村山早紀さんの「コンビニたそがれ堂異聞 千夜一夜」ポプラ文庫ピュアフル660円+税を読み終えました📚2023年読書記録7冊目。以下本書から一部引用します。〜〜〜〜〜〜〜
昨年春、新型コロナウイルスが流行し始め、世界中が暗闇に落とされたように、暗い予感と先の見えない不安で覆われていた頃、読み手の皆さんが、「たそがれ堂ならコロナに効く薬があるのかな」「たそがれ堂に薬を探しに行きたい」と呟く声をあちこちで目にしたから、ということもありました。大きな震災があったときにも思ったのですが、わたしには世界のためにできることは何もなく、けれど、ひととき夢見る気持ちを本の形の魔法にして残すことはできるので、せめて、と、この物語を書いたのでした。
あの頃の世界の、そして日本の日々、早い時間に暗くなる街や、ひとけのなくなった商店街、希望が持てない中で息を潜めて暮らしていたようなそんな日々の空気を物語の中に残しておきたいとも思いました。いつかまた穏やかな日常が戻ってくれば、どんな特異な日々も忘れられてしまうものなので。〜〜〜〜〜〜〜〜
以上引用終わり。
村山早紀さんは、1963年長崎県生まれ。「ちいさいえりちゃん」で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。多数の著書があります。
本書は、村山早紀さんが書かれた本当に欲しいものがある人だけがたどり着ける、不思議な魔法のコンビニたそがれ堂の物語の番外編です。
本書では、「海の記憶」、「星へ飛ぶ翼」、「猫たちは光を灯す」3話を掲載しています。
今回の物語は、「コンビニたそがれ堂」シリーズの番外編になります。
語り口が一人称。語り手は風早神社の巫女の高校生。
村山早紀さんの優しい心が描く、美しい物語です。
村上早紀さんの作品は、懐かしい想いを感じます。登場人物や街の景色、商店街など。誰もがいつか見たような映像を想像させる描写に、読み終えた後、温かい気持ちになります。
興味ある方は、是非お読み下さい📚🎄
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