私が上京して間もなく劇団でお世話になった赤塚真人座長も出演されていました。
そして、47エンジンの舞台で何度か拝見した宮川浩明さん。
『公衆電話』『カセットテープ』と、入江崇史さんは松本動監督作品には欠かせない俳優さんですね。いろいろな渋味を表現される方だなぁと感嘆の思いで観させて頂きました。
『星に語りて~Starry Sky~』(長編115分) は、きょうされん40周年記念映画として企画された映画で、2011年3月11日の東日本大震災での障害のある人と支援者の物語です。
昨日、拝見して思ったことは、先ず観て頂きたい、ということです。
私たちは、知らないなら知らないで済むこともありますけど、知ってしまうことで痛みを感じること、何もできないことに罪悪感を覚えたりすることもあり、そんなことになるなら見ないでいたほうが、と、つい目を背けてしまうこともあるかもしれません。
けれど、あの東日本大震災の中で、こんなことがあったのか…ということを知ることは、地震列島と言われている日本に住む私たちとって、とても大切なことのように感じました。
避難所が第二の被災地になったこと
あの地震で亡くなられた障害のある方々は健常者の2倍だったこと
このようなことが起こらない為には、日常から基盤をしっかりしておくこと
それを皆さんに伝えたいという、映画を企画されたきょうされんと関係者の方々の想いがひしひしと伝わってきました。
上映後のご挨拶では、会場に来られた観客の方々も神妙な面持ちで耳を傾けていらっしゃいました。
松本動監督のご挨拶では、作り手として「表現することは勇気がいること」と仰ってましたが、被災された方々のお気持ちに寄り添いながら伝えていくこと、事実に基づいたこの映画の中でも支援団体の方の言葉で伝わってきました。
私自身、涙を流さずに被災地の方々の話を聴けるだろうか?と思うと勇気が挫けていました。
ですが、こうやって伝えて行こうと、力を合わせて行動に移された方々に勇気を頂きました。
何もできないけれど、今も懸命に生きる方々へ想いを馳せ、幸せを願い続けたいと思います。
高校生の方がこんな俳句を詠まれたそうです。
夏雲や
生き残るとは 生きること
松本動監督は毎日劇場にいらっしゃいます。
詳しくは菅井玲ちゃんTwitter↓