AFPBBニュースからです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3066021

米シーワールド、目玉のシャチショーを廃止へ

2015年11月10日 10:07 発信地:ロサンゼルス/米国


米フロリダ州オーランドにあるシーワールドの入り口(2010年2月24日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Matt Stroshane

【11月10日 AFP】米国の水族館テーマパーク「シーワールド(SeaWorld)」は9日、目玉のシャチショーを段階的に廃止する方針を発表した。このショーは近年、激しい非難を呼んでいた。

 同社によれば、カリフォルニア(California)州サンディエゴ(San Diego)にある全米で2番目に大きなシーワールドでは2017年から、シャチのショーの代わりに、より自然に近い環境での「教育的な」アトラクションを導入する。

 シーワールドに対しては、飼育環境がシャチに与える影響に光を当て高い評価を受けた2013年のドキュメンタリー映画『ブラックフィッシュ(Blackfish)』の影響で、批判が高まっていた。同社が運営する11の施設は、カリフォルニア州を中心に入場者数が急減。同社は新たなマーケティングキャンペーンや入場券の割引などで巻き返しを図っていた。(c)APF/Jocelyne ZABLIT


以下は共同通信より。
http://www.47news.jp/CN/201511/CN2015111001001286.html

米でシャチのショー廃止へ 動物虐待の批判受け

2015/11/10 10:30【共同通信】

【ニューヨーク共同】海洋テーマパーク運営の米シーワールド・エンターテインメントは9日、米カリフォルニア州サンディエゴの「シーワールド」で行われているシャチのショーを2016年で廃止すると発表した。飼育環境をめぐり「動物虐待だ」との批判があったことなどを受けた措置。

 シャチが芸を披露するショーではなく、17年からはシャチの生態を伝える内容にする。フロリダ州など他のシーワールドについては、具体的な対応を発表していない。

 米メディアによると、動物愛護団体の批判を受け、カリフォルニア州当局は10月にサンディエゴのシーワールドに対し、シャチの繁殖を禁止した。


~転載以上~


このニュースについて、アメリカの動物保護団体PETAは、「シーワールドは、ショーを廃止するだけでなく、牢獄のような水槽に閉じ込められたすべてのシャチを解放するべき」という声明を発表しています。

SeaWorld Must End Captivity, Not Just Circus-Style Shows




水族館のシャチが、観客の目の前で女性トレーナーを殺した衝撃の事件を題材にしたドキュメンタリー映画『ブラックフィッシュ(Blackfish)』の予告編はこちらです。







シーワールドに居るシャチの中で、過去に人間に攻撃してきたもの、性格が荒いものは、高い塀に囲まれたプールの中で普段から隔離され、パフォーマンスする時に出されるのだそうです。

複数の死亡事故に関与したティリクムは、夜は金属で出来た更に小さなプールでひとりで隔離され、ティリクムの身体にはそのプールで出来た傷がたくさんついているのだとか…。

ティリクムが海で捕獲されたのは1983年のことで、30年以上タンクに閉じこめられています。
事故はストレスが原因では?という声も少なくありません。

お金儲け、客寄せのために動物たちの自由を奪い、死ぬまで小さな水槽に監禁し、芸をさせる。
「ショーでお客さんを呼びたい」「ショーが見たい」。そうした人間の欲が引き起こした事故ではないでしょうか。


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和歌山­県太地の野生オルカ捕獲事件についても触れられています。(めー子さん)


日本では、こうした事故についてはあまり触れられず、疑問を持つ人も多くなく、まだイルカなどのショーは人気がありますが…

彼らがどのようにして捕えられ、水族館に連れてこられ、どのような環境で飼育されているのか。それが彼らにどれほどの身体的・精神的影響を及ぼすのかについて、多くの人に考えてほしいと思います。