2002-06-01 00:00:00

2002年6月分のつぶやき

テーマ:ブログ

6月3日        <あぁ勘違い>
あることを勘違いして長く信じ続けてしまうということはママあるものです。最近知った勘違いはムーミンです。御存知ムーミンはフィンランド生まれの、世界中で愛されているムーミン谷の物語です。私はてっきりムーミンはカバだと思っていたのですが、正しくはトロールという妖精というか精霊だそうです。ミイやスナフキン(実は兄妹)が人間で、精霊トロールやニョロニョロみたいな不思議な生き物との物語ということでしょう。まぁ歩いて喋るカバでも、精霊でも、大して漫画のコンセプトとしては差はないかも知れませんが、物語の本来の趣向とか、御当地フィンランドに於ける意味合いでは大きく違うのかも知れません。言葉の勘違いというのもよくあります。小学校一年生の時にテレビで歌舞伎を見ていた時、連獅子だったでしょうか、二人が隙間を空けて上下に重なり、両腕をトンボの羽のように上下させると二人が完全にシンクロして動くのを見て、「どうしてできるの?」と聞いたら父が「息が合ってるからだよ」と言ったので、次の日学校で同級生と同じ格好をして、「ほら、息吐くぞ、吸うぞ」と何度も何度もやったのですが、全然彼の腕が動かなくて不思議に思い、周りに集まったみんなにも野次られて悔しかったのを鮮明に覚えています。まぁこれらは罪のない微笑ましい勘違いです。


6月4日       <故郷>
室生犀星の抒情小曲集の直筆原稿を犀星の故郷・金沢の室生犀星記念館が約1千万円で購入するそうです。抒情小曲集というとあの「ふるさと」の詩があまりにも有名です。
ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの。/よしや/うらぶれて異土の乞食(かたい)となるとても/帰るところにあるまじや。/ひとり都のゆうぐれに/ふるさと思ひなみだぐむ/そのこころもて遠き都にかへらばや/とほき都にかへらばや。
この詩の中には「都」が3回出てきますが、全て金沢なのか、全て東京なのか、或いはそれぞれ金沢だったり東京だったりするのかは昔から議論の分かれるところです。「この詩はどこで詠まれたもので、どこへ帰るのか。」というのはお馴染みの試験問題です。通説は金沢で詠んで失意のうちに東京に再び帰るというものですが、犀星とも親しかった筈の朔太郎はその逆に解釈しています。このだまし絵のような不思議な感覚も、この詩の魅力の1つなのでしょう。


6月5日    <サッカー>
世はワールドカップで大騒ぎですが、サッカーと理論科学の間には不思議な因縁があるようです。そもそもサッカーボールの形ですが、12枚の正五角形と20枚の正六角形が張り合わせてあり60個の角がありますが、これは炭素原子が60個集まって出来ている「バッキーボールC60」と言われる構造と同じであり、この分子構造を発見したクロート、カール、スモーリーの3氏は1996年のノーベル化学賞を受賞しています。この構造は極めて硬くて壊れにくい構造だそうです。理論物理界の大天才、ボーアとアインシュタインは同時代の人ですが(ボーアは1922年、アインシュタインは1921年にノーベル物理賞を受賞しています)、ボーアは有名なサッカー選手だったそうですし、アインシュタインも「学生時代には英語や歴史の授業中にサッカーをしていたので数学と物理しかできなくなった」などと冗談を言っているようです。確かにほぼ同じ入射角・反射角で跳ね返ったり、流体力学の理屈通りに球が空中で曲がるサッカーは、自然科学に馴染むのかも知れません。その時その時でどっちに転がるか分からないラグビーボールを追っかける人達は、どちらかというと文学の方が向くのでしょうか?


6月6日           <株価>
日本の株価はどうしたら上がるか?私は景気が良くならなくても株価は上がり得ると考えています。GDPを100%とした時の、上場企業の時価総額の和は、アメリカでは約120%ですが、日本では約70%にしかなりません。日本の上場企業全体の時価総額和が、ゼネラル・エレクトリックや、マイクロソフト、ウォルマートのような会社の10社分しかないというのは信じ難いものがあります(つい9ヶ月前には、何と6社分しかありませんでした)。要は日本の本来の企業価値と株式時価総額の関係が、アメリカなどと較べてずれてしまっているように思えるのですが、これは日本に於いて株主価値を意識した経営が為されていないという、コーポレート・ガバナンスの違いから来る部分が大きいと思われます。逆に考えると、この部分を直すだけで、日本でもGDPの100%ぐらいまでは時価総額を戻せるのではないでしょうか。70%が100%になるとすると、これは約4割の上昇ですが、日経平均で言うと1万6000円を超えます。一方GDPを4割増にすることは、戦後の急成長期でもあるまいし不可能です。株価を上げたいならば、景気対策よりもむしろコーポレート・ガバナンスの是正の方が遙かに効果的であることを政府は恐らく理解していないでしょう。


6月7日       <商標権>
オーストリアの最高裁判所が、ソニーの「ウォークマン」について、既にポータブル・カセット・プレイヤーの名称として普通名詞化しており商標権を認めないという判決をした、というニュースが数日前の新聞に載っていました。以前にもウォークマンの名称が他社に使われた時に、ソニーがその排除を求めなかったことも判決理由の1つとして挙げられていました。商標権は誰が認め、どうやって維持されるものなのでしょう?みんなが使い始めたら既に普通名詞であり権利は認められないとすると、いいネーミングをしても損な気がします。XEROX(ゼロックス)はゼロックス社のコピー機の商標ですが、これは商標であることを早くから強く周知させたせいでしょうか、コピーの一般普通名詞としては定着しなかったように見受けられます。一方、カメラに付いているストロボは、米ストロボ・リサーチ社のエレクトロニック・フラッシュの商品名であり商標ですが、うるさく言わなかったせいかほぼ完全に普通名詞として定着しており、然しながらしばしば「実はストロボ社の商標で」と言われるので却って得をしているようにも思えます。尤もこのストロボ社が未だあるかどうかは定かではありませんが。微妙なもんですね。


6月10日      <視聴率>
昨晩のワールドカップは興奮しました。恐らく列島のあらゆる所で叫び声がしていたことでしょう。関東地区の視聴率は平均で66.1%、瞬間最大では終了直後に81.9%にまでも達したそうです。スポーツ中継としては東京オリンピックの女子バレー決勝、日本対ソ連に次ぐ歴代2位のようです。8割超というと、ほぼ全所帯が見ているといった感じでしょうか。腐っても大国、「国」としての発現もいろいろな形である我が国に於いてでさえこうですから、中南米やアフリカの小国にとってはまさに国家的イベントに違いありません。普段いろいろと言いたいことのある大国に勝てば、まさに溜飲が下がることでしょう。日本では未だ本格的なフーリガン問題は起きてませんが、昨日はモスクワや中国でサポーターが暴徒化したようです。ファンと呼ばずにサポーターと呼ぶのも、アドレナリンの分泌を増長させている気がします。決勝トーナメントになれば、日本でもきっと事件が起きるでしょう。日本会場での決勝トーナメント参加国は、決勝戦の相手を含めて9カ国。そのうちの8カ国が日本での試合で敗退します。リーグ戦で勝ち点を争っている1次リーグとは比べものにならない興奮や不満が爆発するでしょう。私は生来の野次馬なので、六本木ロアビル前に思わず足が向いてしまう自分が今から怖いです。(先日のイングランド・アルゼンチン戦の後も、しっかり見物に寄りました。)


6月11日     <アメリカとサッカー>
サッカーはアメリカではあまり人気がないようです。94年のアメリカ大会では決勝トーナメントまで進出しましたが、その前回90年イタリア大会では1次リーグ3敗、それより前は50年まで遡らないと予選は通過していません。アメリカ人の友人に聞くと、90分も試合をして1点入るか入らないかというのが、「アメリカ人的」につまらなくて耐えられないのだそうです。アメリカの人気スポーツであるバスケットボールやアメリカン・フットボールは試合の動きが激しく、何十点も取り合います。野球でも日本よりは一般に点数が多いですし、9回の表・裏があって、ちゃんとメリハリがあります。或いはサッカーはこれらのスポーツの中ではもっとも道具や特別な設備を必要としないスポーツであり、それが南米やアフリカでも盛んである一方、マテリアル・ワールド、アメリカでは今ひとつ人気がない理由かも知れません。それに較べると日本は満遍なくどれもそれなりに人気があるといったところでしょうか。


6月12日     <東京スタイル>
ちょっと古い話になりますが、例の東京スタイルの件は中々興味深いものがありました。もっとも印象的だったのは、各紙が報じていた以下の2つのコメントです。1つは古くからの銀行株主のコメントで、「我々は長い年数株主として会社を支援してきた。最近急に株主になったばかりの村上氏が500円という高額配当を要求するのは理解できない。」というもので、もう1つは投信運用会社のコメントで、「100円の配当を5年間で、という提案だったら賛成していたかも知れない。」というものです。この2つのコメントは、一見常識的なように聞こえますが、株式資本主義の仕組みというものを理解していない暴論であると言わざるを得ません。株主には年功序列はありません。昔から保有している株主も、昨日買った株主も、また持ち値にも関係なく、みな衡平に扱われるべきです。ただ、10倍株式を持っている人は10倍議決権を持っている、それだけのことです。そうでなければ公開株式会社の仕組みが成り立ちません。また、債券のクーポンでもあるまいし、5年に亘っての配当の決議なども出来る筈がありません。銀行や運用会社が「株式会社」の仕組みを理解していないというのは、唯々唖然としますが、それをそのまま注釈もしないで報道しているマスコミの理解や問題意識の水準も甚だ疑わしいものです。我が国に正しい資本主義の考えが広まるには、まだ道のりは長いのでしょうか。


6月13日       <チュニジア>
明日はいよいよW杯、日本-チュニジア戦です。応援にも気合いが入りますが、相手の国のことも気になります。地図やウェブでいろいろ調べようと思ったのですが、歴史も、地理も、全然頭に入りません。興味がない訳でも、特徴がない訳でもありませんが、「チュニジア」と想った瞬間に「パラララーララ・ララッ」とか「ターラッタ・ラーラッタ・ララララ」といったフレーズが頭の中を響き巡り、チュニジア用の脳細胞がすべて塞がれてしまうようです。「ア・ナイト・イン・チュニジア」(チュニジアの夜)は、ディジー・ガレスピーが1944年に作曲したビ・バップの名曲中の名曲で、彼のトランペットとバド・パウエルのピアノが何と言っても最高です。ジャズの名曲と呼ばれるものは随分ありますが、「ショッキング」な曲というのは、そうあるものでもありません。私にとってショッキングだった曲、そして一度想い出すと暫く頭から離れない曲は、この「チュニジアの夜」と、やはりバド・パウエルの「ウン・ポコ・ロコ」でしょうか。でも明日の試合中だけは、間違っても口ずさまないように気をつけます。


6月14日       <道頓堀ダイブ>
このつぶやきはW杯の日本-チュニジア戦の前に書いています。夕方にちょうど仕事のアポが入っているためです。ですから日本が勝ったかどうかは未だ知らないのですが、きっと勝つことでしょう。そうすると大阪の長居スタジアム近くの道頓堀川では、また多くの若者が橋から飛び込むことでしょう。しかし人は何故喜ぶと川に飛び込むのでしょうか?しかし巨人が優勝しても神田川に誰か飛び込んだなんて話は聞いたことがありませんから、これは大阪に特有の現象でしょうか?繁華街にある橋から川面までの距離が、東京では長過ぎるのかも知れません。或いは「大阪人」に特有の現象かも知れません。大阪府警としては、事故があってはいけないが、禁止する法的根拠もなく、困惑しているそうです。ロシア戦でも140人が飛び込んだそうですから、今日は300人ぐらい飛ぶでしょうか?夕方からでは流石に恥ずかしくて却って減るでしょうか?遂に神田川などでもダイバーが出没するでしょうか?高瀬川を走る若者でも発生するでしょうか?それぞれの街に特有の盛り上がり方が、各地から伝えられるのも楽しみです。


6月17日     <格付け>
日本国債の格付けの問題は、ムーディーズ(格付け機関)も日本政府も、どっちもどっちだと思っていたのですが、今朝の新聞で平沼経済産業大臣が、「国民の半分がエイズ患者であるボツワナよりも格付けが下がったとはけしからん。日本はボツワナの最大の援助国なのにそれより(格付けを)下げられた。」とムーディーズを批判したと聞き、流石にこの発言には呆れました。そもそもこれはボツワナに対して甚だ失礼な話だと思いますが、その部分を百歩譲っても、政府は「国の格」と「国債の格付け」の違いを理解しているのでしょうか。例えばこう考えてみましょう。甲さんは家柄はいいのですが浪費癖があり、年収1000万円に対して毎年2000万円使ってしまい、既に1億円の借金があります。プライドが高く、借金を頼まれるとすぐ貸してしまいます。贅沢三昧で脂肪肝になっており、肥満体ですが、薬を飲んでいるので長生きしそうです。一方乙さんは、貧乏ですが堅実に暮らしています。年間100万円しか収入がないのですが、助けてくれる人も多く、毎年100万円は寄付を受けていて、かつ向こう10年間、寄付の約束を取り付けています。総収入の範囲内で暮らしているので、借金はありません。食べることにも若干不自由で、お医者さんに行くお金も時間も節約しており、体は弱そうで早死にしそうです。さて、甲さんと乙さん、それぞれから5万円の借金を頼まれたら、あなたはどちらに貸しますか?国債の格付けとはそういうものです。


6月18日       <パトリオット>
残念ながらW杯で日本は敗退しました。しかし初めての勝ち点、そして決勝トーナメント進出、日本チームは本当によく頑張ったと思います。彼らに最大のエールを贈りたいと思います。「ありがとう日本代表チーム」
しかし今回のW杯は、大勢の国民が同じ方向に一体となったイベントでした。そういうことは滅多にないと思いがちですが、よく考えてみると加藤の乱以来、小泉首相の誕生時と今回のW杯など、実は最近そういう機会が増えているのではないでしょうか。不良債権問題、財政破綻、格付けの下落など、国にとって不名誉なことが多く、方向性が見えない中で、多くの人がみんなで支持できるクリアな方向といったものに飢えているのではないでしょうか。勿論こういうことは、一歩間違えると全体主義の台頭などに走り兼ねません。しかし、そのこととパトリオティズムは別です。もっといい方向にもっとみんなで力を合わせられるといいと思います。


6月19日       <信用取引 その4>
マネックスは本日、信用取引の取扱いを開始することを取締役会において決定致しました。信用取引に関しては、私としてもいろいろと思い入れもあり、つぶやきに於いても今までその1からその3まで考えるところを書いてきました(その1・2001年2月5日、その2・2001年2月6日、その3・2002年1月22日。マネックスメールのバックナンバーはこちらで、http://www.monex.co.jp/free/monexmail/backno/backno.html)。単元株制度の導入、インターネットの普及などによる情報較差の縮小など、環境の変化はめまぐるしいものがあります。しかし今回の決定に際してもっとも変化の速さと大きさを感じたのはお客様のニーズです。4000人近い当社のお客様が答えて下さったアンケート調査に於いて、92%の方が信用取引をしたことがないと答えられたのは頷けるのですが、実に40%に迫る数の方が「マネックスで信用取引が始まったらマネックスで信用取引を利用したい」と答えられました。もっと低い数字を予想していたので、この数字はちょっと新しい発見でした。今ある需要に応えているだけでは、新しい需要は創れません。然しながらダイナミックに変化する需要に対して、我々もダイナミックに対応を考えて行かなければいけませんし、大きな需要には応える責任もあります。今日は同時にサイバーFPたる「マネープランナー」の開始も発表しました。これからも広い需要に応えつつ、大きな需要を創設すべく努力して参ります。


6月20日          <五月雨>
最近雨が多いと思ったら、すっかり梅雨入りしていました。梅雨は古今集の頃には五月雨(さみだれ)と言うのが一般的だったようですが、旧暦5月(今の6月)頃の長雨のことです。源氏物語の「雨夜の品定め」も五月雨の頃ですし、古今集でも「五月雨」と来ると一人静かに夜更けに恋人を想う歌ばかりで、五月雨と異性を想う心はどうやらセットだったようです。五月雨は田植えのタイミングであり、農耕民族にとっては極めて重要な時期で、その間は田の神を迎えるために物忌みをしました。男女の関係を慎むことは物忌みの代表的な方法であったので、要は恋人に会えないので恋心が募ったようです。結婚も5月には控える習慣があったそうですが、ジューン・ブライド(6月の花嫁)はその反動でしょうか?


6月21日        <夏至 再び>
マネックスが生まれてから、もう4回目の夏至です。夏至については何回かつぶやいてきたので、もうネタもないかと思ったのですが、いろいろ考えるとまた一つ面白いことに気が付きました。夏至は太陽が最も高い日ですが、日本ではいつも太陽は南にあります。南半球だと、どうもしっくりしませんが、太陽は常に北にある筈です。一番しっくり感がないのは、北回帰線と南回帰線の間の地域での太陽の振る舞いです。ある季節は真上、ある季節は南、そしてある季節は北にある筈です。太陽が東から出て西に沈むことには変わりはありませんから、このような地域では一年中日陰になる側というものが基本的に存在しないことになります。やはりそれに応じて建物の間取りとかも考えられるのでしょう。なんか不思議ですね。


6月24日         <親子株主>
お陰様でつつがなく株主総会を終えられました。去年に較べると出席された株主の方々の数は減りましたが、前回よりも分かりにくい立地、ワールドカップ開催中などという悪条件を勘案するとまずまずであったと思います。ちょっと嬉しかったのは子供の株主の方が参加したことです。壇上から会場を見ていて、小学生ぐらいのお子さんを連れていらしたお父さんと見える方が二人いらっしゃいました。あとで受付に聞いたところ、一人はただ単に付いてきただけとのことでしたが、もう一人のお子さんは、ちゃんと議決権を持っている正真正銘の株主さんで、親子株主として参加されていたのでした。アメリカの株主総会では誕生日プレゼントに株券を貰った子供がマクドナルドやディズニーの総会だと大勢参加して質問まですることがあると聞きます。資本市場の民主化は、こんな所から始まっていくのかも知れません。


6月25日        <寺山修司>
ふと立ち寄った本屋に、寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」の文庫本があったので何気なく買いました。昔、萩原朔太郎などの詩を貪り読んでいた頃、寺山修司の本も何冊か読んだことがあります。その頃を懐かしく思い、前にも読んだことのあるこの本を買いました。読んでみるとメチャクチャ面白い。痛快この上ない。私がかつて読んだのは、多分高校生の頃だったでしょう。あの頃はそんなに痛快とも思わなかったのに今はそう思うのは、あの頃の私には彼の考え方など当たり前で、大して刺激にならなかったのかも知れません。それだけ私も年を取ったということでしょう。寺山修司は昭和10年生まれ。かつては彼の主張に共鳴した同年代の人達も、今は寺山的思想に攻撃される標的でしょう。旧体制に挑戦するということは、即ち自らが老いていくことに対する挑戦なのかも知れません。


6月26日      <リナレス>
キューバ野球界の主砲、国民的英雄でもあるリナレスが中日に入団するそうです。驚くのはその給料で、なんと月給50万円。キューバ国内の一般サラリーマンの月収は1200円程度だというので、その比較では417倍。我が国の給与所得者の平均給与をザックリ年間500万円として同じ比率で計算すると21億円相当になりますから、まぁ国民的英雄には相応しい額かも知れません。しかしリナレスの実力から言えば、恐らくそもそも年俸で10億円は下らないでしょうから、そうだとすると月収83百万円、今の条件の166倍、その条件でキューバの平均的サラリーマンとの比較をすると実に約7万倍の収入になります。日本的に言うと、500万円の7万倍は・・・、3500億円!リナレスの月給50万円が本当の条件だとは思いにくいものがあります。国民的英雄として、165倍の部分は我々にも、キューバ国民にも、もしかしたらリナレス自身にも知られないところで、キューバ政府の外貨取得の源となるのでしょうか?国際社会のルールを無視すると、安全な投資場所として認められなくなり、その結果為替水準はこれほど大幅にずれてしまいます。そうすると有効な外貨取得の方法は、国内に投資して貰うのではなく、リナレスのように出稼ぎに出る形になります。他山の石とすべきではないでしょうか。


6月27日     <粉飾決算>
ワールドコムの38億ドル(4600億円)の粉飾決算疑惑には流石にビックリしました。費用として計上すべきものを設備投資として資産計上し、要は費用を延べて先送りしたという類の問題のようです。オーソドックスな会計操作の手法の1つでしょう。アメリカの企業会計に対する不信は当面払拭できないでしょうが、一部の論調にあるような「アメリカも大したことない。日本とさ程変わらないではないか。」と言うのはちょっと早計ではないかと思います。ワールドコムは会計『処理』の問題であり、かつ疑惑が出てきてから3ヶ月程の間に株価は1ドル未満にまで売り込まれました。即ち強制退場が間近にまで迫っています。日本ではどうでしょう?例えば銀行の不良債権問題。償却済みと言われながら、毎半年ごとに数千億円単位で新たに償却額が増加します。これは『処理』ではなく『評価』の問題ですが、投資判断などを誤らせるという意味に於いてはどっちもどっちでないでしょうか?かつ、株価は大して売られません。退場のプレッシャーが働かない訳です。私は処理の問題よりも評価の問題の方が、根元的な価値の問題であるので、どちらか選ばなければいけないとしたら、より大きい問題のように思えますし、少なくとも問題が発覚した場合には速やかに強制退場させようとする自浄作用が働くという点において、やはりアメリカの方が進んでいるのではないかと思います。


6月28日        <サッカーとラグビー>
いよいよこの週末にW杯の決勝戦があります。ブラジルとドイツは初対決らしいですが、きっと感動的な試合を見せてくれることでしょう。W杯はどうも国対国という構図が強力で、応援の仕方もゲームと言うよりも「戦い」に対するもののようです。これは単に国別対抗であるだけでなく、サッカーという競技自体にも原因があるのかも知れません。サッカーの起源は諸説紛々ですが、11世紀にノルマン人に支配されていたイギリスで、裏通りに転がっていたノルマン兵の頭蓋骨を支配されていたイギリス人が蹴ったのが始まりという説もあります。悔しくなると「コン畜生!」と言って石ころとかを蹴ることがありますが、「蹴る」という行為はどこか憎しみが表現されています。一方ラグビーは、やはりイギリスで、サッカーの試合中に興奮した少年がボールを持って敵陣めがけて走り出したのが始まりだというのが定説ですが、逆に元来のサッカーは今のラグビーに近く、手を使えなくしたのがサッカーであって、サッカーがラグビーから生まれたという説もあるようです。なんだかややこしいですね。しかしラグビーはサッカーよりもある意味でずっと平和的だと思います。「蹴飛ばす」対「落とさないように抱える」。「頭蓋骨の形」対「大きな卵のような形」。「前に蹴る」対「後ろに投げる」。「正確にはねる」対「どっちに転がるか分からない」。要素で較べてみると、サッカーの方がずっと攻撃的で、ラグビーの方が女性的、詩的な感じがしますが、実際のプレイヤーの容姿は全くその反対なのもおかしいですね。

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