最近「1回だけ」再結成した「Led Zeppelin」。

このライブのチケットに1900万の価格がついたとか。

このバンドがリリースしたオリジナルアルバムで、一番売れたのが「Ⅳ」。

しかしこのアルバム、ツェッペリンのアルバムの中では唯一、アメリカの

ビルボートでNo,1にならなかったアルバムでもある。



同じ時期、1位を守っていたのがキャロル・キング「Tapestry」。

僕はこの「Tapestry」を結構早い段階で知り、良く聴いていた。

ところが、この音楽のジャンル、「ウエスト・コースト・サウンド」。

なかなか、自分の趣向に合ったミュージシャンが他にいない。




そこで出ました「Al Cooper」。

いよ!ディランのキーボディスト。

でも「Free Soul」。

ちなみに僕がFree Soulのレビューをこのブログで書くとしたら

きっと、この1枚しかないだろう。

何故か?仲間の間ではこの「Free Soul」と「Cafe Apres midi」は

「全部揃えてはいけない」シリーズという、何ともよく分からん不文律があった。

「買ってはいけない」のではなく、「全部揃えてはいけない」のだ。

だから枚数自体そんなに持っていない。「Free Soul」をレビューしない理由は

そこにある。あくまで感覚的なものだ。




いや、かなり脱線したが、このイケメン男「Al Cooper」。

で、何で「Free Soul」なんだ?



「Al Cooper」を聴くなら、「Free Soul」が一番オススメだからだ。



現時点で「Al Cooper」の音源を集めるのは結構厳しい。

都心部の大型店じゃないと「確実」にあるとは言えない。

だから、「Free Soul」を1枚見つけて買うのが一番妥当だ。




橋本徹のコンピシリーズの中でも、

これ程需要と供給がマッチしたものは無いと思ってる。

ただ知名度の高いミュージシャンのコンピを作っても意味が無い。



「全部集める程では無いけど、聴いておきたい。」

「聴きたいけど、現状では音源の入手が不安定。」



忘れてはいけない音楽、埋もれてはいけないミュージシャン、

それを橋本徹がまとめてくれる。Al Cooperを紹介するのに

「Free Soul」を挙げた理由は、具体的にはそこにある。



Carol Kingとセットでオススメできるミュージシャン、Al Cooper。

彼を聴くならこの一枚、「Free Soul」です。ではでは。



(追記)ちなみに、僕はこの「Al Cooper」のアルバムを全部集めようと
    努力したが、なかなか難しかったです。この記事はある程度の
    実体験に沿った記述を行っています。











去年の夏、駅前のタワレコでこのアルバムの2曲目「NYACK」が流れてた。

「この曲はヤバいなー」と思って店員さんに「あの、この曲は・・・」と

不覚にも聞いてしまった。店員は無表情に「これです。」と。

これが置いてある棚の所にタワレコの店員が書いた

レビューみたいなやつが書いてあって、衝撃を受けたのは



「JAZZFUNKの最高峰」



とかって、FUNK好きの自分にはたまらないキーワードでした。

いまだにこの曲は俺のi-podでヘビーローテーションです。

とにかくその時聴きたかった音楽の答えが全てこの曲に詰まっていたという

感触でした。もうこのアルバムを買ってから半年以上が経過していますが、

一日一回は必ず聴いてますね。最高です。




グループ名の由来がステージ上から「Let us!(俺達にやらせろ!)」

と叫んだ事らしいです。名前の由来はカッコいいと思います。




試聴はこちらのURLから

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002IYLEG/qid=1113222002/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-8368140-2313825



違うCDの試聴ページですが2曲目の「NYACK」を是非堪能して下さい。





The Beatles
The Beatles




ビートルズのファンにはリアルタイムでその現象を体感した人間と、

そうでは無いいわゆる「アフター」の二つに分類出来ると思います。

今のビートルズファンというのはその殆どが「アフター」では無いのでしょうか?

じゃあ、それをリアルタイムで体感したファンって・・・オイ!どこだぁっぁ!

とか言ってもなかなか見つからないです。もう60近い世代の人達ですからね。

しかし何と私の身近に「リアルタイム」のビートルズファンが一人います。

何と俺の親父です。

 


だいぶ前に「父ありき、母ありき」という記念エッセイを

投稿した時にも触れましたが、今の私がこんなに音楽に

囲まれた生活を送っているのも何を隠そう親父の影響です。

4,5歳の時から親父のレコードをオモチャにして育った私が今思うことは、



「親父がビートルズのファンで無かったら、

 今の自分のリスナーとしてのセンスを身につける事は無かっただろうなあ。」



という事です、これは感謝ですね。もし親父が持ってたコレクションが

演歌とか日本の歌謡曲ばかりだったら、幼児ながら自殺してたかも知れません。

いやー危なかった。

 


ただ、年齢を追うごとに私のビートルズに対する解釈と親父の解釈ってのは

微妙にズレて来るんですね。

3,4歳までは親父と同じ趣味で「ヘルプ」とか「ヤァヤァヤァ」を好んで

聴いてたんですけど、1980年にジョンが射殺されて親父が

「ホワイト・アルバム」と「レット・イット・ビー」を買ってくるんですよ。

そこでね、ちょっとズレましたね。親父はその2枚のレコードを単なる「記念」

として買ってて、特に内容の話とかはしなかったんですね。

ヘルプの時とかはテープに録音して二人でよく聴いてたんだけど、この2枚に関し

ては距離を置いている感じだったんですよ。俺はどうかっていうと、そりゃあ大喜

びでホワイトアルバムに至っては、レコードが傷だらけになるまで聴いてました。

やっぱりね、少なくとも俺の親父にとってのビートルズってのは「ヘルプ」までな

んですよ。ラバーソウルとかリボルバーって持ってなかったし。




そこで俺が何ここで言いたいのか?っていう話になるんですけど、

親父と俺のビートルズに対する趣向の違いを




「リアル」と「アフター」の差に拡大解釈したとする(かなり乱暴だが)
           ↓
するとビートルズのオリジナルアルバムの中で「ヘルプ」は分岐点になる
           ↓
「ヘルプ以前」と「ヘルプ後」で何が違うか考えると
           ↓
「エンタメ」と「アート」の差になりはしないだろうか?
           ↓
つまり「リアルタイム」のファンはビートルズという「現象」の当事者であり
           ↓
「アフター」のファンはビートルズの作り出した「音楽芸術」の当事者である




この差はね、決定的ですよね。はっぴいえんどは結成当時「ビートルズ禁止」

みたいな不文律が内部にあったみたいですけど、俺にはさっぱり理由が分からん。

彼らは「現象」の当事者だったから世界中の女の子がキャーキャー言う現実にアン

チテーゼという立場を取らざるを得なかったのでは無いのでしょうか?




時々、「リアルタイム」のファンに自分の話が通じない事があったんですよ。

その理由ってこれかなあとか思います。簡単に言えば「アフター」の人間の方が

「現象」の当事者で無い分、ビートルズの音楽をフィルター抜きにして評価出来た

んじゃ無いかなと思います。証明の方法が少々乱暴だけど、この結論を以ってして

普段、ビートルズのレビューを読んで「?」と思った事とか、そこいらの疑問が解

消できるかなと思いました。当然80年代のパンク・メタル世代の人達のビートル

ズ解釈ってのと俺の解釈も違うだろうし、それはそれで音楽的背景の差を解析して

いけば何故なのかというのはそんなに難しい事では無いかなと思ってます。


BEST OF U.F.O NOW AND THEN/UNITED FUTURE ORGANIZATION

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今日は1日中ずっと音楽を聴いていた。

MOBYの「HOTEL」、4heroの「two pages」、岡村靖幸の「symposium」、

UFOのベストとかその他諸々。煙草が無くなって外に出ると、買い物から帰る

主婦や学校帰りの子供達が私の家の近所を歩いている。

全然微笑ましくない。別に何とも思わない夕暮れの一時。



「空気感」という要素は自分にとって大事な要素だ。

ファッションに金をかける人、音楽に金をつぎ込む人、読書を欠かさない人、

美術館にはよく足を運ぶ人。20代中盤にもなるとその人の歩んできた人生が

顔に現れている。読書が三度のメシよりも好きな人はやっぱり「読書顔」だ。

ある女性が読書を好んでいるけど、仕事も大好きでその影響もあって職場で

勝気な人は「男勝り」な顔をしている。これは非常に面白い。

ネクラな人はネクラな顔をしているし、20代中盤で性の喜びを知らない女は

擦れてない顔をしている。

「顔」というのは恐ろしい。他人の人生の細かいところまでは分からないものの、

「顔」を見ただけで大体どんな人間かが分かってしまう。

だから「キレイだ」とか「カッコいい」とかそんな客観的評価はゴミみたいな

価値観だと思ってる。



だから自分の人格を偏らせてはイカンとか、勝手に思ってる。

趣味が音楽に偏っている以上は、クソみたいな音楽を聴いていると

自分の顔にそれが現れてしまう。俺の口がちょっと開き気味なのは、

若年の時に読書を怠ったから「アホ」が顔に出たんだ・・・・・・

もっと落ち着いて勉強とかすれば良かった・・・。

もっと大事なのは性格だ。気が強い、卑しい、傲慢・・・

こんな性質が顔に出るのはちょっと嫌だ。だから自分もそうはなりたくない。

もし「傲慢そうな顔」が美しければ何とも無いがw




とは言うものの、なかなか聖人君子になれない自分がいる。

だから色んな文化のオイしいところだけパクって自分の「空気感」という、

何ともいい難いフインキを持つように心がけている。音楽は大好きだけど、

インテリアも好きだぜ、絵を鑑賞するのも好きだぜ、本もそこそこ読むぜ、

バスケットはそこそこ上手いぜ、ギターもちょっとは弾くぜ、

好きなカフェは青山にあるぜ、仕事は嫌いだぜ、みたいな感じでしょうかw

自分の空気感をそんな感じにしたいです。



えー、ブログを書き始めて、初めて「読んで頂く」という認識をしないまま、

文章を書きました。エンタメ要素一切なしです。すいませんw





Gak Sato
Tangram



アルバムのジャケは手作り感が否めない感はありますが、

全ての楽曲がそこらへんに転がってる音楽とは一線を画す、

そんなアルバム。



Gak Satoが所属するレーベル「Temposphere」は元々イタリアのジャズレーベル

から派生した事から、JAZZの現在形(クラブミュージックとの融合とか)に

興味を持っている方はレーベルごとチェックする事をオススメします。

特に「IRMAよりSCHEMAが好きだけど、まだちょっと物足りないかなあ」

とか考えてる人には自信を持って推薦できるレーベルですね。



いや、今日は地元のレコファンに赴きまして

ここぞとばかりにジャケ買いしまくりました。

家に帰ってきてウキウキしながらガンガンitunesに取り込んでいく訳ですよ。

クールな音があったら速攻ブログで紹介しようとした訳ですよ、ええ、ええ。



ところが全然ダメなんですよ。

今日買ったCDには申し訳ないけど。



それでまたこんな時間ですよ。

やっとですよ、やっと。



しかも俺、5年前にTemposphereのコンピ買ってGak Sato知ってたから

このアルバム買ったけど、今日のコンセプトはジャケ買いだったから、

目的と結果の乖離があまりにも、、、残念!

今この瞬間、横に国分太一とかいたら多分八つ当たりしてると思います。



アルバムタイトル曲「Tangram」は有名、一聴の価値あり。

でもTemposphereのコンピで福冨幸宏がリミックスしたバージョンの方が、

個人的に俺は好きです。皆さんも是非聴き比べてみて下さい。

またグッと心をえぐられたのが4曲目の「Seeing is Inventing」。




ただ、「TemposphereはJAZZレーベルから派生・・・」のくだりのイメージで

聴く違和感があると思います。JAZZの要素が無い訳ではないけどどちらかと言うと

「エレクトロニカ」よりだと思います。まあ、itunesで試聴できますので

確認をお願いします。

ちなみに、「これぞTemposphere!」というアルバムを以下に紹介しておきます。

このアルバムはTemposphereの前身、「RIGHT TEMPO」からリリースされた

アルバムですが、前述のIRMAやSCHEMAより聴き応えはあると思います。



そう考えると、Gak Satoってこのレーベルの中では少し異色だと思う今日この頃。



それでは、またまた。







Various Artists
Easy Tempo Experience: 3rd...



ピエール・バルー
VIVRE~生きる




オムニバス, ピエール・バルー, ピエール・アケンダンゲ, ジャン=ロジェ・コシモーン, イジュラン, アレスキー&ブリジット・フォンテーヌ, ジョエル・ファヴロー, バルネ・ウィラン, トリオ・ミシェル・ロック, トリオ・カマラ
サラヴァ・フォー・カフェ・アプレミディ




少し方向性が変わりますが、写真上のアルバムは



ブラジル音楽をパリに広めようとした男、

フランスの音楽レーベル、「Saravah」の主宰、



Pierre Barouhの代表作「Vivre」です。



また、写真下のアルバムは「saravah」のコンピレーションアルバム、

「saravah for cafe-apres-midi」です。編集はもちろん橋本徹です。



代表作「サンバ・サラヴァ」(上記では「saravah for~」に収録)では

しっかりと「ボッサの巨人」達の名前が歌詞として出てきます。

ここでPierre Barouhのブラジル音楽に対するリスペクトが伺えます。



何故、ここに2枚挙げているのか?

それは「Vivre」を全編通して聴くだけだと、少し暗いんです。

「Vivre」の楽曲自体、大衆迎合に対するアンチテーゼのスタンス

が強く表現されているものが比較的多い為、少し聴きづらい部分も

あるかなあと思います。




「saravah for~」はPierre Barouhが紡ぐ音楽の心地良さを、

最大限に活かした構成になってますので、興味を持たれた方には

こちらを先にオススメしたいと考えました。ちなみに僕も「saravah for~」

が先です。




またブリジットフォンテーヌの音源も収録されていて、

アルバム全体として振り幅が大きい分聴きやすいと思います。





フレンチ・ポップスの源流を垣間見るには、おすすめの作品です。

ご興味もたれた方は是非聴いてみて下さい。








オムニバス, ソマティック, ニュー・エラ, 4ヒーロー, ダ・ワン・ウェイ, カタリスト, MMブラック, パリス, セイジ, ドゥム
2000BLACK Presents The Good Good


色々調べてるうちに4heroの記事を目にして、彼らが2000BLACKというレーベル

を設立していた事を知りまして、



「おお!それなら家にあるぞ!!」



という流れでこのアルバムの記事を書く事にしました。完全にジャケ買いです。

最初は「travelphonic#2」っていうアルバムの記事を書こうと思ってたんですよ。

そのアルバムに収録されている「Somewhere Beyond」っていう曲がかなり

クールなんで、ボーカルやってるCarina Andersonについて調べようと思って

検索かけたら何故か4heroのアルバムレビューのページに飛んだんですね。

で、そのCarina Andersonが4heroの「Creating Patterns」っていうアルバムに

収録されている「Les Fleur」を唄ってる事を知って「おお!」ですよ。

俺は「Les Fleur」も大好きな曲の一つなんですね。



まず最初にこのアルバムのオススメ曲は2・3・5・10・11・12曲目です。

3曲目の「Black Mary」は一言で言うと「けだるいバラード」。

ボーカルはパリス・クレモンス。このアルバムのレビューでも



「2000BLACKを代表するディーヴァとなるであろう」



と評されています。

このけだるい感じの声とアコースティックなサウンドの融合は、

正に下北沢を目的無く歩いているような風景を思わせます。

5・11曲目は夜の高速道路を車で走ってるような疾走感と

濃密なブレイク・ビーツと浮遊感のある上物の融合が心地良いトラックですね。

5曲目の「Groovesome」はエレクトロニカっぽんですけど

11曲目の「Terah」は生音っぽいので好みの差で後者の方がオススメです。

目の覚めるようなリズムトラックですよ。

実はこのシリーズのNo,2も持ってるんですけど、断然こっちの方が私は好きです。



あとジャケットのデザインもこっちの方が好きですね。

このデザインは「TGB DESIGN」のメンバーは3人で全員日本人です。

ロンドンのトップDJが設立したレーベルの1stアルバムのデザインを

日本人がやってるなんて、ちょっと嬉しいですね、頑張って欲しいです。


という訳で「MUZYSTORE」に2000BLACKのアルバムを追加しておきます。


アハハ。




オムニバス, “リトル”ルイ・ベガ, バイロン・スティンギリー, ステファニー・クック, ブレイズ, モウ・フィーチャリング・ルイ・サリナス, リーラ・ジェイムス, アーバン・ソウル・フィーチャリング・セイビル・ジェニファーズ&トロイエッタ・ノックス, アナンダ・プロジェクト, ソリュ・ミュージック feat.キンブリー
グランドギャラリー・プレゼンツ ニューヨーク・ラグジュアリー・ラウンジ



以前、ビートたけしが梨本勝の執拗な取材に対して

本人に面と向かってキレたら梨本は


「今後、君の事を徹底的にマークさせてもらうよ。」


と言ったらしい。あくまで3流情報誌で見た記事なので、

本当かどうかは分からんが事実かどうかなんてえどうでもいい。

今の僕が「Grand Gallery」というブランドに抱く気持ちは

正に上記の梨本の言葉がぴったり表現してくれているのだ。



このアルバムがずば抜けて優れている作品だとは思わないが、

「Grand Gallery」に何か得体の知れない期待感を持つには

十分な説得力を持っている。



六本木で友人と食事をする為に首都高に乗って待ち合わせ場所に向かう時、

夜が深まる頃のドライブを決して過剰に盛り上げる事は無いが、

これからの会食に程よい緊張感を持たせ且つ、

首都東京に自分が存在する事を肯定してくれる。

そんなアルバムです。



僕はこれからしばらく「Grand Gallery」の発信する情報を

徹底的にチェックし、自分の言葉で語れるぐらいに造詣を深められればと思う。



そしてこのアルバムを購入後、HPにアクセスし、片っ端から試聴してたら、、、

持ってたじゃん「A Touch of Jazz」。これもGrand Galleryだったんだ、、、



という訳でこの「A Touch of Jazz」は結構リスナーの心をえぐる作品なので

今度レビューを書ければと思います。それでは。









Moby
Hotel



突然ではあるが、サニーデイサービスは「若者たち」より以前に2枚のアルバムを

リリースしている。それらの作品群は終わりを迎えようとしている「渋谷系」

というジャンルでカテゴライズされ、渋谷HMVのチャートでは好アクションを

見せたものの、「若者たち」以降程の「現象」を起こす程の材料ではなかった。

その後ロッキンオンのインタビューで、曽我部が当時のメディアの反応について、

インタビュアー(山崎洋一郎だと思うが)にぼやいていた。

一部の評価は高かったものの、音楽情報誌の取り上げ方がイマイチだったと。

しかし驚くべき事に取材側がそのぼやきに対し、こう切り返したのだ。



「いや、別に後悔はしていない」



つまり「若者たち」以前のサニーデイにはそこまでの魅力を感じなかったと

バッサリ切り込んだのである。



おい、主題はMOBYだろーがと言いたくなるが

僕もMOBYに対して上記の編集者と同じ感情を抱いている。

「PLAY」も「18」も世界的な大ヒットを記録した事は知ってる。

しかもリアルタイムでそれらのアルバムに触れているが、

あえて断言したい。MOBYの最高傑作は「HOTEL」である。これは間違いない。



「HOTEL」を購入後、中古で安く「PLAY」と「18」を手に入れた。

もしかして僕の認識不足だったのかと、危機感を感じてしまったのだ。

しかし聴き比べてみて、やはり杞憂だったと思った。

何でそんなに売れたのか全く分からなかった。どう聴いても「HOTEL」が

一番傑作だと思うのだ。


「これが1000万枚以上売れなくてどーするんだよ」


とかそんな事考えていた。


自分だって、それだけ多くの人間を魅了する音楽の「良さ」は人なりに分かる。

でもMOBYだけは分からん。とりあえず彼の作品群に優劣をあえてつけるなら

ダントツに「HOTEL」だ。それは何か外部からのアクションが無い限り、

多分変わらんと思う。



だから、この記事を読んで下さったあなたに聞きたい。

この「ねじれ現象」を解きほぐす突破口があるなら、

僕はその意見に対して真摯に耳を傾けたいと思う。












Various Artists
Trip Do Brasil, Vol. 2: Still Mixing Brazilian Vibes With Electronic Beatz



これは僕が推薦するアルバムの中でも、確実にベスト3に入る作品です。



このアルバムが発売された前後、僕は青山のカフェで働いていて

誰かが持ってきたVestaxのCDJを使ってインチキDJをやるのが毎晩の日課でした。

何となく音楽を知ってそうとか、そんないい加減な理由でやらされてたんです。

それまでロックしか聴かなかった20代前半の青年が、スパイラルレコードや

ボンジュールレコード(レコファンは継続)に入り浸るようになるまでそんなに

時間はかかりませんでした。当時の僕にとってCDJという機械はそれくらいの

影響力を持った「魔法の箱」でした。
(その5年後、俺にワイクリフの偉大さを講釈した後輩からCDJ使って回したく
 らいでDJ気取りするのはやめて下さい。ターンテーブル使ってから言って下さい
 とか言われて凹む)



そんなある時、社長の知り合いの女性がバータイムにお酒を飲んでいて

僕のプレイ中に声をかけてきました。


「今度ボッサとハウスの融合をテーマにしたイベントをウチの会社で主催するんだ
 けど、良かったら君も参加しない?」


普通だったら飛びつく話かもしれない。でも僕は



「いやあ、僕まだ良く分かんないんで。」



とか切り返してしまった。そもそもその2つのジャンルが融合する事が

全くイメージ出来なかったのだ。だからホントによく分かんなかった。


その話の後、店舗を立ち上げた時に店内で流す音楽をコーディネート

した人がフラっと店に姿を見せた。他愛の無い話の後、僕はこう切り出す。


「ボッサとハウスの完全なる融合って、あり得るんですかね?」


その話を切り出した経緯を説明すると


「答えかどうか分からないけど、、、」


と言われて紹介されたのがこの「TRIP DO BRASIL 2」だった。

ジャケ買いでも思わず手が伸びそうなこのアルバムは、

僕の中で両者のジャンルを完璧に融合させた音楽を鳴らしていた。

とても大きな衝撃を受けたのを覚えている。


そもそも、「完全なる融合」に関して何故あれほど大きな懸念を感じたのか?

ボッサ自体がリズムが命の音楽であるからだ。


JAZZ + サンバ(主にリズム) = ボッサ


上がその公式だ。ボッサにとって、サンバのリズムは命なのだ。

だからそんな都合のいい融合はあり得ない。ボッサはボッサだ。

完璧に融合する事は不可能だ、とそう考えたのだ。
(あまりに融通が効かない少年ではあるが)


結論から言うと、このアルバムで鳴る音の生成過程は全く分からない。

でも、答えだけ見せられてもこの作品には説得力がある。

ぜひぜひ、おすすめの1枚です。



あの時、今までの人生の中でも最高に喜びを実感出来ていた時だと

切に思います。ではでは。