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「馬のまち」に元競走馬の施設 人と馬との共生がテーマ 滋賀・栗東市
6/14(金) 19:10配信
「馬のまち」に元競走馬の施設 人と馬との共生がテーマ 滋賀・栗東市
全国に2か所しかないJRA(日本中央競馬会)のトレーニングセンターがあり、「馬のまち」ともよばれる滋賀県・栗東市。ここに、先月開業した「TCCセラピーパーク」は、「人と馬の共生」をテーマに乗馬などを通じた福祉活動に取り組む施設。
この施設に、日本で初めて常設されるのが、引退した元競走馬を、次の受け入れ先が見つかるまで一時的に預かる「ホースシェルター」。
「ホースシェルター」では、最大で、4頭の元競走馬を預かることができ、けがの治療などを行いながら、乗馬クラブなど、次の行き先で活躍できるように訓練を受ける。
競走馬が人と共生するためには、ビニールのこすれる音や感触に慣れたり、突然開く傘などにも適応したりしていかなくてはならない。こうしたトレーニングには、半年以上かかるケースもあるという。
日本初の「ホースシェルター」。誕生の背景には、競馬界が抱える大きな課題がある。
日本で生まれるサラブレッドは毎年およそ7000頭。JRAでは1週間おきに、100頭を超える競走馬が、新たに登録される一方で、ほぼ毎日、数十頭の馬が、ケガなどの理由で引退している。
引退後に種馬などの繁殖馬になれるのはごく一部。ほとんどの馬が殺処分されているのが現実だ。
TCCセラピーパークの山本高之・代表取締役は「本当に勝負の世界ですから、人も馬も。ただ、そこにこぼれていった馬の居場所というかそこの仕組みづくりが全く手をつけられていない状況。次のキャリアに向かう馬を増やしていきたい」と話している。
エサ代やケガの治療費など、多くの費用がかかってしまうサラブレッド。
「ホースシェルター」は複数のオーナーで一頭の馬を支える仕組みとなっていて、月々2000円から支援ができる。
※別途TCC会員登録(1000円/月)が必要。
山本さんは「関係者の中でもファンの中でもタブー視されてきたところで、〝(引退馬は)追いかけてはいけない”と言われてたが、やはりトレーニングセンターの関係者は、自分の担当馬が次どこ行ったか気になるし、幸せに暮らしてほしいと思うだろうし、ファンもそうだと思う」と話している。
競争馬の未来を救うために。活動は始まったばかりだ。