待望の2ndアルバム「トゥミィラ」！

皆様お待ちしてましたね！？
４年ぶりの新アルバム、「トゥミィラ」がとうとう発売になりました。
いやー長かった長かった。
毎年「アルバム出して下さい！」って言ってた気がします。

これで待望の一人ライブができます。嬉しい。
せっかくなので、聴きたての新鮮な感想を残しておきましょう。

あ、今ライブでやってる曲の中で、イットが入ってないですね。
いつ音源化するのでしょう。

オンラインでも店舗でもわりと売り切れが多いようです。
みんなそれだけ待ってたんだよね！！分かるよ！！

全体を通して
こういう言い方がいいのかわからないけど、ジムノペディが好きだった人にも好きになってもらえそうな感じがした。
それにしても全部カッコイイ。
ドラムもベースも、ギター（特にソロ！）もサックスも。
ナオミさんのスキャットも相変わらず逸品。

ナオミさんとコバヤシさんの作る曲は、それぞれちょっと違うんだけど一枚のコンセプトアルバムにしても違和感がないってすごいよね！
しかしナオミさんの曲はメロディが難しいので、カバーしようとすると相当大変なんじゃなかろうか。
ナオミさんにしか歌えないんだろうなー

1.ドロップ

初っ端から雰囲気がもう。
オルゴールのような、イントロが美女と野獣のような。
けだるくて、ぬるい風がゆるゆる吹いてるような曲。
何かが始まる予感が確かにする。
恥艶の輪といい、アルバムの雰囲気にぐっと引き込む曲がナオミさんは上手いなぁ。

2.ツィッピオ

前も書いたけど、「ねえ少しつねってもいい？」にメロメロになる曲。
ボーイッシュな感じもするのに艶っぽい。
ナオミさんみたいな曲だ。
小悪魔に惑わされてつねって！って言っちゃう。
ドラムとベースのリズムが好き！

3.シュタインズ

おおピアノが！
間奏のアレンジはライブ初期のですね。懐かしー。
二番のAメロのギターが本当に好きでな……

三拍子でリズミカルなのに哀しい歌い方なのがじんじんする。

ライブは激しく哀しいのに、CDのは諦めの混じる哀しさみたい。

4.コーデュロイ

イノセントな前奏から段々と隠微な感じになっていく妖艶ソング。でもピュアな「僕」。
シュタインズとの歌声の違いが凄いなぁ。

5. キャスパー

私の中ではフィナーレの曲なので、真ん中にあるってどうなんだろう、と思っていたけど、これも杞憂でした。
「夢はこれから」のコバヤシさんコーラスが好き。
あとキラキラしてたね！

AメロBメロの薄暗い感じからサビの眩い感じへの移り方が感動的。
「あたしのいたずらを」の「いたぁずらを」の伸ばし方がぐっとくる。
本当大好きな曲です。

6.トゥミィラ

虫の声から始まる曲。
これまでの人間味あるイキモノたちと違って、無機質な。
小品だけどインパクトがあって、コバヤシさんが聴いてすぐタイトルに決めたってのも納得。
アルバムのテーマのような雰囲気。
トゥミィラはトゥ ミイラでいいのだろうか？
でも発音はトゥミラっぽいんだよね。

7.リビングデッド

うおー近づいて来るよー！
バスドラが響いて気持ちいい曲。
ごめんと言いながらあなた楽しんでるでしょう、みたいな。
飄々と底が見えない感じで、よく分からないという意味ではいちばん怖いかもしれない。
でも多分「僕」もよく分からないんだと思う。

8.ケルピー

イントロが静かで怖い。
リズムがぱっぱかぱっぱかって聴こえるでしょー！？！？
ケルピーは馬のような水辺に棲む妖怪ですからね。
子供を河に引きずりこみますからね。

どこかへ逃げたい時に歩きながら聴いて、どこかへ行った気持ちになっております。

9.メロトロン

最初にライブで聴いたときは、「あんまりpeziteっぽくない曲だな」と思ったような。
でもアルバムに収められて、あるべきところにある歌だ！と思いました。
ホラーっぽさや妖艶さはないけど、自分がどうとか周りがどうとかではなく、行けるところまで自分のリズムでいけばいい、みたいな前向きさが、トゥミィラの中ではあまりない発展性なのではないでしょうか？

とか言って。

10.エゴイスタ

エゴイスタとはスペイン語かイタリア語でselfish。
意味よりも響きとナオミさんのアンファンな声が可愛い。
この世を残さず全部食べちゃえ！




ということで、4年分の期待を裏切らないめっちゃカッコいいアルバムだと思います。
メンバーが皆口を揃えてすごくいい、かっこいい！って言うだけのことはありました。
アダムスキーは400回以上再生してて自分でもびっくりしたんですが、トゥミィラも同じくらい聞き続けると思います。

アルバムでガツンとやられたら、次は是非ライブを見て欲しい。
CDじゃやれないことをやってるので、あれは生で見ないと損だと思う。