東京で春一番、吹き荒れる。。。
この時期に吹くのってちょっと早い?
シーズン外していて気付かなかったんだけど、どうも、ワタクシ、「スギ花粉症」みたい。
熱っぽくて頭がガンガン痛いのに平熱で、鼻ズビなのに喉は痛くない。目がしょぼしょぼで・・・あぁ、これは絶対花粉症。
コンタクトレンズじゃなくてよかったぁ!

それにしても、春一番はすごかった。
ヨチヨチ歩きの子供が、「オズの魔法使い」のドロシーちゃんみたいにすっ飛んでましたもの。
お母さんも買い物袋を両腕に限界までぶらさげて、吹き飛びそうなベビーカーを抑えながら、歩きはじめたミヨちゃんが、「ひとりで歩けるもーん」とズンズン歩いて行っちゃうという状況で、吹っ飛ぶのを抑えきれなくてもしょうがなかったよねー。

吹き飛んだといっても、2mも飛んでいなかったけど、地面になぎ倒されるように落ちたあと、1秒後に大泣きしてました。そりゃ、そうだ。

都会では遮蔽物が多いから、風向きがあっちにかわり、こっちに変わりと縦横無尽ですね。

トタン屋根がふっとんで、JR各線の運行をはばむ。。。
中央線なんか、かなり止まっていたのに、新聞に書いてももらえなかったもんね。

さて、モンゴルの春は、シベリア高気圧だか低気圧だかの発生にともない、激しい風が吹き荒れます。
アルタイ山脈からの西北の風は冷たくて乾燥していて、、、
ゴビ砂漠の方では、太陽も満月も覆い隠すくらいの分厚い黄砂で天空がおおわれ、方向すらわからなくなります。
竜巻の発生は夏が多いのですが、砂嵐の時に起きるつむじ風の威力も相当なもの。
とにかく、いろんなものが飛んできます。
ゴミ、廃棄物処理に関して、処理施設がないのに、使用寿命を短く消費活動を促進させるちゃちな文明の利器であふれているモンゴルでは、車のフレームさえもぶっとんできます。
一枚のレジ袋でさえも、走行中の車両のフロントガラスに張り付いたら命取りだというのに。

雪が残っているところだと、雪つぶてが水平方向から飛んでくることもあります。
一瞬にして外気にさらされている皮膚が凍傷になることも。

ベテランの遊牧民やハンターでさえ、春に吹き荒れる強風で命を落とすこともあるのです。

生き残る術は、
強風発生をいちはやく察知する観察力、洞察力と
じっと待つ耐久力。

異常なまでに強い風が吹く前は、必ず何かしらの兆候があります。
急に空気の流れが止まったり、変わったりする。
変な雲が発生する。
鳥の飛び方が変わる。

鳥はほんとに風や天気に敏感です。

そして、風が起きてしまった時は、無理せずやむのを待つこと。
ずっと36時間以上も同じ地域で強風が吹き続けることはありません。
周期的に一瞬風が弱まることが必ずあります。

春は天候が変わりやすい季節。
家畜も弱っているので、急な変化に対応しきれないこともあります。
家畜の放牧に遊牧民がはりついてまわっているのも、不測の事態に備えてです。
馬もヨロヨロ、羊もヨロヨロ。牛なんか、おなか一杯草を食べていても、一瞬の強風で体温を奪われ、立ったまま凍死することだってある。

都会の風にきりきり舞いされるのも、スギ花粉で目がしょぼしょぼするのも大変だけれども、だだっぴろい平原や山岳地帯の風もとっても恐ろしいのです。

モンゴルでは人とのコミュニケーションのKYなんかで人は死にませんが、自然界でのKYは命取りです。