1 | 2 | 3 |最初 次ページ >> ▼ /
2013-04-30 21:00:00

総量規制の逆

テーマ:ブログ
 時は1990年3月。私は大学を出て初めて就職した会社・ソロモンブラザーズを辞め、ゴールドマンサックスに転職すべく、自宅で毎日ビデオを見ていました。証券界で同業者間を転職する際には、一ヶ月間の洗浄期間とでも申しましょうか、仕事から丸一ヶ月離れるのが慣わしでした。或る意味でとても暇で、来る日も来る日も近くのビデオ屋さんに出掛け、例えば仁義なき戦いシリーズを全巻見るなど、贅沢な、或いは密度の低い、無軌道な若者に近い一ヶ月を過ごしていました。

 当時の私は外国債券や金利デリバティブが専門だったので、世の中、特に日本の動向には疎かったのですが、そんな頃にいわゆる「総量規制」が実施されたのです。私は債券や金利・為替のスクリーンばかりを見つめていて、バブルが起きたことも壊れたこともあまり知らなかったような人間ですが、この1990年3月に当時の大蔵省から銀行に対して出された行政指導、「不動産向け融資の伸び率を総貸出の伸び率以下に抑える」即ち総量規制は、当時の私にとっては菅原文太のセリフの狭間に掻き消されるような言葉だったのでした。

 しかしこの総量規制は、不動産価格の高騰を抑える目的を超えて不動産バブルを弾けさせ、更には日本経済全体をバブル崩壊・失われた20年へと向かわせたのでした。それからほぼ四半世紀の間、株価は下がり続け、デフレなるものが生まれ、そしてそれが永遠のように続きました。しかしほぼ四半世紀たったこの春、通称黒田バズーカ砲なるものの号砲が轟きました。曰く「マネタリーベースを2年間で2倍にする」と。

 総量規制は市中に流通するお金の量を規制したもの。そしてマネタリーベース2倍とはその真逆です。お金の量が減って価格が落ち続けた四半世紀の今、お金の量を増やそうと云うことになったのです。これはほぼ四半世紀の長くて大きい波動のまさに転換ではないでしょうか。総量規制で始まったこのほぼ四半世紀の下向きの波が、総量規制の逆、マネタリーベース2倍政策によって上向きの波に変わっていってる。これは歴史的な出来事です。私の社会人人生のほぼ全ての期間の波が、ほぼひっくり返されてこれから実現していくのでしょうか。ダイナミック!

 少なくとも今起きていることは、これくらい大きな波の話をしている、少なくともそう云う可能性があることを、重々認識すべきだと思います。
いいね!した人  |  リブログ(0)
2013-04-26 21:00:00

株価

テーマ:ブログ
 アベノミクス相場。株価はどこまで行くのか。そろそろ一旦休止ではないかとか、様々な意見があります。今日はちょっと視点を引いて、極めてマクロ的に俯瞰してみたいと思います。

 世界各国、名目GDPと株価には、長期的に見ると強い相関があることが分かっています。自由資本主義経済国であれば、企業が経済の重要な役割を果たしていることは明白であり、その企業群の代表選手である上場企業の時価総額の和が、その国の経済規模であるGDPと相関関係があることは、腑に落ちます。

 例えばアメリカでは上場企業時価総額和はGDPの120%ぐらいです。金融危機とか、色々な株価下落イベントが起きても、ねちっこく、或いはしなやかに、株価はGDPの120%水準まで戻してきます。そしてGDP(大切なのは名目GDPですが)が増え続けているので、株価は上昇し続けてきたのです。

 日本の株価が去年まで低迷していた最大の理由は、名目GDPが全く成長しなかったからです。そして日本の上場企業時価総額和は、現在GDPの85%程度。悪い時で50%程度まで売られたことがあり、バブル期は逆に140%近くまで買われました。しかしこの10年間を見ると、ピークが第一次安倍内閣の頃(約6年前)で110%程度、大体平均65%辺りを低迷していました。

 アメリカと日本の、株価のGDPに対する比率の違いの原因は、2つの要素が考えられます。ひとつはアメリカにはインフレ期待があり、日本にはデフレ期待があったこと。即ち近未来に於ける名目GDPの期待値が、アメリカではその時点より高く、日本では低かった訳です。株価は将来を見込むものなので、当然この差が比率の差になります。

 もうひとつは企業の生む富の、株式保有者(株主)に対する分配の高低の違い。企業はその生む富を、株主だけでなく、税金という形で社会に、給料という形で従業員に分配することが出来、或いは内部留保してしまうことも可能です。同じ企業でも株主分配率が高ければ株価・時価総額は高くなりがちでしょうから、国全体の株主分配率の違いが、株価とGDPの関係にも大きく影響します。要は日本はアメリカに比べて株主分配率が低かった訳です。

 今、日本はデフレ脱却に真剣に取り組んでおり、実際に脱却できそうな期待が高まっています。株価の対GDP比は、先の安倍内閣時のように、100%程度まで戻るかも知れません。そうすると日経平均で1万6000円程度です。もうひとつはこの株主分配率の向上。或る意味でのコーポレートガバナンスの改善と表現できるかも知れません。これらが推進されれば、日本の株価はもっと上がりやすくなるでしょう。

 私は日本の株価に強気です。しかしただテレビの国会答弁や日銀総裁会見を見ているのではなく、我が国企業の株主分配率の向上や、コーポレートガバナンスの改善に、積極的に、当事者・関係者として、自らの職務として、取り組んでいきたいと思います。株価をもっと上げよう!
いいね!した人  |  リブログ(0)
2013-04-25 21:00:00

電力

テーマ:ブログ
 日本は石炭火力発電所の新増設を再開させる方針とのこと。そして温暖化ガス25%削減目標も見直すとのこと。この件に関しては「もの云えば、くちびる寒し・・・」なのかも知れませんが、敢えて考えてみたいと思います。

 地球には氷期と間氷期があります。そして現在は間氷期の一番最後の頃で、即ち氷期に向かっているところです。この氷期と間氷期のサイクルはとても長く、そして大きいサイクルです。しかし我々はそのメカニズムを完全には解明していません。また太陽の黒点活動にもサイクルがあり、この活動の繁閑によって地球上の温度は氷期・間氷期の差ほどではないにしても、やはり大きく上下します。江戸時代の頃にはロンドンのテムズ川が完全に凍ったとも聞きます。そのような長短・大小のサイクルが織りなすアヤの中に、今の温暖化のテーマもあると、私はそう理解しています。

 私は専門家ではないのであくまでもシロウトの感想ですが、温暖化の問題は太陽や地球の持つそもそものサイクル、波と比べると回避可能な問題で、それは即ち致命的な問題ではないと考えています。ですから温暖化ガスの削減目標の幅や時期は、大変重要な問題ではありますが、決して見直すことが不可能・許されないという類の問題ではないのではないかと思っています。

 石炭火力発電、延いては広く火力発電所はどうでしょう?日本はもう何十年も新しい火力発電所の設計・建設に力を入れないで来ました。原子力発電に力を入れてきたからです。しかし数十年前の日本の自動車と今の日本の自動車の燃費も性能も桁違いに違うように、今の日本の技術を動員すれば、既存の火力発電所に比べて遙かに高性能で環境にも優しい発電所が作れるのではないでしょうか?

 ですから色々な論点や問題を抱えつつも、石炭火力発電所の新増設と温暖化ガスの削減目標の見直しに、反対意見もあることと思いますが、私は基本的に賛成です。いずれにしろこの行方をしっかりと見守りたいと思います。
いいね!した人  |  リブログ(0)
2013-04-24 21:00:00

議決権行使開示

テーマ:ブログ
 今朝の新聞報道によると、機関投資家による株主総会での議決権行使の内容を個別に開示する方向を政府は目指すとのこと。

 これはとってもいいことです。いわゆるコーポレートガバナンスは、当該企業によってのみ実現されるものではないと思います。企業の株主による牽制も、良いコーポレートガバナンスを実現する上でとても重要な要素だと思います。ストップウォッチがなければ速い陸上選手は育ちません。観衆からのフィードバックがなければいいミュージシャンも俳優も育たないでしょう。便益を得るものからのフィードバック、ステークホルダーからの牽制は、極めて重要です。

 今回の議決権行使個別開示要請の方向は、企業側からの反発もあるかも知れません。しかしより良いコーポレートガバナンスの実現は、きっと株価の上昇に寄与していく筈で、それは即ち企業価値を高め、企業の資本調達コストも下げることになります。

 日本の資本市場にとって、この件は目立ちませんが大変大きなクリーンヒットになる可能性があります。実現に向けて真剣に応援していきたいと思います。
いいね!した人  |  リブログ(0)
2013-04-23 21:00:00

代謝

テーマ:ブログ
 風邪は殆ど治りました。昨晩汗だくになって数時間寝て、それで殆ど峠を越えました。あとはダラダラと寝ました。私は調子よく眠る時にはいっぱい汗を掻きます。調子のいい時は、大酒を飲んだあとは朝起きると耳垢がいっぱい出ます。毎日いっぱい食べますし、お酒もいっぱい飲みますが、なんとか体型を維持しているのも、代謝がいいからだと思います。

 一事が万事、私は代謝系の人間です。ただこの代謝も、寄る年波には勝てずに徐々に落ちてきています。大酒のあとの耳垢も、この数年はあまり出なくなりました。体型も徐々に怪しくなってきています。これではイカン。やはり運動をしないといけないですね。代謝量の多い筋肉をもう少し付けないといけません。歳を取るほど運動をしなくてはいけないというのは、私にはどうも理不尽に聞こえるのですが、しかししょうがない。体重も20年ぶりくらいに史上最高体重に接近してきているので、気合いを入れ直して運動を増やしたいと思います。

 ところで日本人プレイヤーの活躍が昨日今日と報道されていました。佐藤琢磨が米インディ・カー・レースで史上初の日本人優勝を飾りました。香川真司の活躍もありマンチェスター・ユナイテッドがプレミア・リーグの優勝も決めました。香川真司はドルムント、ドルムント、マンU、独、独、英と3年連続の優勝です。凄いな。ちょっと前では考えられないような話です。日本人の優勝なんてバイク以外では考えられなかったのに。こうやってスポーツ界も代謝が進んでいくのでしょう。マーケットもどんどん進んでいく。代謝万歳!流れに棹さす人生を今後も目指したいと思います。
いいね!した人  |  リブログ(0)
2013-04-22 21:00:00

風邪

テーマ:ブログ
 2週間の海外ロードはなんだかんだ云って無事乗り越えたのですが、帰国早々油断したのか風邪を引いてしまいました。今朝からです。ツラー。しかし社会人となって基本的に風邪を理由に会社を休んだことのない私、明日にはほぼ復活していることでしょう。しかし何故東京まで戻ってから引いたかな。案外空気が汚い?いやいや、先に書いたように、油断からでしょう。思い当たる節があります。

 ところで、風邪を引いたら食べるもの。私はなんとなく鍋焼きうどんです。いつものそば屋に鍋焼きうどんの出前を頼みました。すると御丁寧にそば湯とおちょこが付いてきました。いつもかけそばを頼んで、その汁をおちょこでそば湯で割り、そば湯の徳利を全て飲み干しているので、気を利かして付けてくれたのでしょう。

 うどんとそば湯。初めての経験でしたが、完食後にうどん汁をおちょこでそば湯で割って飲んでみました。これが美味しくない。変にそば湯の生臭さが際だつような、妙な飲み合わせで、試しに2杯飲んで降参しました。やれやれ。早く美味しいそば湯が飲みたいな。それにしても体調管理は油断・慢心禁物です。今更ながら肝に銘じたいと思います。
いいね!した人  |  リブログ(0)
2013-04-19 21:00:00

そばに思う

テーマ:ブログ
 ほぼ2週間ぶりに日本に戻ってきました。朝7時台に成田に着き、昼は富士そばを食べ、午後から会社で仕事してます。今晩は諸先輩方とのディナー。中々厳しいですが、帰ってきたのにと思わずに、また次の渡航先で、しかしここでは色々なことが慣れている、好きなものが食べられる、と思えば、他の渡航先よりは遙かにアドバンテージがある訳で、気分爽快です(ホントかな。。。)。

 ところでこの富士そば、久し振りに食べたせいか味が変わった気がしました。店の個性だろうか?或いは実際に味が変わってしまったのだろうか?或いは暫く海外で違う味の成分に舌が慣れていたので違って感じたのだろうか?最後の理由は、中々最初には思い付かない理由なのですが、実は最右翼である気がします。人は斯くも早く新しい環境になれてしまうものか。

 翻って考えるに、どこにいてどういう環境で仕事するか、考えるか、は、普通に感ぜられる以上に様々でかつ大きな違いをもたらしているのではないでしょうか。鳥ならぬ宇宙飛行士の目を持つこと。肝に銘じていきたいと思います。
いいね!した人  |  リブログ(0)
2013-04-18 21:00:00

五感、再び

テーマ:ブログ
 五感は、そのどれが秀でてるかは人によって大きく違いますが、地域によっても或る程度の偏りがあるように思います。決めつけるのは危険ですが、人文地理的に考察を巡らすのは楽しいことです。

 ウィーンはどうだろう?耳が発達していることは間違いなさそうです。これはコンサートに限らず、店などの音響にもそれを感じます。しかし五感のうちひとつだけを云い当てるのではつまらないので、敢えて優れたふたつを各地域に当て嵌めてみようと考えました。ウィーンのもうひとつは何だろう。鼻ではない。街には馬糞の匂いがたまにするし、まぁそれはいいとしてもどこにもいい匂いは感じませんでした。目?限られたサンプルですが、美術館の出来はコンサートに比べるとだんちの差がありました。あとは口か肌か。オーストリアのワインは中々美味しいです。肌のことは良く分かりませんが、耳と口でしょうか。

 日本は明らかに口と鼻です。味覚が素晴らしいのは明白。お香とか、日本の嗅覚の素晴らしさは秀でてると思います。フランス人は?鼻ではない。目?しかし美術品はアメリカの方がいいものを集めている気もします。耳じゃないなぁ。あまりいい音楽を知りません。やはり口と肌でしょうか。肌とは若干夢想的推測が入っていますが。アメリカは?目と肌でしょうか。やはり自然があってダイナミックな光景のレンジがある方が視覚は発達するのでしょうか。肌ってとても人間っぽくて、どこか憎めないフランスとアメリカに共通している気もします。数少なそうな鼻の国へ、これから帰ります。
いいね!した人  |  リブログ(0)
2013-04-17 21:00:00

ウィーン

テーマ:ブログ
 今、ウィーンにいます。何故か。先週から当社グループアメリカ本部(@フォートローダーデール)、ニューヨーク、アムステルダム郊外と延々と出張が続いているのですが、そこからまっすぐ帰るよりもあと二日アムステルダムと東京の間で過ごしてから一筆書きで同じ航空会社グループの便で帰ると、グローバル・チケットと云って大幅なディスカウントが得られるので、敢えて”途中”に当たるウィーンで二泊することにしました。

 いくつか重要な会議があって、まっすぐ帰るとフライト・スケジュールとぶつかってしまって出られなくなってしまうので、どこかにとどまった方が電話で参加できるというのも大きな理由です。しかしそのため今日は最低でも5つの電話会議、計、正味5時間、朝の7時から午後2時半まで部屋から会議に参加しなくてはならず、ビミョーではあります。しかしそれでも尚、コスト的にも経験的にも、失うものよりも得るものの方が莫大に大きいですね。

 時間の合間を見つけて街を歩き、知らない店にぶらっと入り軽く飲んだり食べたりする。初めて来た街なのですが、ジュネーブに似た感じでしょうか。ラテンではなくドイツ語圏なので、チューリッヒの方が似ている筈なのですが、もっと柔らかい、暖かい地域のノリを感じます。基本的に平和で豊かだったのでしょう。

 当方の夜は日本の深夜なので自由が利きます。ウィーンと云えば音楽。インターネットで予め取っておいたチケットで昨晩もMusikvereinに行ってきました。世界最高のホールで世界最高の音楽。そして恐らく最も耳の肥えた人達に囲まれて、彼らの出で立ちから行動パターンも見る。百聞は一見に如かず。リミットを知っておくことは、色々と役に立ちます。ちゃんと仕事をバリバリにしながら、見聞も広めたいと思います。
いいね!した人  |  リブログ(0)
2013-04-16 21:00:00

荷物と未知

テーマ:ブログ
 また移動です。朝早く起きて、電話で会議に出ながら荷物を詰め、色々“ながら”をしながら出発です。我ながら落ち着きがないなぁと思います。しかし生来のタチなので仕方ないですね。

 私は究極のトラベルライト、荷物少なく旅をするのですが、旅の間にはまず買い物をしないので、旅が進むにつれ荷物が増えることはありません。むしろ減っていきます。今日は随分軽い。旅と人生は似ているか似てないか。まぁそんなことよりも、知らない街の移動が続くので、身の回りの安全に気を付けたいと思います。

 ところで昨晩、いわゆるレギュレーター(今回は監査業務や会計監査人の世界中の監督当局者)の方々大勢の中に、ポツンと一人ビジネスマンとして座ってディナーをしました。店一つ全てがレギュレーターの方々で一杯でした。別に居心地が悪いということはなかったのですが、明らかに私の参加してきた古今東西あらゆるディナーとは異質のものでした。

 人は職業によってこんなにも違うものなのだ。正確には、人は職業によって定義された振る舞いをすると、それは職業によってこうまでも違うものなのだ。と、びっくりしました。違うものを知ることは楽しいですね。今日も未知との遭遇を楽しみたいと思います。
いいね!した人  |  リブログ(0)
1 | 2 | 3 |最初 次ページ >> ▼ /

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。

Ameba芸能人・有名人ブログ 健全運営のための取り組み
芸能ブログニュース