イスラエルの凶行がもたらす「文明の衝突」
[イスラエルの凶行がもたらす「文明の衝突]
2日、イスラエル軍の空爆を受けたガザ北部で、破壊された自宅の前で立ち尽くす女性(ロイター=共同)
【ガザ空爆】死者420人超、ハマス重要幹部殺害 空爆開始1週間 (MSN 産経ニュースより転載) 2009.1.2 18:59
【ガザ空爆】「人道状況問題なし」とイスラエル外相、空爆長期化へ (MSN 産経ニュースより転載)
2009.1.2 11:06
(転載開始)
イスラエルのリブニ外相は1日、パリを訪問しフランスのサルコジ大統領とパレスチナ自治区ガザをめぐる紛争について会 談した。外相は記者団に「われわれは、ガザの人道的状況をあるべき姿に維持している」と述べ、ガザへの救援物資搬入のため停戦を求めたフランスの要求を拒 否、現段階で空爆をやめる考えがないことを示した。
イスラエルは地上侵攻の構えも崩しておらず、民間人を含む400人以上が犠牲となったガザへの攻撃は、長期化が避けられない見通しとなった。サルコジ大統領は5日から、イスラエルを含む中東諸国を歴訪、さらに調停努力を続ける。
リブニ外相は停戦について、ガザの強硬派ハマスの対イスラエル攻撃中止が前提だとした上で「イスラエルは、ハマスのテロリストと民間人を識別して作戦を遂 行している」と強調した。イスラエル筋によると、作戦開始後ガザには人道援助物資6500トンを搬入したという。(共同)
(転載終了)
イスラム圏などでデモ ガザ連帯の声、世界に拡大 2009/01/03 09:52 【共同通信】
(以下転載)【アリーシュ(エジプト北東部)3日共同】AP通信によると、イスラ ム教の金曜礼拝が行われた2日、イランやヨルダン、トルコなど中東をはじめ、インドネシアやスーダンなどのイスラム圏、さらにスイスやロシアなどでイスラ エル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区空爆に抗議するデモが行われた。ガザ連帯の声が世界に拡大している。
(転載終了)
「文明の衝突」著者、ハンチントン氏死去 政治学者 2008年12月28日10時22分
(以下転載)文96年に出版した著書「文明の衝突」では、ポスト冷戦下の世界について、国家間のイデオロギー対立ではなく、西欧、イスラム、儒教など主な文明間の宗教 的、化的な違いによって紛争が引き起こされると主張。西欧キリスト教文明とイスラム文明の「衝突」を強調し、01年の米同時多発テロを予見していたとし て、世界的な議論を巻き起こした。
(転載終了)
<自分のコメント>
イスラエルのガザ地区への空爆が続いている。
ハマスの幹部を空爆によって殺害したようだ。
そのハマスの幹部を殺害するまでに多くの無関係な市民を巻き添えにしている。
死者は420人を越えている。
ガザ地区は非常に小さな地域で人口密度が極めて高い。
そのガザ地区に連日、空爆を行うことは、無差別爆撃を意味しており、多くの無関係の市民を皆殺しにしてもかまわないということだ。
まさしくジェノサイド(大量虐殺)だ。
この無差別爆撃は当然のことながら、多くのイスラム教徒の反発を起こしている。
世界のイスラム教徒のイスラエルへの敵愾心は日に日に増加するばかりだ。
そこで危惧するのが、イスラエル、アメリカ連合とイスラム諸国の間で、「文明の衝突」に発展しかねないということだ。
昨年に亡くなったハンチントンが書いたように、文明の衝突は現実にありえる。
文明の衝突が深刻なのは、一地域で起きた出来事が、世界的な問題に発展してしまう可能性があることだ。
今回のイスラエルの空爆は、文明の衝突を誘発している。
文明の衝突を望んでいるのはイスラエルとアメリカなのだろう。
その先にあるものは、世界的な緊張であり、本当のイスラム教徒のテロリズムの増加かもしれない。
世界平和を望んでいるのなら、このような凶行にはおよばない。
自ら9・11のような大規模無差別テロを自作自演する最悪のテロリスト国家は、世界大戦を引き起こすことさえも望んでいるように見える。
日本政府はこのような両国を非難し、直ちに空爆をやめるようにイスラエルに進言するべきだ。