もうこんな悲しみは嫌だ。けど、どうであれ、奥さんがいる。離婚するか死別するかどちらか。どっちにしても、どうしょうもない悲しみはもう一回襲ってくる。
ワンコを火葬するまで、奥さんはドライアイスを入れたりしている。冷たくなっているワンコに撫でながら声をかけている姿を見ているだけで、この奥さんと一緒になって本当に良かったと思う。まだ奥さんがいるから、どうにか自分の精神のバランスを保ていると思うし。そんな奥さんを見送りたく無いと心から思う。1日でも1秒でも長生きしてほしい。そして、まだ見ぬ世界を少しでも見てほしい。残りの人生、奥さんの為に頑張ろと誓った。多分、自分は壊れかけているから、自分の余命は平均寿命までは生きられないと思うけど。
父もワンコも、後悔だらけ。死んで詫びたいくらい。最後に奥さんには、後悔したくない。