログ「快児ワードファクトリー」Powered by Ameba

チャラ男のティップネス発体験

最近近所のジムに通っている。
思い出したことがある。10年以上前池袋のジム通っていた時のこと。
 
ウォーキングマシン(ベルトコンベアの上で歩いたり走ったりするやつ)に乗って俺が有酸素運動をしていたら、前からあまりにもちゃらちゃらしたやつが入ってきた。

明らかに悪者が買いそうなぶかぶかのジャージを腰ではいて、肩で風を切って歩く。
MDウォークマンを大音量で聴いており、襟足は非常に長い。
キョロキョロしている。ジムに来るのは初めてのようだ。

一通りの器具を物色した後、彼は
「さて、いっちょ鍛えますかね」
みたいなノリで、俺の隣のウォーキングマシンに乗ってきた。準備運動もなしに。
タッチパネルのところにMDウォークマンを置く。

こちらは時速10キロくらいの設定でマイペースにやっていたのだが、それを横目で見て、「こんなやつより俺はできるぜ」と思ったのか設定速度をどんどん上げていく。
10キロ、15キロ、20キロ・・・
もういきなり全力疾走である。アホである。
その時、彼はバランスを崩した。
倒れる彼。
そのウォーキングマシンは壁際にあった。
高速回転するベルトコンベアの上に倒れたので彼は後ろの壁に叩きつけられた。
そして彼はウォークマンをつけていた。
ウォークマンのコードはピーンと張り、彼の顔面に飛んでいきぶち当たった。
ベルトコンベアの上に倒れこむ彼。
ベルトコンベアは高速回転中のため、その上で彼は何度も顔をバウンドさせていた。

インストラクターが走ってきて
「大丈夫ですか?」
と言ったが、よっぽど恥ずかしかったのであろう、差し伸べる手を払いのけ
「あたりまえだろう」
と言った。大丈夫じゃなさそうだったが。

俺はそれを見てずっとにやにやしていた。ダサかったぞ。お前。