ひかたまさんからです。
http://shindenforest.blog.jp/archives/63904861.html
映画「ファインディング・ニモ」の続編、
「ファインディング・ドリー」が公開中です。
熱帯魚が主役のアニメ映画です。
多くの人は
綺麗な熱帯魚を
海ではなく
水族館やホテルの水槽などで
または
個人の水槽で見ることでしょう。
いまや
日本中どこにでも
熱帯魚が見られるようになりました。
でも、
それらの魚たちが
どのように捕まえられているのかを
知っている人は多くはありません。
海の中では
魚は泳ぎも素早く
サンゴ礁の中に隠れてしまったら
なかなか捕まえることは困難です。
海で熱帯魚を捕まえる時には、
ほとんどの場合
猛毒のシアン化ナトリウムを使うのです。
シアン化ナトリウムは
青酸ソーダとも呼ばれ、
青酸カリとほぼ同じ毒性を持っています。
.wildearthguardians.org
熱帯魚輸出国の上位を占めるフィリピン、スリランカ、インドネシアなどでは
多くの漁師たちが
この猛毒を使って魚を捕まえています。
毒が使われないのは
ごく一部の養殖が可能な魚のみ。
漁師たちは、猛毒スプレーを作成し、
海に潜って
魚に毒を浴びせます。
seagrant.uaf.edu
そして、
猛毒を吸って
呼吸困難となり、
バランス感覚が喪失し、泳ぐことが不可能になります。
こうして
ぐったりしたところを捕獲するのです。
吸引した量が多すぎた場合、
その場で即死してしまいます。
これは
捕まえる魚の問題だけではなく
海に猛毒を撒くことで
サンゴ礁も白化するなど
生態系にもとても大きな影響を与えます。
環境学者によると
毎年12,000~14,000トンの魚が
この方法で捕獲されていると推定しています。
そこに使われている猛毒の量は
膨大なものになります。
いつから一般的になったのかは不明ですが、
1959年代にはすでにフィリピンで行われていたようです。
表向き上は
フィリピン、スリランカ、インドネシアの各国では
シアン化ナトリウムを使った漁を禁止しています。
でも、実際の現場では、
いまだに普通に使われているのです。
漁師たちは
食用の魚よりも
毒を使った生きた魚の取引の方が
はるかに利益になるのです。
しかも猛毒を吸引して捕獲された魚たちは、
捕獲後48時間で
75%が死亡します。
そして、
生き残った個体は
流通中もしくは
消費者が購入してから
しばらくたったころに
死亡します。
それで
また購入するという悪循環によって
成り立っているのです。
私たちが出来ることは
できるだけ
熱帯魚は本来の海の中で鑑賞すること
です。
どうしても飼育したい場合には、
「Tank Watch」というスマホのアプリがあります。
環境に安全な捕獲をした魚かどうかがわかるアプリです。
itunes.apple.com
itunes.apple.com
~転載以上~
こんな方法で捕獲しているなんて、知りませんでした。。
ちなみに、先日娘を連れて「ファインディング・ドリー」を観に行きました。
過去記事でもご紹介しましたが、魚の自由を巡って元々の設定が変更されたこの作品。
魚が水槽で一生を終えるのではなく、いずれ海に戻されるという意味が含まれており、作品の中でも「海に返す」というキーワードが何度も出てきました。
「ニモ」続編 映画『ファインディング・ドリー』に込められた、「魚は海へ」のメッセージ
また、主人公ドリー=ナンヨウハギのペットとしての需要が高まり、種に悪影響が及ぶのではないかと動物愛護団体が危惧しているというニュースも。。
『ファインディング・ドリー』人気でナンヨウハギが危機に?ペットには不向きとディズニー