May 26, 2006 20:40:03

階段通りの人々

テーマ:La Vie de Voyage

                   日本に帰ってきて既にニヶ月経過。


 最近やっとのことで、ポルトガルで購入したLa Chasse ( 邦題 階段通りの人々 )と言うDVDを鑑賞。


                     勿論、全編ポルトガル語のみ。


          だが、僕は何処の国でも映画館で映画を観て楽しむ方法を学んだ。


               台詞も大事だが全て理解するのは困難なものだ。


 言葉だけに頼らず映像、構図、演技、音楽、その国での観客の反応などを自分なりに解釈しながら観ると


              不思議なもので少しではあるが物語が読めてくるもの。


           あくまでも、この鑑賞法は思い込みの才能と錯覚を必要とするのだ。


          僕は、そんな我流の映画鑑賞法でフランス滞在期間は映画を楽しめた。


                 


               監督はポルトガル映画界の巨匠Manoel de Oliveira


           このDVDを見終えたあと、あの白い街 で過ごした10日間を回想した。


                 


                   今回で三回目の訪問でもあるリスボン。


     二回目の訪問の時に抱いた『また、この土地を訪れたい』という気持ちが通じたのか


                      『二度あることは三度ある』


                    この言葉は、どうやら本当らしい・・・


                            そして


                  何故、この街にこれほど郷愁を抱くのか?!


           それは単なる思い込みだと思うだろうが、それじゃ話が詰まらない。


                   きっと何かの因果が働いているのか?!


                    そんな他愛の無いことを夢想した。


     


           あの階段通りで出会った人々は、今頃何をしてるのだろう?


         子供達は相変わらず路地裏でフットボールでもしているのだろうか?


       窓越しに干してある洗濯物は穏やかな陽を浴びながら風に靡いているのか?


 あの居酒屋の親父は、相変わらず無愛想にVinho do Porto (ポルト酒)を客に注いでいるのだろうか?


 ホテルの近くにあったAZULEJO (アズレージョ)工房からは、今日も歌声が聞こえてくるのだろうか?


                 


                    僕にとってリスボンとは何だろうか?


                ハッキリとした答えは判らないが、いま思えることは


        きっと場所に囚われず、何処の国でも見られる光景が一番印象に残るのだ。


               その時の気分がリスボンだっただけなのかもしれない。



       

 
                陽も沈み、バイーシャ地区は活気が溢れる。


           遠くから流れるFado (ファド)のメロディーがサウダージに誘いこむ。


       しばらくしてF・ペソアの彫像と共にcafeを飲みながら、言葉無き対話をすることに・・・


                


                    突然だが映画の話をココで1つ


         最近観たナイロビの蜂 という映画のあるシーンでこんな台詞があった。


   主人公が祖国イギリスに帰郷し久々にイタリア系移民のイギリス人と再会する場面である。


            イタリア系移民のイギリスの友人は主人公にこう答えた。


                『ラテン民族の気質のせいか涙もろくて・・・』


                  笑える台詞だが何故かカッコいい!!


                         話を戻そう


              ペソアと過ごした時間はそれとは対照的であった。


     ペソアの表情はラテン民族には珍しく神経質で何処か遠くを見つめた虚ろな視線。


      彼の感情は全て紙面上に書き殴ったポエジーに見て感じ取れる取れるようだ。

               

       

                   今回、ポルトガルを訪れた動機は


    僕の約三年間のヨーロッパ滞在の終止符を打つのに相応しい場所だと思ったからです。

          だが、今回でポルトガルを訪れるのが最後だとは何故か思わない。


           そしてポルトガル以上にフランスにも同じ思いを抱いている。


      何時かまたヨーロッパに訪れる日が来るような気がしてたまらないのも確かだ・・・


                                                           Monde   

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May 07, 2006 18:34:27

  大洋村

テーマ:La Vie de Voyage

                  桜もすっかり散り、気がつけば皐月。


            青空が清々しかった黄金週間。皆さんはどうお過ごしでしたか?


   僕は現在御手伝いしている仕事に連日追われ、リラックスする時間も無い状況が続いていました。


               読者の皆さんにも返信できず申し訳なく思います。


                  なので、こんな状況を打破する為に


                   たった二泊三日の滞在でしたが


              東洋のCôte d'Azur (コート・ダ・ジュール)へ向かった。


                  さて、東洋のコート・ダ・ジュールとは?!


          それは茨城県の鹿嶋市から数キロ行った所にある海沿いの保養地。


                  この土地のキャッチフレーズなのだ。


                       その名も大洋村。


            良い響きである大洋村。ちなみに隣の村は旭日村である。


       だが、現在は土地改正で鉾田市に吸収され大洋村という名称が消滅された。


                実は、友人H君の生まれ故郷でもある大洋村。


                彼の実家はこの土地で定職屋を営んでいる。


              毎回この土地を訪れると、彼の家族にはお世話になる。


    なので、ほんの些細な気持ちだが、お店が忙しい時は皿洗いを手伝ったりしているのだ。

                             

                          そして


               

        彼は自分の田舎の名称が消失したことを、このような文章 で綴っていた。


                           だが・・・

               彼の中でも、土地の人々も、そして僕の中でも

                 一生、大洋村という名を忘れないだろう。

                                                          

                                                        Monde

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April 19, 2006 22:06:20

  Exils

テーマ:La Vie de Voyage

              今更ながらポルトガルの旅行記について書きたい。


      あれからもう一ヶ月以上経つのかと思うと、時間の経過とは本当に早いものです。   


              交通手段は、前回のベルリン同様ユーロ・ラインズ。


                 


                チケットは10日間で115ユーロ(TAX込み)


   だが、或る意味で時間を気にしない人か、エコノミーな旅行を好む人にしかお勧めしない。 


      何故かというと、片道28時間と言う長旅。それはそれは長い旅なんです(苦笑)


                  Parisを南下してToursを途中通過


          そんな、フランスの素朴で広大な田園風景を見ながらの旅。



       Bordeaux(ボルドー)付近のCarenteシャロント)という村で食事休憩。


         ココの酒場ではVinがCafeと同じ値段なので飲んでみることにした。


             ちなみにParisはCafe一杯が立ち飲みで1・10Euro


 ParsだとVin一杯が安くても2・50Euro位だが、ココではCafeと同じ値段。さすがBordeaux !!


                        C est bon !!


       そんな感じで,、土地の旅情的なものも感じながら、またバスは南西へ走る。


今度はピレネー山脈に突入、途中Bayonne(バイヨンヌ)を通過。ココからPays Basque(バスク国)である。


           下記はバスクの国旗。バスクは歴史のある自治国でもある。


                     


        僕は昔からバスク音楽などに興味を持っていたので憧れの土地だった。


    切欠はヌーベル・バスク・ミュージックのAlaitz eta Maider (アライツ エタ マイデル)


        


            彼女達の歌を通してバスクの悲惨な歴史と文化を知った。  


     また、小さい国ながらバスク人としての誇りを持って生きていることに共感できた。                    


         そして、バスクを通過すると、いよいよEspagne(スペイン)に突入 !!


                     


       今回、フランスからスペインへ南下する旅をしながら或る映画を思い出した。


                


   第57回カンヌ映画祭のコンペンションに出品し、監督賞を受賞。トニー・ガトリフ監督の作品。


                  日本公開のタイトルは愛より強い旅


              なんか邦題に違和感を感じるのは僕だけだろうか・・・


                       話を元に戻そう。     


       ポルトガルに向けて長距離バスは南西へ。ほぼノンストップで、ひたすら疾走。


             体が鈍り、関節や臀部が痛み出す。寝付けない時間が続く。


                そして、スペインを通過しているのは深夜帯。


                        そう言えば・・・


    今から4年半前、初めてEUをバックパーカーしていた頃、スペインでは痛い思いもした。


        車窓の先に広がる暗闇を見つめながら、そんな過去の思い出を回想する。


                 あれはマドリッドを訪れた時のことだ。


    ポルトガルからマドリッドへ深夜に入り、Hotelを探す為にソル広場を彷徨っていた。


   しばらく探していたが、何処も満室の状態。確か週末だったのでなおさら条件が悪かった。


  そんな状態で途方に耽けていた時に、或るHotelの主人が空いているHotelを教えてくれた。


              僕は藁でも縋る思いで、その場所へ向かう事に。


      その教えてもらったHotel は何故かどん底 という日本料理屋の隣にあったのだ。


                


            その時は、ネーミングから言ってなんか不吉な予感もした。


    だが、体も心も疲れていたし、深夜という時間帯だったので、兎に角Hotel のベルを鳴らした。


                 しかし、今思い返すとそれが間違いだった。


    エントランスのドアを開けると背後に3人組の若い男が続いて入ってくるではないか。


            この状況で危険を感じた僕は、彼らを先に歩かすように進めた。


       すると、彼らはエレベーターに乗ろうとしたので、僕は階段を使って上へ向かった。


                 その時、3人組の1人が声を掛けてきた。


     あれは確か『エレベーターに乗ればいいじゃないか』という感じのスペイン語だった・・・


             そんな言葉を掛けられた時、僕は何か嫌な胸騒ぎがした。


                 なので、とりあえず丁寧に 『Non』 と断った。


                        だが、既に時遅し !!


      予感は的中した。奴らはハイエナのように僕に飛びかかり、身包みを剥ぎに来た。


そして、1人は背後から首を絞め、1人は荷物を奪い、一人は前から黒い凶器を持ちながら殴りに来た。


        今、改めて思い出すとあれはピストルだったんじゃないかと思いさえもした。


      また、チョーク・スリーパーで首を締められ声も出ない状態。意識が殆ど無かった。


     ついでに、もう過去のことなので書いてしまうが、その時は恥ずかしながら失禁もした。


                            敗北


                     全ては計算された狩りだった。


        きっと、石器時代の原始人も、こんな感じでマンモスを狩っていたのだろう。


        そんな訳で、意識を取り戻した時は既に遅し。体の痛みだけが残っていた。


            そして、僕のカメラ機材や手荷物は全部奪われていた。


                           だが・・・


   命とパスポートと航空券にクレジットカードだけは、隠しポケットに入れていたので無事だった。


                 考えようによると、或る意味これは幸運なのだ。


       僕は、その状態で航空券の残り期間1ヵ月を、ズタ袋1つで旅を続けることにした。


                           抜け殻


あの頃は、正にこの言葉が相応しい姿と精神状態だった。そして、後に僕の芸術のテーマにもなったのだ。


              この話は、ほんと長くなるので、この辺にしておきたい。


                       そんな事を回想しながら


      車窓越しに見つめていた暗闇から、空の方に顔を向けると、満天の星空が輝いていた。


       目に付いたのはオリオン座だった。その中でも一等星のプロキオンを見つけた。


             続いて、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座ベテルギウス


この三つをそろえるとトライアングルが出来るんだっけ ?! 何故かこの星の名前だけは今でも覚えている。


               そして、バスは刻々とポルトガルへ進んでいた・・・


                     


                            PS


        文章が長くなりましたので、ポルトガルの旅行記はまた次回書きます(苦笑)


                                                          Monde

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February 26, 2006 22:54:45

ベルリン 天使の歌

テーマ:La Vie de Voyage

              「突然ですが、只今ドイツのベルリンにいます」


       って本来なら現代的に、現地からリアルタイムで更新しようと思ったのですが


              そんな暇も無く、黒い森で熊と戯れていました。



       


                    って言うのは何なんでしょう?


     何故か今、このBLOGを書きながら大気圏突入した錯覚に陥り、支離滅裂な文章に・・・


                        説明しよう !!


            ベルリンの友人宅に22日~26日までの滞在でした。


              しかも突発的で、毎度の事ながら無計画な旅。


  そして今日の午前中、パリの家に帰宅。なので簡単に旅行記でも書こうと思ってるのですが


             旅の疲労もあり、文章も長くなりそうな予感がするので


       今回は『ドイツと私』なる、今までに関係のあった物事を簡単に綴りたい(苦笑)


   ドイツへの移動手段は、僕がいつもEUを旅する時に使用するEurolins という長距離バス。


            パリからベルリンまで約13時間掛けてのエコノミーな長旅。


                


            交通費はパリーベルリンの往復で118ユーロ(TAX込み)


          精神的な無重力状態が不快さ増す。そんな感じでベルリンに到着。


            その時、最初の一言は「mude(ミューデ)=疲れ又は眠い」 


   U2バーンで友人宅に到着。 早速ルームメイトのBerliner(ベルリーナ=地元の人)と共に 


       Berliner pilsnaer (ベルリン・ピルスナー片手にProst&No zdrowie !! (乾杯)



             


そして、ドイツ語と英語に悪戦苦闘しながらのコミュニケーション。


そんな言葉の壁のもどかしさに


Scheisse !!


   思い返してみれば、約五年ぶりのベルリン。見覚えのある町並みが記憶の底から感動をもたらす。


        


           上記の画像はSiegessaeule(ジーゲスゾイレ)とテレビ塔。


               暗闇の中で輝きを放つ勝利の女神ビクトリア。


         僕の空想が描いた彼女は、微笑ながら透き通った声で歌ってくれた。         


              下記の画像は、僕の愛するドイツの映画と音楽。


                 ニュー・ジャーマン・シネマの巨匠たち・・・


            

          Wim Wenders Volker Schlöndorff    


                                                                

        Rainer Werner Fassbinder              Werner Herzog   


                       ジャーマン・プログレ&ロック  

   


           

       Popol Vuh                CAN  

  


             

        FAUST          ASH RA TEMPEL


まあ,、こんな感じの『ドイツと私』なんです。


関わりの合った映画や音楽の説明も無いですが、興味ある方はリンクを貼っていますので見てください。


   落ち着いたら少しはマシなベルリン・レポートを書きたいと思います。それでは Tschüss!!


                                                          Monde

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