December 28, 2005 05:10:21

汝、愛の綱・・・

テーマ:La Vie de Amour

           線は無数の点から成り、平面は無数の線から成る。


           体積は無数の平面から成り、超体積は無数の体積から成る。


                                      J・L・ボルヘス著  『砂の本』より


今回、僕がBayeuy と言う街に訪れたのも、人と言う点と点が繋がり、それが共有する時間へと変化した。

     

       それが『必然』なのか『偶然』なのかは問わない。ただ、確率でそうなったのだ。


             人生を『幾何学の法則』で解釈するのは滑稽であるし・・・

 

 


  今年のNOELは、Manu(マニュ)の家族と共に過ごす。残念ながら母なる海の元へは行けなかった。


              この街から数キロ離れた場所には海があると言うのに・・・

         

         何故かと言うと、悪天候とマニュの家族の都合の為だ。 C’est La Vie  !!


  * 自分のデジカメは壊れてるので、マニュの家族らが撮影したものを添付してもらいBLOGに掲載。


  ①


写真①はNOELを共に過ごしたマニュの家族たち。皆親切な人々で共に有意義な時間が過ごせました。


  特に、マニュの両親であるパトリックとジルダにはプレゼントまで貰い、本当にお世話になりました。


                         Merci  mille fois !!


      写真②はNOELの前日。CAENと言う街のショッピングモールのレストランにて。

              

                マルセルとバンソンにルーシーそしてソフィー。


 ③ 


                写真③は左はジュディーで右はソフィー。


           写真④ジュディーが抱いている赤ん坊はソフィーの娘クララ。


   生後6ヶ月。とても可愛いクララを、僕は日本人の叔父さんとして愛し、そしてまた癒される。


          ソフィーとは 《過去ログ指先で語る愛 》 で淡い思い出がありました。


                       そんな彼女も一児の母に・・・


                  こんな感じで過ごした今年のNOELでした。


     今回の経験は、日本人独特と言うか、淡白な愛の質の家庭で育った僕にとって


  西洋の愛の質はとても深く、奥行きがあり濃厚で、そこに恥ずかしながら民族性を感じたものでした。


   そして、人との出会いがこの様に絆を拡散して行き、生涯忘れられない抜け殻と成る。


                                                          Monde

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December 22, 2005 23:25:01

巴里 10区 夜

テーマ:La Vie de Pansee

あと数日でNOEL(クリスマス)。全世界で各自それぞれの時間を過ごす事だろう。

        僕は今日ノルマンディーに向かう。今日も相変わらず優れない天気だ。 

     そして、出発時刻まで6時間ある。時間も或る事だし、BLOGでも書こうかしらん?!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

        

         或る日の凍りつくような夜。L’ ART BRUT BIS TROでの会話劇。


               


    ジュリアンは、ほろ酔いながらもRの発音を利かせながら、隣で飲んでいた僕に尋ねた。


               『日本人は今でもHarakiri(腹切り)するのか?』


ジュリアンはティアトルを主な活動場所にする コメディアン。見た目はロマン・デュリス似で、年齢は30歳。


     不意をつかれた質問を耳にしながら、僕はゴロワーズの葉を巻こうとしていた。


                するとジュリアンはキャメルを差し出した。


                        『コレを吸え』

 僕は日本語訛りのアクサンで『 Merci 』。そして、『何故そんな質問するの?』と念の為に問う事にした。


            ジュリアンは自分で吸っているタバコの煙に咽ながら


 『日本の腹切り文化が理解できない。そして、日本人の多くが自殺をする為にインターネット上でサークル


           を作っていると言う記事 を読んだんだ。それは本当か?』


 * 記事をクリックしてもらえれば或るイタリア人の日本観が書いてあります。日本語訳はココ から。


              こんな感じの事を長々とフランス語で言われた。


          * ちなみにフランス語で自殺はSuicide(スュイスィド)と言う。


 僕は苦笑しながらPICON(ピコン)を飲み、タバコに火を着け、ジュリアンの質問について言葉を探した。


                       


* スピリッツにオレンジ果皮、りんどうの根、砂糖が原料のの苦味酒。麦酒に混ぜて飲むのがポピュラー

       

     『腹切りとは、今の時代は行われないが、現在でも自殺には寛容な国なんだと思う・・・』


         そんな感じの言葉が浮かんだので、片言のフランス語ながら答えた。


ジュリアンが僕の言葉を理解したのかは怪しいが、彼は飲みかけのVIN(ワイン)を啜りながら聞いていた。


                その姿は自分を慰めるように飲んでいる。

        かなり酔っているようだ。視線も虚ろ。酒場で流れる音楽も物悲しげである。


           そして僕も、言いたい事が旨く伝わっているのか疑問だった。


             この日の夜は、こんな感じでこの話題は終わる事に。


    そこで僕は、自宅に帰ってからインターネットで、『自殺』をキーワードに検索してみた。


                        数日後・・・

                 また、ジュリアンと僕は二人で飲んだ。


               


      『ジュリアン。日本じゃ1年間にどのぐらい自殺する人がいるか知ってる?』


           突然のこの質問に戸惑ったのか、考えるのも億劫らしのか


                         『何人?』


                   と、オウム返しで聞いてきた。


 僕は一枚の紙を差し出した。インターネットで『自殺 』について調べたものをコピーしたものだった。

     * 『自殺』をクリックしてもらえれば世界の自殺者数のデーターが見れます。


     『これは日本での自殺者をグラフにしたものだよ。1年間に3万人が自殺するんだよ』


                     『3万人?信じられない・・・』


               ジュリアンは自分の耳を疑ったのか聞きなおした。


                         『3万人?!』


            そして、愚かだと言う感じで、もう一度『3万人!』と呟いた。


      ジュリアンはゲップを堪え、『Oh !! Pardon(パルドン)』と言いながら答えた。


         『人の死も数式や統計にすれば滑稽だな。レミングのようだ。』


  僕らは顔を見合わせ、Piconを飲みながら苦笑した。ふと視界に写った裸電球が目に沁みた。

           死とは誰にでも訪れる現象だ。自然に任せた方がいい。

       世の中とは不条理なもので、人生を精一杯生きている人々にも訪れる。


                  戦争、カタストロフ、死に至る病。

 

         その昔、岡本太郎氏は戦争に加担する者へ言った。『殺すな!』と。


    岡本氏が生存していたら、自ら死を招く者には、こう言われるだろう『生きろ!』と・・・


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

       ここまで書き終えて時間を計らった、そろそろ出発時刻に近づいている。

  NOELに相応しくない話題だがご勘弁を。それでは皆さん、素晴らしいNOEL(クリスマス)を!!

                                                        Monde 

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December 17, 2005 05:59:51

  冬の猿

テーマ:La Vie de Cinema

                       久々のBLOG更新

              最近、曇り空が続くせいか巴里の憂鬱に陥っていました。


     って言うような事は、まったく無いのです。実は光と影を操る作業に没頭していました。

                  私は、薮睨みな視線が多い冬の猿なのだ。


        時の抜け殻を光と影で刻印する。これが冬の猿の最低限の使命である。

     

               関係ないですが、メキシコに行ってみたい今日この頃。


                            そして


               メキシコ映画界の新生。カルロス・レイガダス監督。


          


 今月だけで6本Cinemaを観ました。だが今回は、日本でもメジャーなフランソワ・オゾンの新作を紹介。

                Le Temps Qui Reste (ル・タン・キ・レステ)を鑑賞。

*上のLe Temps Qui Resteをクリックすると、フランソワ・オゾンの公式ホームページへアクセスします。

           そこで予告編が観れますので、興味ある方は覗いてみてください。


                


                      簡単にストーリーを説明


                ロマンは30歳。職業はカメラマン。そしてゲイ。

 彼は或る日、医者に不治の病を宣告される。そして、残された時間はあと数ヶ月しかないことを知る。

生と死の狭間に葛藤しながらも、残された人生。悔いの無いように行動する。そして最後は海辺へ・・・

     観終わった後、監督の過去の作品に共通するテーマ。母性へのオマージュを堪能した。

              そう言えば、我輩こと冬の猿も久しく海を見ていない。


 パリから海のある場所へ行くには、2時間も電車に揺られて、ノルマンディー地方へ行くしかないのだ。

     幸い、今年のNOEL(クリスマス)はノルマンディー地方のバイユーと言う街で過ごす。


                     バイユーからは海が近い。

   2005年もあと数日で終わり。冬の猿は、久しく聴いていない海の呼吸に耳を傾けたいのだ。

                                                         Monde

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December 01, 2005 06:23:45

素晴らしき日々

テーマ:La Vie de Ami

            昨日、僕の働いているパン屋に、或る女性 が訪問した。


  彼女は僕がBlogを始めた頃からの読者。楽しんでくれたようだ。また、いつでも遊びに来て下さい!!

              Blogを通して人と出会うのは、今回で二回目。


           こうしてお互いの存在が確認された。彼女も安心しただろう。


 何しろ存在してるか判らぬ人間と、インターネットを通してコミュニケーションを取っていたのだから・・・


          だが、僕は何故か、初対面って言うような緊張感は不思議と抱かなかった。

         多分、Blogの文章を通してお互い姿無くとも、多少知っていたからだろうか?!

それにしても、Blogが醸し出す僕のイメージとはどんなものだろう?そんな他愛の無い事を聞いてみた。

        すると、『想像どうり』と言う返事を頂いたが、どんなイメージだったのだろう?

               まあ、あまり深く追求するのも野暮だしね(苦笑)

     Blogでコミュニケーションを取る上で、理想は程々の方が良いのかも知れない。

           話は変わるが、日本人コミュニティーは勿論パリにもある。

 在仏日本人の正確な数字は、公表されていないので判らないが、かなりの日本人が滞在しているようだ。

      男女の割合だと『男4割強、約6割が女性。永住者に関しては75%強が女性』

            パリ2区のOPERAなどに行けば必ず日本人とすれ違うだろう。

           しかし、僕はパリ在住の日本人は片手で数えるぐらいしか知らない。

     学校にも行った事ないし、職場は外国人ばかり。そんな環境だからなおさら縁が無い。

       だが、実は正直に書くと、在仏日本人を意識的に避けているのかもしれない。

 それは何故かと言うと、4年前の6月。僕にとって初めてのアメリカ。ニューヨークのテロから1年後。

          その時期、アメリカ在住の友人宅に1ヶ月滞在したからかもしれない。


       ニューヨーク州ブルックリンのベッドフォードと言う街にあるCave というギャラリー。

友人のDちゃん はCaveの住み込画家で、華道家のMちゃんと僕(写真)の3人でグループ展に参加した。

    僕ら3人は日本に居た頃から、原宿の11号室を拠点に、芸術を通して苦楽を共にした仲だ。


何故か、あの頃の事を回想すると 『 Les Aventuriers ( 冒険者たち ) 』 という映画を想い出させる。


                 


               あの頃が懐かしい。そしてニューヨークでの日々は

全ての時間を作品製作に没頭。気の合う仲間と共にいる事。あの時は時間が止まって欲しいと思った。

        しかし、ニューヨークで体験したのは決して良い思い出だけじゃなかった。

          何処の国でもそうだが、日本人コミュニティーが必ずあると思う。

    僕はその時、初めて外国に住む日本人の環境を自分の目で見た。また、体験もした。

        それは日本人特有のドロドロとして、陰湿で、底なしの嫌悪を感じる環境。

                   少なくとも僕にはその様に映った。

      必ずと言っていいほど聞こえてくるのは、どうでもよい悩み事、他人を中傷する言葉。

当時、海外生活をしている人を羨ましく思っていた僕は、コミューンの暗黙なる醜い一面を知ってしまった。

     今でも覚えている。Dちゃんがぽろっと溢したこのコミューンへの遣る瀬無い言葉を・・・

        それ以来、どうも日本人コミュニティーから必然と距離を置く自分がいる。

      少数の付き合いならまだ良いかも知れないが、複数となるととても耐えられない。

 海外で暮らしているって優越感だけで表面には出さずも、内面は苦悩に満ちた人が多いいのは事実だ。


                また、僕もそう思われている一人かもしれない?!

            なんか、こんな事書くと海外生活に憧れている人を幻滅させ

               生意気に思われ、気に障る方もおられるだろうが。

        これは僕が実際に体験した海外生活の負の部分である事を理解して欲しい。


遠くから眺める景色や建物が立派に見えても、近くに寄れば建物の傷みや塵などが目立つようなもんだ。

   このニューヨークでの教訓が今現在、パリで生活している僕に影響を与えているのは確かである。


そして、Dちゃん。素晴らしき日々をありがとう。君にはまだ恩返し出来てないけど何時かお返ししたいよ・・・

 

                                                           Monde

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