ロンドン在住のノーマンテイラー邦子さんのブログからです。
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どうして犬は私たちより先に地球を去るのか -獣医の話し
10歳のアイリッシュ・ウルフハウンドのベルカーが診察にやってきた。
飼い主のロン、妻のリサ、そして少年のショーン。
みんな家族の一員であるベルカーの奇跡の回復を願っていた。
ベルカーはガンで死にかけている。家族にはこれ以上何もできない事を告げ、
明日家で年取った犬を見送るようにすすめた。
両親はショーンも立ち会ったほうが良いのではないかと聞いた。
その経験から何か学ぶことがあるのではないかと思ったからである。
次の日私は彼らの家へむかった。あの悲しみでの喉がつまる思いを胸に抱えて。
みんなベルカーの周りをとりかこんでいた。ショーンは静かに老犬を撫でていた。
少年は何が起こっているのかわかっているのだろうか。
ベルカーは数分後、天国へ旅立った。ショーンは困難も混乱もなく、ベルカーの移行を受け入れていた。
ベルカーを見送った後、私たちは、動物は人間より短い寿命だという悲しい事実について長い間話していた。
それまで黙って聞いていたショーンは突然言った。「僕はどうしてかわかるよ」
だれもがびっくりしてショーンのほうを見た。
次に彼の口から出た言葉には驚かされた。
こんなに心温まる理由を聞いたことがない。
長年生きてきた大人たちの人生観を変える。
「人間は良い人間になるために、たとえば人を愛したり、
優しくしたりするためにはどうしたらよいのか学ぶために生まれてきたんだよね」
少年は続けた。
「犬はもうどうやってすればよいかを知っているから、人間のように長く居なくてもいいんだよ」
~転載以上~
ショーン君の言葉に心を打たれました。
少年のショーン君には、多くの大人たちが気付いていないことがちゃんとわかってるんですね。
戦争、暴力、いじめ、虐待…人間は学ぶべきことが多いですが、動物たちの魂は純粋で美しく、いつも変わらず優しい。
アニマルコミュニケーターさんの本を何冊か読んだことがあり、実際にセッションも受けたことがありますが、動物たちは本当にまっすぐで、やさしくて、愛すべき存在「大我の愛」というんでしょうか、見返りを求めない愛をもって接してくれる。魂のことわり、生まれてきた意味もちゃんと知っている。
そんな彼らを裏切ってしまう人間の多いこと…
「たかが動物」なんて言う人もいるけれど、私たちが動物たちから学ばなければならないのではと思います。