今日は日曜日です。本来はつぶやきはお休みですが、それもつまらないので、昔のつぶやきからの掘り出し第2弾。今、都内某所にいるのですが、窓の外にトンボがいて、ふと想い出しました。

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2003年6月26日       <てんとうむし>
 夕方につぶやきのネタを探してふと窓外を見たら、ガラスの外側に小さなテントウムシが留まっていました。19階、しかも一面ガラス張りのビルでどこも隠れるところがありませんし、東京駅の南側の線路に面していて、ただ無機質な空間が拡がっているだけですからから、虫というか生き物を見たのは初めてでした。

 ガラスの内側から指を当ててみると、今までは知る由もなかったガラスの厚みが初めて分かりました。2センチはあるでしょうか。映画に出てくる刑務所の面会室のガラスのように、屹然と隔てられているのですが、しかしどこかでコミュニケーションもある気がしました。

 と、その瞬間、テントウムシは羽を広げて小さな宇宙船のように飛び立っていってしまいました。

 テントウムシの体長が5ミリほど。私の身長は172センチ。19階の高さが仮に75メートルとすると、テントウムシにとってのこの高さは、私にとっての25キロほどの高さと同じでしょうか。エベレストの3倍の高さまで辿り着いた小さな冒険者との、ほんの一時の、素敵なコンタクトでした。