前回は車椅子の背ベルトを調整してあげると、楽に車椅子に座れることをお話しました。

今までのお話を復習する(Fig14-1)と、バックレストのない台(腰掛)では必ず骨盤は後傾します。骨盤が後傾すると、脊柱はC字カーブ(円背)になり様々な体の不調を訴えます。ならば椅子の座面に工夫をすれば良いのです。そこで骨盤を支えるための装置として骨盤サポートを用意すれば、骨盤後傾から伴う身体の症状は予防できます。

〈fig14-1 今までのまとめ〉

 通常、私たちが使っている椅子にはバックレストが付いています。でも皆さんの骨盤は、椅子によってサポートされていますか?たいていの日本の椅子は、収納目的に為にバックレストはあっても骨盤サポートが装備されていません。

 

〈fig14-2 2つの重要なサポート〉

 

その代わりとしてランバーサポート(腰椎サポート)になっています。これは欧米の当たり前のデザインからすると、50年以上も時代遅れになります。

 また皆さんが使っている椅子の座面は、お尻のところが少しへこんでいると思います(Fig14-2)。これはバックレストで体を支えると、必然的に骨盤が前に滑りだすため、それを防ぐために凹んでいます。これをアンカー(船のいかりを意味する)サポートと呼びます。

この2つのサポートが椅子にないと、人間は椅子の上でリラックスできないのです。

 

また木曜日にお会いしましょう。

 

令和元年829日 ももはクリニック石坂 作業療法士 串田 英之