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ここ数年、日本の金利環境は少しずつ変わってきました。長く続いた超低金利の時代から、金利のある世界へ移り始めたことで、住宅ローンを考えている人にとっては気になる動きが続いています。
2026年の住宅ローン金利は、全体としてゆるやかに上がる流れにあります。
ただし、すべてが一気に上がっているわけではなく、変動金利はまだ低めだが、固定金利は先に上がっているという状態が目立っています。
まず、現在の金利のイメージを見てみましょう。変動金利は、依然として比較的低い水準で推移しています。
一方で、10年固定金利や全期間固定金利は、ここ1〜2年で上昇傾向にあり、銀行や商品によっては2%台後半から3%台にもなっています。
つまり、「変動はまだ低いけれど、固定はすでに上がっている」というのが、今の住宅ローン市場の大きな特徴です。
では、なぜこのような動きになっているのでしょうか。理由の一つは、日本の金融政策の変化です。これまで日本は長く低金利政策を続けてきましたが、マイナス金利政策の解除以降、金融政策は少しずつ正常化に向かっています。
政策金利が上がると、銀行がお金を調達するコストにも影響が出てきます。その結果、住宅ローン金利にも少しずつ反映されていきます。特に変動金利は短期金利の影響を受けやすく、固定金利は長期金利の影響を受けやすい仕組みです。
ここで覚えておきたいのは、固定金利は将来の金利上昇を見越して先に動きやすいという点です。そのため、2026年はすでに固定型の金利が上がっている一方で、変動金利はまだ大きくは変わっていない状況です。
ただし、変動金利だからといって安心できるわけではありません。変動金利は時間がたってからじわじわ上がることが多く、今は低く見えても、将来の返済額や利息負担が増える可能性があります。
今後の見通しとしては、2026年以降の住宅ローン金利は、急激に跳ね上がるというより、着実に少しずつ上がると考えておくのが穏当です。これまでの金利水準がかなり低かったこともあり、経済や物価の動きに合わせて、ある程度の水準まで戻っていく可能性があります。
また、物価上昇も金利に影響します。物価が上がると、それを抑えるための金利引き上げが議論されやすくなり、その結果、住宅ローン金利にも影響が出てきます。
こうした動きの中で、家計への影響も無視できません。変動金利を利用している場合、すぐに返済額が上がらなくても、利息の割合が増え、元本が減りにくくなる可能性があります。長期的に見ると、総支払額が増えるリスクも意識しておきたいところです。
一方で、固定金利を選んでいる場合は、契約時の金利が変わらないので安心感があります。ただし、これから借り入れをする場合は、すでに上がった金利で契約することになるため、その点はしっかり確認しておく必要があります。
これから住宅ローンを選ぶときは、「どちらが得か」だけで判断するよりも、
・自分の家計に合っているか
・将来の変化に耐えられるか
を重視することが大切です。
変動金利は最初の負担が軽い一方で、将来の金利上昇リスクがあります。固定金利は安心感がありますが、今の段階ではやや高めです。
収入の安定性や家計の余裕、ライフプランなどをふまえて、自分に合った選択をしていくことが重要です。
2026年の住宅ローン金利は、はっきりと上昇局面に入っています。これまでのように「とにかく低金利だから安心」とは言いにくくなり、金利そのものも家計を考えるうえでの大事なポイントになってきました。
不安に感じる人もいるかもしれませんが、大切なのは金利の動きを完璧に当てることではありません。
それよりも、自分たちの生活に無理のない借り方を選ぶことのほうがずっと大切です。焦らず、ご自身やご家族の状況に合わせて、納得できる選択をしていきましょう![]()
※ 住宅ローン金利は金融機関・商品・申込時期・金利優遇条件などにより大きく異なります。
この記事はあくまで一般論の解説であり、特定の金融機関や商品を勧めるものではありません。
実際の金利や返済額については、各銀行・住宅金融支援機構(フラット35)などの公式サイトや窓口でご確認ください。
※ 金利は今後も変動する可能性があるため、計画される場合は最新の金利情報とご自身の家計状況をよく照らし合わせて判断してください。
