おかんと兄貴と友達の子供 | 快児オフィシャルブログ「快児ワードファクトリー」Powered by Ameba

おかんと兄貴と友達の子供

四月だ。今年も実家の庭は花々に彩られているのだろう。

これは八年前実家に帰った時の話。


八年前実家に帰ると母がガーデニングを頑張りすぎで、植木や花々で門が見えなくなっていた。やりすぎだ。

一日目の夕飯は少し焼いた帆立にタルタルソースをかけたものと、イクラと、魚の(何の魚かは知らない)味噌ホイル焼きだった。全て大好物だ。母は
「快児に怒られるから。ちょっとは好きなもん用意しとかんと快児は怒るからなー」
と何回も言ってきた。というのも、2年前帰ったときの夕食で俺が不快を露わにしたからだ。

その2年前は酷かった。そのときは4年ぶりの帰郷であり、さすがに母も御馳走を用意してくれてるだろうと期待しながら帰った。
しかし、出てきたのは酢豚だった。作ってもらえるだけありがたいと思うべきだ。わかっている。しかし、俺はしいたけもタケノコも大嫌いなのだ。それがふんだんに使われている。罰ゲームか。何より苦手なものを母が忘れているという事実もなかなかショックだった。

そして酢豚食われへんわーと言ったところ「じゃあこれしかないわ」と言って母が出してきたものは、コーン。
その日俺はコーンとごはんのみを食べたのだった。4年ぶりの実家の夕食がコーンとごはん。炭水化物に炭水化物。不快だった。
だから今回はやっといい感じにおふくろの味を堪能でき、満足だった。わーい。

実家の風呂に入り、髪を乾かしていると、後ろから兄がいきなり
「快児、ザクいるか?」
と言った。
「ザク?ガンダムの?プラモ?」
「そうや」
「あー、くれるんやったら」
二階からすでに出来上がった未塗装のザクを持ってきた。
あ、ありがとう。裸で受け取る俺。


そしてこれまた唐突に
「快児加齢臭って知ってるか?」
という兄。
「ああ、年取ったらおじいちゃんみたいな匂いがしだすってゆー・・・」
「俺最近、加齢臭してきてな、だからラジオにリクエストする時のラジオネームも加齢・臭にしてるんやあははは!!」
いろいろ突っ込みたいことはあったが俺もとりあえず笑っておいた。あはは。

一日目の夜は昔からの仲間たちと飲みに行った。宝塚にはほとんど居酒屋らしい居酒屋がなかったが、最近一軒だけ駅前に白木屋ができた。一軒だけだ。だから駅周辺のやつは、飲むとなったら全員白木屋にいくそうだ。大繁盛。

昔話等で盛り上がっていたら、小学校の同級生が9歳の娘さんを連れてきた。
その子は俺の顔を見るなり
「彦麻呂さんに似てる」
と言った。彦麻呂に似ているのか。「味のIT革命や」の彦麻呂に。
実はそれを言われたのは二度目だ。しかもそんな無垢な子供に言われたのでは認めるしかない。
最近似てると言われるのにろくなやつがいない。彦麻呂、のっぽさん。まずい・・・

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