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実際の1966年のル・マン耐久レースまでのフォードがフェラーリに挑む物語。題名がフォードvsフェラーリになっているけど、フォード目線の映画であって、フェラーリのエピソードがほとんどない。ある意味この1966年のル・マン耐久レースがいかにドラマチックだったかを見せてくれるのは素晴らしいと思う(どのレースもそうなんだろうけど)。ケン・マイルズの生き方は、不器用だけに泣けてくる。
どうしても、この手の映画は、どちらかが正でどちらかが悪の対立になってしまうし、もう少しフェラーリがどのようにしてル・マンに挑戦してこの対立をうまく見せてくれたらと思う。映画をフォードvsフェラーリではなく、ケン・マイルズにすればよかったと思う。