ただしい人から、たのしい人へ そして「ありがとうの人」になる (小林正観 著)
以前の私は、理不尽と思えることや、理不尽に振る舞うひとに対して怒りを向けていました。
「なんでこのひとはこんなことするの?!〇〇するのは、ひととして当たり前のことやん!」といった具合に
けれど、ある時、自分は正しいことを言っているつもりで言い回しなども工夫しながら気持ちを伝えても、相手との距離は広がるばかり、という経験をしました。
そのうち、周りのひとたちも巻き込んで、グループで対私の包囲網が張られているのに気付いて、「正しいことをしているつもりが、かえって場の和を乱しているな」と思いました。
私に対して好意的に思ってくれているひともいる分、その方たちをこんなことに巻きこみたくないな、と思いました。
私の悪口をその方たちが聞いたら混乱しますよね・・・
最終的には話して理解してもらいましたが、実際に、仲良くしていた方が私に関してあること?ないことを他の方から聞かれて、関係が気まずくなったこともありました
その方には、「板挟みになっていただかなくていいので、何か言われたら、直接私に言ってくださいと伝えてください」とお願いしました。
陰口は陰口を生んで、伝言ゲームの間に話すひとの主観も入り、何が真実かわからなくなりますよね・・・
陰口は回り回って耳に入ってくるもので(私を心配するひとが教えてくれたりするのでね)、どうせなら直接言ってもらえればいいのに、と思いました。
でも、私が「正しすぎた」から、直接言いにくかったのかもしれません。
かと思えば、面と向かって、「頭おかしいかと思った」と言ってくる方もおられて、いやいやいや、面と向かってその言葉を吐けるあなたもなかなか・・・、と思ったこともありましたが、陰口よりはマシかなっ!結局その方も陰口を聞いて誤解されてましたしね
今まで人間関係でそんなトラブルを起こしたことがなかったので、かなり自己否定もはいり、「私がおかしいのかな・・・」と思っていたときに読んだのがこの本です。
私はこれまでたくさんの人生相談にのってきて、多くの方がなかなか乗り越えられない3つの問題に行き当たりました。
ひとつ目は、周りに苦しんでいるひとがいるとき、それを自分が解決してあげなければいけない、なんとかしてあげなければ、と思うことです。
2つ目は、自分はちゃんと生きているのに、周りのひとはそのように生きていないではないか、自分はちゃんと働いているのに、周りの人は同じように働いていないではないか、自分はいろいろなことをちゃんと守っているのに、周りの人は守っていないではないか、という怒り。
3つ目は、子どもをちゃんとしつけなければいけない、部下に対してちゃんと教えこまないといけない、ということでイライラしている、あるいは自分がいろいろなものを背負っている、ということでした。
この3つに共通していることは「正しさ」ということではないでしょうか。
(中略)
しかし、そういう人格者になった人でも、最後の最後まで残る「怒り」や「憎しみ」というものがあるようです。
怒りや悲しみが何からくるのか突きつめて、出てきた答えが「正義感」と「使命感」でした。
正義と使命を自分の中に背負うのはいい。しかし「正義感」と「使命感」というものになると、たちまち相手を糾弾し、憎むことになってしまうようです。
(中略)
しかし、基本的には「自分がどう生きるか」ということに尽きるのではないでしょうか。
周りの人が自分の思い通りに(「私」の価値観に沿って)生きているかどうかということではなく、自分がいかに自分の価値観に正直に生きていくか、ということで十分なのではないかと思います。
(中略)
「正しさ」という価値基準ではなく、それをやることが「楽しい」のかどうか、ということに物差しを置いてみてください。
もしかすると、今までにはない、楽しく、幸せで、心穏やかな時間が待っているかもしれません。
本の序文から引用したのですが、この文章が心に響きました。
そうか、私は「正義感」を振り回していたんだ!!
結果起きたことはなんだろう?チームはギクシャクして、私も全然楽しくない!!
言ってることは間違えてなくても、やり方が間違っていた。
正しさを主張することは、そのひとたちのためではなく、自分がやりたいことを押し付けていただけだ!
たとえ正しくても、そのひとたちがそれを望んでいないなら、それは親切の押し売りだ!!
私は、何かのため、と言いながら、自分のためにそれを押し付けていたんだ!!!
と、気付きました。
良いことをしているつもりで、結果が伴わないことにイライラして、自分を見失う状態になっている、と思いました。
本書は、小林正観さんが今まで多く質問されたことに答える形で原稿を作り上げられたそうです。
エピソードを盛り込みながら、色々なメッセージを載せられています。
メッセージをいくつか引用します。
↓
3秒で問題を解決する方法
1秒目、過去のすべてを受け入れる。
2秒目、現在のすべてを受け入れる。
3秒目、未来のすべてを受け入れる。
人生を歩んでいくとき、そこが「闇」だったとしても、自分自身が「光」となれば、そこは光るのです。
世の中を暗い暗いと嘆くより
自ら光って世の中照らそう。
「正しいこと」を人に押しつけても、人は耳を傾けません。
「楽しいこと」を話せばいいのです。
目の前のことを問題だと思うから問題になります。
「で、何が問題なんですか?」
そう思えたら、問題はなくなるのです。
人に迷惑をかけずに生きるより、自分は無力な存在だと思い、周りに感謝しながら生きる方が、楽に生きれます。
毎日、口にしている言葉が、自分の「顔」をつくっています。
つまり、否定的な言葉も肯定的な言葉も、言った数だけ全部顔に集積されており、それがその人の顔をつくっているということです。
人の話を否定的に聞く人は、驕りや高ぶりがある人です。
肯定的に聞く人は、謙虚な人であり、得をする人です。
いい加減に生きる。
それが、自分にも他人にも楽で優しくなれる生き方です。
この本を読んで、自分にとっての「正しいこと」が、ほかのひとにとっても「正しいこと」とは限らないと、一歩ひいて考えられるようになりました。
そして、相手に働きかけたくなるとき、それが【自分がしたいという欲】なのか、【そのひとのためにする行動で、相手も受け入れられるもの】なのか、と行動するときに一息つけるようになりました。
あと、「自分の問題ではないことを背負いすぎない」ことも大切だな、と思います😌
自分が何もかも解決できると思うのは驕りで、そういう意識が人に対して「正しさ」を要求する、ひとに対して厳しいひとになってしまう。その時、自分の顔も厳しくなってしまうし、自分も楽しくなくなってしまう。
毎日を過ごすなら、厳しく険しい顔をしてイライラして過ごすより、優しい言葉を使って、笑顔で楽しく生きたい、と思いました。
楽しく生きるために、「ありがとう」という言葉が大切だと書かれていて、付録でシールがついています。
手帳を見るたび目にするので、ありがとうを意識しやすく、優しい気持ちを意識しやすくなりました
人間関係で、頑張ってるのにうまくいかないと思う方、周りのひとにイライラしちゃうという方にオススメしたい一冊です。
【今日のおやつ】
バニラ、チョコ、抹茶、紅茶、胡麻がありますが、私は紅茶派です
ちなみにシュークリームも有名です。
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甘いものを欲してるなあストレス感じてる印かもなので、今晩はゆっくり休みたいと思います
皆さま、今日も一日お疲れ様でした