今日は、実家に行く日では無かったが、先日の東京の用事の延長で実家に行かないとならず定時で上がって実家に向かう。すると、携帯に父から電話。またウンコまみれかな?と思って「どうした?」と聞くと「今日来るのか?」と聞かれた。「今日は行く日じゃ無いけど、この前の件で行く」と伝える。「なんかあった?」と聞くと来て欲しいと言う。この前の月曜日といい、寂しいのかな?と思ったりもした。
実家に行くと、やはりまだオシッコの臭いがする。父にお風呂入ると聞くと入りたいと言うので、お風呂に入れる。紙パンツを履かせて服を着させて、お客が来るまで父と雑談。「お客さんタバコ吸うかも知れないから灰皿用意しておけ」と言う。「仕事で来る人は客先でタバコは吸わないよ」と言う。父は10数年前まで、ものすごいタバコを吸っていた。今父の体調が悪いのは全てタバコが原因らしい。「それにしてもよくタバコやめれたね」と言うと「お金が無かったからやめた」と、父が笑った。私、父が笑った顔って、数えるほどしか見た事なくて、嬉しくて涙が出てきた。父は加齢黄斑変性で殆ど目が見えてないから気がついてはなかった。最近、とってもよく話をしてくれる。こんな日が一日でも続いたらなと心から思う。来客は30分くらいで終わりまた、少しだけ父と話。半年前にニトリの少し高い布団を買ったのだけど、どうも寒いらしい。もう少し、様子見て買おうか?と話をする。頼むなと言ってくれる。なんか、身体はボロボロな父だけど、会話は一年前のように話ができるのは本当にうれしい。
ふと思った事がある。子供って余程で無い限り、家出をしないと思う。なんで、夫婦って簡単に別れてしまうのだろう。
子供の頃、父に怒られて何度も自殺しようと思った。父はそんな弱い子だと思っていなかったと思うけど、家から出たいとは思わなかった。
あの頃の自分が、まさか父の紙パンツを履かせたり、お風呂に入れたしてるとは思えないだろうな。あんなに怖かった父とこうしていれる。子供の頃から、父とこうしていたかった。