頭の重さは体重のおおよそ8%と言われています。平均すると5,6kgで大玉のスイカ、標準的なボーリングの玉くらいあり、小学校低学年の女の子ならちょっと持てないくらいの重さです。頚の上に頭があるというのは当然ですが、その頭が大玉スイカと言われるとちょっとびっくりですよね。でもそんな頭も少したわんだ頚(前弯した骨の並び:fig1-3)の上に乗っかれば、そんなに頭の重さを自覚しません。

しかし「ひとり言(其の2)」で紹介したようにストレートネックになると、てきめんにこの頭の重さに悩まされます。この悩みを皆さんは「頭が重い」ではなく「頚が凝る」と表現し、自らの手で首筋をなぐさめていることでしょう。

最近、スマホ首という言葉がよく聞かれます。スマホを見るために首を前に傾けると、頚への負担が増大します。スマホを見ないときは先述したとおり5kg前後、頚が30°前屈すると18kg、60°前屈で27kgの重さが頚にかかりますなんと実際の重さの5倍以上の重さが頚にかかっているのです。

(Fig4-1:スマホ首は自分で簡単に治せるより引用

 

(Fig4-2 これならわかるシーティングより引用)

そしてfig4-2のように背もたれ(今後はバックレストと表記します)から腰を離して背を丸める姿勢は、まさにスマホ首(上図)と同じですね!この姿勢を強いられているデスクワーカーのほとんどが、同様の痛みを男女問わず訴えています。真意はわかりませんが、女性の訴えが多いのは男性に比べて筋肉量が少ないからでしょうか!?アメリカでは、近年、デスクワーカーは立ったまま仕事をするといいます。日本もそのうちアメリカに習うかもしれませんが、日本の仕事椅子の状況は何とかしないといけないですね。

また来週の月曜日お会いしましょう。

令和元年627日 ももはクリニック石坂 串田 英之