あけましておめでとうございます。

旧年中はお世話になりました。

本年もよろしくお願いいたします。

 

2022年の今年一年にアップロードされた記事で、今年の全アクセス数の中に占める割合が高いものをリストアップしました。73件のうち、この10件で79.8%です。

     

9 女、女、女 — 松嶋 智佐 著『バタフライエフェクト T県警警務部事件課』 (11/14) 5.0 %

女性ばかりで構成される新設部署が大活躍。セクションを横断した活動を許された特性を生かして大暴れ。whyに注ぐ作者の目が鋭い。

 

9 現代に「アマテラス」は不在? — 溝口 睦子 著『アマテラスの誕生 — 古代王権の源流を探る』 (2/13) 5.0 %

古事記の成立過程を描く場面がスリリングである。アクセスが多かったのは、一般的な日本古代史に対する関心からなのか、秋篠宮家の様々な問題、皇位継承問題を含めた天皇制に関する関心からなのか、判然としない。

 

8 「アガサ・クリスティー賞」が有名になる! — 逢坂 冬馬 著『同志少女よ、敵を撃て』 (1/11)  5.3 %

まさに「アガサ・クリスティー賞」の受賞に対する興味でアクセスされたようだ。本書を読んで、独ソ戦、スナイパーに対する認識を改めた人は多かったかもしれない。

昨年の1~3月にアクセスが集中した。ウクライナ情勢には、ほとんど無関係だった。

 

 

7 夢を見た!? — 大和田 秀樹 著『ガンダムを創った男たち』 (3/26)  6.2 %

ガンプラを組む人はそれなりに多いので、読む人はいるだろうと想像していたが、その通りだった。それほど多くはないが、毎月途切れ無くアクセスがある。ある産業(今回はプラモデルというよりガンプラか?)が立ち上がっていくプロセスを描いた(記録した?)マンガとして貴重な作品。

 

6 どう思う? — 呉 智英 著『バカに唾をかけろ』 (1/28) 6.5 %

著者の論理の組み立て方が最高度に発揮された著作とはとても言えないが、そんなレベルの文章であっても、他の論者との違いがはっきり分かる。常識とかけ離れていると感じるかもしれない。しかし、注意深く読めば、述べられているものが、まさに「常識」の当たり前の適用であると気づくことになる。

アクセスが多かったのは、書名のどぎつさのためだろうと思う。1月のアップ以来ほとんど毎月アクセスがあった。

 

5 物語の孕むもの — J.Hardy-gould (Adapter), Axel Rator (イラスト)『King Arthur』 (3/22) 7.0 %

このアクセス数には驚いた。アップした直後に集中していた。ただ物珍しかっただけ、という感じがしている。

 

4 警官です — 濱 嘉之著『プライド  警官の宿命』 (9/21) 7.3 %

9月のアップであるが、毎月かなりの数のアクセスがあった。

著者の著書はかなりの数になる。たぶん、人気があるからアクセスが多くなっているのだろう、とは思う。しかし、この本は、他の本に比べて、警察小説の側面よりも、主人公の人生にスポットが当たっている。さらに一人だけではなく三人の人生が対比され、これまでに無かった構成がとられている。これからの展開が楽しみである。

 

2 万人の味方 — 土井 善晴 著『一汁一菜でよいという提案』 (10/29) 7.9 %

アクセスがあったのは、10月の末から11月いっぱいの約1ヶ月に集中した。もう少し散発的にまんべんなくアクセスが続くと考えていた。結局、料理の本としてよりも、今話題の本という捉え方が主流だったのだろう。

個人的には、この本を、今話題の本というくくりでは考えていない。料理を考える、本を読む、生き方を考える。いずれにしても、正面に据えてもよい本だと思う。

 

2 意外に本格的?! — 松嶋 智佐 著『女副署長』 (10/6) 7.9 %

意外だった。この本にこんなにアクセスがあるとは思っていなかった。

10月の初めからひと月アクセスが集中し、11月、12月、ともにかなりのアクセスがあった。

この本の内容が、ミステリーの要素抜きに成立するとは思わない。しかし、読んだ感触が、あまりにもまっとうな小説を読んだ、というものだった。もちろん、凄い小説を読んだ、というようなものではなかった。しかし、ミステリーを読んだ、でもなかった。著者が好きになった。

とはいえ、誰しもが同じように感じる、とは思えない。多くの人が、面白いミステリーを読んだ、と感じるのだろうと思う。しかし、感じ方がどのようなものとなるにしても、この本をより多くの人に読んでもらいたいと思う。

個人的には、二作目の『女副署長 緊急配備』が、好みである。

 

1 藤井くん来襲 — 伊奈 めぐみ 著『将棋の渡辺くん⑥』 (6/29) 21.7 %

毎月コンスタントにアクセスがあるが、将棋のタイトル戦等のイベントに引きずられてのことだと思う。何かあればアクセスが増えている。それにしてもアクセスの回数が凄い。将棋人口がこれほど多いとは思わなかった。

作品も面白いのは間違いない。単純なおもしろさで言えば、夫渡辺君のエキセントリックな生活の実情を語る妻めぐみさんの描写の多い①からがおもしろいだろう。

だが、興味深さで言えば、藤井君と絡む部分だろう。渡辺君と、あの藤井君との対決がメインである。渡辺君の藤井評が、渡辺君自身を語っていて非常におもしろい。

 

 

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正月二日、この原稿を書いている真っ最中に、

 

 この文書を別名で保存してください。

 

という警告が出ました。

 

クラウドのOneDriveの同期に失敗したとのことでした。

OneDriveにある、すべての書類がパー、は、まさに、青天の霹靂でした。

ハイテクは当てにならない、とは、かねがね思っておりましたが、やってしまいました。

 

皆様もご注意下さい。