身体の声を聴く | もも院長のブログ

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なんやかんやつぶやいていきます

皆さんこんにちは

 

もも院長です

 

今日は久しぶりの雨で

ちょっと肌寒いです

 

風邪などひかぬよう

体調管理をしっかりなさってください 

 

 

東洋医学では

五臓の様子をうかがって

病気の状態を観察します

 

いわゆる

四診と言われるものです

 

望診・・視覚を用いて診断(姿形等)

問診・・話を聴いて診断(病歴聴取等)
聞診・・嗅覚や聴覚を用いて診断(声やにおい等)

切診・・触覚を用いて診断(脈診・腹診・局所診等)

 

望診は患者さんが

玄関から入ってきた段階から

始まっています

姿勢や歩き方や顔色

目で見て確認しています

 

問診はお話を聴いて

どんな状態か把握します

 

聞診は声の調子や

体臭等のにおいで

判断します

 

五臓の色体表を

参考にして

どこの臓腑に異常があるのか

考えます

 

切診は

術者も患者も

どちらも把握しやすい

診断方法です

 

脈を診て

五臓の力関係や

体調を見る事が出来ますが

 

私が一番大事にしているのが

腹診と局所診です 

 

 

何故かというと

腹診も局所診も

患者さん自身が

ここがおかしいと

判断できるからです

 

お腹や愁訴と関連があるところは

圧痛や感覚異常が出ています

その反応を消していくと

異常が消える事を

患者さん自身が知覚できるので

効果を感じられます

 

 

切診をする際には

私は3Kgの圧で

触診を行います

 

この圧ならば

正常なところで

痛みを感じる事はないからです

 

この軽さで痛いということは

そこに異常があるということです

 

めちゃくちゃ強く押したら

どこだって痛いです(笑)

それでは異常をスクリーニングできません

 

人間の身体は

内臓が悪くなると

内臓体性反射や

内臓体壁反射というものが起こり

筋肉や皮膚等の組織に

異常を表します

 

その異常が起こる場所が

ツボです

 

反射は逆のルートもたどるので

異常が出ている皮膚や筋肉を刺激すると

異常が出ている内臓を治療できます

 

なのでまずは

体表面の異常を発見する事が

大事なのです

 

なんで離れた場所に

鍼を打つと治るの?

 

良く聞かれますが

この機序が関係している訳です

 

例えば心臓が悪ければ

左の肩や首や背中に痛みが出ると

知っている方も多いと思います

 

このように

内臓の異常を

体表面から観察して

診断・治療法を編み出した

古代の医療人に感服致します

 

画像診断や血液検査が

出来ない時代だったからこそ

徹底的に人体を観察して

経絡やツボを編み出したんだなあ

すごいわ~

 

 

というわけで

我々鍼灸師は

このような手段を用いて

診察を行っています

 

なんで脈やお腹を診るの?という

疑問が解決できたなら幸いです

 

ご自身でも

あちこち触ってみて

あれ?ここなんか違うな~

と違和感のあるところを

チェックしてみてください

 

きっと面白いと思います

 

それでは!!