んーとっても微妙な展覧会。なんで、三の丸尚蔵館所蔵の物を展示するにあたって、北海道ゆかりの物にしてしまうのか。この展覧会は、前半は見応えがあったけど後半は、ボンボニエールくらいだった。動植綵絵あたりもう数点、展示できなかったのかなと思う。
ただ、最後に小森忍の満州時代に製作した陶磁器があったのはよかった。できれば、満州の雅堂窯時代に、たしか板谷波山ともう1人九谷の石野龍山だったかな?が献上したような記憶があるんだけど、その3人に陶磁器を並べて展示してくれたらと思う。
蠣崎波響の作品って松前城に行った時に見たくらいで、地方に埋もれてしまっている画家程度の認識だったけど、さすが皇居で所蔵しているだけあったなかなかすごい絵の描いた人なんだと思った。最初にあった、模写であれだけの絵なのですごい。
これから日本の美術館は、この天皇家の所蔵していた三の丸尚蔵館と、宗教団体の所蔵している美術館と国立の美術館の3強になっていくと思う。その中の三の丸尚蔵館。道内で三の丸尚蔵館の所蔵の作品の初展示であれば、三の丸尚蔵館にこだわって展示してほしかった。
