国別対抗戦が終わりました。

 

正直、こんなものはワールドで選手の序列が完全に確定した後の、ただのお祭り花試合。

 

だからこそ、総合点で順位をつけないのだし、地元爆上げとか、良い演技への点数爆盛りは当たり前なんです。

 

祭りに興を添えるために。

 

審判だって紹介時にコスプレして出てくるんですから。

 

つまり採点には大騒ぎするほどの意味はないんですよ。

 

そんなことは誰だってわかってるでしょう?

 

それなのに、また採点についてグチグチ言っている人たちがいるって、本当にもう空気読めない批判はやめてほしいです。

 

メドベデワ選手が160点を超えたからと言って、また文句を言ってるそこのアナタ。

 

彼女の演技を見、プロトコルを見ましたか?

 

好きか嫌いかは別として、演技自体は完璧でした。

 

「この偉大なる世界女王に、出しましょうよ、点数。」という空気になったっておかしくない。

 

ワールドより6点増しですが、その内訳はPCSで2点、TESで4点。完璧な演技をしたし、PEが10点連発も当たり前。エレメンツはどれも素晴らしかったのでGOEも3とか2しかついてませんでした。

 

爆盛り?

 

それはそうかもしれない。

 

でも文句は三原選手の点数を見てから言ってくださいな。

 

三原選手も素晴らしかった。私は大好きな演技です。でもプロトコルを見ると、ワールドより8点も上がってます。メドベデワ選手の比じゃない。日本選手の歴代最高得点とかで煽ってますよね。でも内訳をみると、そのうち、PCSの上げの部分が6点です。ちなみに樋口選手のPCSアップの幅も同じぐらいです。

 

だから普通に考えれば、こちらが爆盛り地元上げなんだと思うんですが、違いますか?

 

でもいいんです、それで。みんな喜んだし。

 

だから完璧な演技をした世界女王の方だけ爆盛りと叩いて、日本選手の爆盛りについてはOKとか言う、無粋なダブスタはやめましょうよ。

 

とにかく点数だけが一人歩きしていて、高得点を見るとあの時のキムヨナの点数のイメージが被ってきて「爆盛り」と脊髄反射で言いたくなるのでしょうけど、もう、あれから7年もたつわけだし、今の採点法が導入されてからは12年ぐらいたつわけだし、そろそろ終わりにしてほしいです、そういう不毛な議論は。

 

 

何れにしても採点しているのは選手ではありませんし、選手をバッシングするのは筋違いでしょう。

 

どうでもいい花試合の採点にまで選手が責任を取らされるのはたまらんです。

 

いつもバッシングの対象にあっている羽生選手のようなトップ選手が、花試合でさえ気を抜けないであそこまで緊張を強いられるのは気の毒すぎます。

 

 

ちなみにメドの160点に何か意味があるとすれば、羽生選手の2015年GPFの得点同様、ISUからの一つのメッセージが含まれているのかなと言う気がします。

 

つまり彼女の構成では、これが点数的にはほぼMAX。

 

だから彼女に追いつき追い越そうと言う若手は、難度の高いジャンプ構成にして行けよ、と言うメッセージだと思います。

 

羽生選手の2015年GPFでの完璧な演技以降、男子で四回転時代が開かれたように、この花試合の世界女王の得点を持って、女子もまた新たな高難度ジャンプの時代が開かれたと言うことです。

 

実際、3Aを装備している若手はたくさんいるし、クワドを跳ぶ選手もいるようですね。

 

逆に言えば、今期、羽生選手のGOEが渋いことは、これ以上高難度のジャンプを増やすなよと言うメッセージだったと思います。

 

羽生選手はちゃんとそこらへんを心得て、五輪シーズンはあの構成を安定させ、エレメンツを磨き、滑りをブラッシュアップし、プログラムを充実させることに力を注ぐと思います。

 

その先に、五輪連覇はきっと見えてくる。

 

そう思っています。

 

女子は。。。わかりませんね。果たしてメドが勝つかな?そこは微妙だと思っています。

 

なんだかんだ、全てを揃えた上で、3Aかクワドを制した若手が勝つのではと言う気がしないでもないです。