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ひきこもり探偵三部作(坂木 司 著)
(青空の卵・子羊の巣・動物園の鳥)



大変ご無沙汰しております…あせるあせる
だいぶとブログから離れておりました…ショボーンショボーン

ブログを放置している間に読んでくださった方、コメントや読者登録までしてくださった方、ありがとうございます…キラキラキラキラ


ちょっとキャパ超えしておりました…えーんえーん
ある講座を受けたり、タイ🇹🇭に行った友人の元にチネンザンという腸を刺激する施術をしてもらったり、春休みだったり、色々書きたいことはあったのですが、余裕がなかった…えーん



四月から新しいところに研修がてらバイトに行き、久しぶりに6連勤

看護師としてのブランクが思いのほか大きかったことに衝撃を受けたりガーン

休みの日にするはずの前夜、伯父が亡くなったり…。

肉体的にも精神的にもなかなか濃い日々を過ごしておりました…。


そんななか、「こんな感じで働いてたな…」、と思い出しました…。

正直この二年間、自分的にはぬるま湯生活で、やりたいことをやっていた生活だったので、気持ちが引き締まった気がします…。



久しぶりにブログを書きたいなと思い、本棚を見たときに、今日ご紹介させていただくシリーズが目に留まりました


坂木司さんのデビュー作である「青空の卵」からはじまる「ひきこもり探偵シリーズ」は、三部作です。
坂木司さんの物語のテーマである「主人公の成長」がよく表れたシリーズだと思います。




主人公は、作者と同じ「坂木司」。外資系の保険会社に勤めています。

彼がその仕事についているのは、一風変わった友人・鳥井真一と過ごす時間を確保するためでした。

鳥井は「自称ひきこもり」。
一人で外出することができない彼はコンピューターのプログラマーとして生計を立てています。

複雑な生い立ちと高い知性から、中学時代に同級生から疎外され、人に対して心を閉ざした鳥井が心を許すのは坂木だけでした。

少しでも外の世界に連れ出すため、料理が趣味の鳥井を近くのスーパーに坂木は連れ出しています。


そんなある日、馴染みのスーパーで巣田香織という女性に出会います。

それが、坂木と鳥井の二人だけの閉じた関係が変わり始める瞬間でした。


巣田はある秘密を抱えていました。
何回か偶然に出会ううち、巣田の様子からその秘密を鳥井は暴くことになります。

その後、巣田は坂木や鳥井と交流を持つようになります。
他にも警察官になった同級生や、坂木の顧客の木村などが関わりを持つようになり、それぞれが坂木と鳥井を通じて知り合いになります。



「青空の卵」では、夏から始まり、翌年の初夏にかけての五つの物語が連作短編集としてまとめられています。


続く「子羊の巣」では、坂木の職場の友人が描かれたり、交友関係の広がりとともに、鳥井の行動範囲も広がり、物語も深みを増していきます。

既知の人物たちと関わるなかで、新たな人物と出会い、それぞれの謎を鳥井が解いていく三編構成の短編集となっています。


シリーズ最後となる「動物園の鳥」は長編で、坂木と鳥井にとって大きな変化が訪れる物語です。


卵から始まり、巣で孵り、鳥となっていくタイトルが三部作を通して読むとジンときます。


作中に出てくる鳥井が作る料理がどれも美味しそうだなと思いながら読んだのですが、「動物園の鳥」に3作に出てきた料理のレシピがついているのも心をくすぐります



坂木司さんの物語は心に響くものがあって、何回も読み返している作品が多いです。


今回このシリーズについて書いたのも、最初に書いたように「ぬるま湯」=「自分が心地よいと感じるコンフォートゾーン」についてこの数日考えていたからです。


以前の記事にも書いたのですが、成長するためには痛みを伴う(コンフォートゾーンから抜ける必要がある)のですが、この「ひきこもりシリーズ」は、それを表した物語だな、と感じます。


ここ数週間は、しんどいことから一旦離れていた自分がどこまでできるのかという不安と、それゆえに過去の経験にしがみついている自分に気付いた日々でもありました。

「ひきこもりシリーズ」を再読することで、前に進む勇気が欲しくて目に留まったんだなあ、と思いました。



坂木司さんの作品はポップなイメージが強いですが(ブラックも見える短編集もありますが照れ)、このシリーズは「青い」印象を受けます。

坂木司さんがお好きで未読の方は一度読んでいただきたいな、と思いますニコニコ



久しぶりに書くと、文章を作るのに時間がかかるなあガーン
毎日とはいかないかもしれませんが、またぼちぼち書いていきたいと思うのでよろしくお願いしますキラキラキラキラ


遊びに行かせていただきたいブログにお邪魔してきますラブラブラブラブ

おやすみなさいぐぅぐぅぐぅぐぅ