半導体不足でラズパイが初の値上げ、Raspberry Pi 4が一時的に約28%の値上げ | IoT-sky

     

    「Raspberry Pi 4」、初の値上げ--世界的な半導体不足で

    2021/10/22 

     

     

     英Raspberry Pi財団は、世界的な半導体不足により、RAM容量2GBの「Raspberry Pi 4」の価格を10ドル(約1140円)値上げした

     今回の値上げは一時的なものだが、新型コロナのパンデミックが始まって以来、チップのサプライチェーンがどれほど変化したかを示す新たな例だ。Raspberry Pi財団は、2020年2月に2GBのRaspberry Pi 4の価格を10ドル値下げして35ドル(約4000円)にしたが、現地時間10月21日をもって価格を45ドル(約5140円)に戻す。

     半導体の供給不足により、当然ながら、Raspberry Piの生産にもブレーキがかかっている。代表のEben Upton氏によると、2021年の生産台数は、2020年とほぼ同じ700万台にとどまるという。パンデミック第1波のロックダウンで売り上げが伸びたこともあって、2020年はそれまでで最良の年でもあった。

     2GBのRaspberry Pi 4を初めて値上げしたことにより、Raspberry Pi財団は、1GBのRaspberry Pi 4も35ドルで提供を再開する。同財団は、2GBモデルを値下げした際に1GBモデルの販売を中止していた。Upton氏によれば、1GBモデルの復活は、製品に2GBモデルを採用している業界の顧客を支援するためだという。

     

     

     

     

     

     

     

     

    半導体不足でラズパイが初の値上げ、Raspberry Pi 4の2ギガモデルを2020年の値下げ前価格に戻し1GBモデル復活

    2021/10/22 

     

     

     

    シングルボードコンピュータ Raspberry Pi が、創業以来初めての値上げを告知しました。理由は世界的に深刻な状況が続く半導体不足のため。

    来年2022年も長い期間にわたってサプライチェーン上の課題が続くと予測されること、製造数は昨年と同じ700万個を維持できるものの需要は高まっていることなどから、ラズベリーパイに依存する既存顧客への影響を最小化するため、

    • Raspberry Pi 4(2GB RAMモデル)を35ドル(約3988円)から45ドル(約5127円)へ一時的に値上げ。昨年2月に実施した値下げ前の価格へ。
    • ディスコンになっていたRaspberry Pi 4 (1GB RAMモデル)を復活、35ドルで販売。

    の二つの対応を発表しています。ラズベリーパイによればこれはあくまで一時的な措置であり、今後の状況に応じて見直す予定。

    また産業用途などにラズベリーパイを利用する既存顧客に対して、他の製品で代替しやすいモデルは今後の製造の優先度を下げ、代えが効きにくいモデルを優先するなど、対応の方針もあわせて告知しています。

    4K動画対応のRaspberry Pi 4発売。4コア1.5GHzプロセッサ搭載、USB 3.0、RAM1GB~4GB – (2019年)

    Supply chain, shortages, and our first-ever price increase

     

     

     

     

     

     

     

     

    Raspberry Pi 4、一時的に約28%の値上げ、半導体不足による部品コスト増に対応

    2021/10/22 

     

     

    英Raspberry Pi Foundationは10月20日 (現地時間)、「Raspberry Pi 4」の2GBモデルの価格を35ドルから45ドルに一時的に値上げすると発表した。半導体不足で一部の部品の供給が不安定になってコストが上昇する一方で、製品の需要が増しているため。

    様々な産業に部品不足を引き起こしている半導体不足は、古い半導体製造プロセスで起こっている。Raspberry Piの場合、40nm製造プロセスの半導体を用いた部品の供給が逼迫しており、28nm製造プロセスの半導体を用いた部品については、予測される今後12カ月の需要を満たせる量を確保している。具体的には「Raspberry Pi 4」「Raspberry Pi 400」「Compute Module 4」以外の製品が影響を受けており、新型コロナ禍におけるRaspberry Pi製品の需要の増加も相まって、特にRaspberry Pi ZeroとRaspberry Pi 4 2GBモデルが品薄になっている。

     

    © マイナビニュース

     

    Raspberry Pi 4は、2019年6月に登場した時は1GB(35ドル)/2GB(45ドル)/4GB(55ドル)のラインナップだった。昨年5月にラインナップを2GB(35ドル)/4GB(55ドル)/8GB(75ドル)にアップデート。1GBモデルの販売を終了させると共に、2GBモデルを35ドルに値下げした。今回の45ドルへの一時的な価格の変更は値上げであるが、登場時の価格に戻した形だ。

    とはいえ、10ドルの値上げは約28%の上昇であり、35ドルという価格でRaspberry Pi 4を必要としている顧客に与える影響は大きい。そこで、昨年5月に販売を終了させたRaspberry Pi 4の1GBモデルを再び35ドルで提供する。

    良いニュースとして、サプライチェーンの混乱が緩和される初期の兆候が見られ始めたとしている。それでも半導体不足の影響は2022年に及ぶ見通しで、現状では限りがある40nm製造の半導体を用いた部品を「Compute Module 3」「Compute Module 3+」「Raspberry Pi 3B」に割り当て、「Raspberry Pi 3B+」の優先度を下げる。産業用や組み込み用にRaspberry Pi 3B+を採用している顧客に対して、2022年の購入を計画している場合はRaspberry Pi 4 1GBモデルを用いた設計の採用を勧めている。

     

     

     

     

     

     

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